エイリアン4のレビュー・感想・評価
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リプリー・シリーズの新章は、怖いよりも気持ち悪い!
最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
1997年の劇場公開版(109分)と2003年にソフト化された完全版(117分)。
『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』で評価を高めた後、『アメリ』で世界的ヒットを記録する前にジャン=ピエール・ジュネがハリウッドで撮った一作。
なんと、前作の200年後が舞台。
前作で寄生したクィーン・エイリアンの幼体とともに熔鉱炉に没したリプリーがクローンとして再生される。しかも、腹の中のエイリアンごと…だ。
原題は「Resurrection」=「復活」だ。
このアイディアは良いが、シリーズ屈指の醜悪な作品だと、私は思う。
クローン・リプリーは“8号”でやっと再生に成功した生体で、失敗した不完全体が研究室で発見される。
これはエイリアンとは関係ないのに、わざわざグロテスクな姿を見せる悪趣味。
エイリアンに背後から後頭部を突かれた男が、自分の手で脳みそ(?)をつまみ出して見る場面もあったりする。
最悪なのは、リプリーとのハイブリッド・エイリアンのデザインと、その最期だ。
ハイブリッドが誕生するシークェンスもかなりエグい。
これはもう悪趣味のレベルを超えて、吐き気をもよおすほどだ。
観客はエイリアンの不気味さを知り尽くしているのだから、ホラー的なサービスとしては当然かも知れないが。
一方で、エイリアンが知能を示す場面や、水中でエイリアンに襲われる場面などは新しい工夫だ。
また、貨物船クルーどうしの友情場面も織り込まれている。
コール(ウィノナ・ライダー)がロボットだとわかったとき、リプリーが「人間だったらあんなに優しくない」と言うウィットもある。
人類はロボットに支配されることを懸念してロボットを全て回収廃棄した。コールは回収される前にリプリー再生計画の情報を知ったのだが、それを政府の陰謀だと言う。エイリアンを地球に持ち込ませないためにリプリー暗殺を企てたのはコールの独断だった。
初めて〝政府〟が存在することが語られたのだが、その政府も悪だったのだ…。
シガニー・ウィーバーはもう40代後半だから、色っぽい場面は貨物船の女性乗組員に譲っている。
そして、ゲストスターのウィノナ・ライダーが美を添えている。
リプリーが自分が再生された経緯を科学者から聞く場面で、ウェイランド・ユタニ社は植民地開拓の最大手で軍と契約を結んでいたという話が出るが、完全版では既にウォルマートに買収されていることが説明される。
…ウォルマートって、あの世界最大の小売業の…?
劇場公開版ではそこはカットされている。
本作では最後に地球に着陸する。
リプリーとコールは地球をみて「美しい」と言い、緑の陸地が映し出されるが、完全版の最後は着陸した地球は廃墟と化している。
ジュネ自身は、ディレクターズカットは劇場公開版で、完全版はファンのためにカットされた場面を復活させたものだと語っている。
新機軸で向かえたラスト
前作から200年後の2470年。驚く事に第一作から何世紀も経った世界が舞台となっている。軍事関連の船で目が覚めたリプリーだったが、オリジナルのリプリーは前作で死亡しており、採取されたリプリーのDNAを元にクローンを作っているという設定である。本作ではゼノモーフらは飼育下に置かれており、過去作からは想像が出来ない程ガラリと世界観が変わっている。それだけでなく、目覚めたリプリーはもはや人間ではなくスーパーパワーを持つ様になり、ゼノモーフをいとも簡単に倒すという、後々登場する「バイオハザード」シリーズのアリスさながらの存在である。
この設定だけでもシリーズファンは「これが観たかったんじゃない」と思うだろうが、良くも悪くも"今風"な作品になったという事なのだろう。だが、ジャン=ピエール・ジュネ監督は最後の最後で新機軸のプレゼンテーションをしている様だ。それが顕著に現れる例がやはり終盤に登場した「ニューボーン」の存在だ。この期に及んでまだそんな展開を見せるかと思うが、ニューボーンの存在を含め、ビジュアル的なショックはかなりインパクト大だと思う。技術的な進歩も相まって、シリーズ中最もゼノモーフを気持ち悪く描いている。また、登場人物らのビジュアルも今考えたら凄く、本作のメインキャラとなる御一行は、いわば宇宙海賊なのだが、「ヘルボーイ」等のギレルモ・デル・トロ作品ではお馴染みの「くせ者キャラ」ロン・パールマン初め、濃いメンバーが揃っている。彼らの織り成す軽快なノリと、ゼノモーフを研究する変態科学者の気持ち悪さが何とも言えない心地悪さを演出している。流石人物の描写が得意な監督ならではの設定だろう。だが、監督自身本シリーズは「観ていない」とはっきり述べたように、確かに"観てない人が作った映画"感は強い。前作までは残っていたシリーズの"重み"が無いように感じるのは残念な所かもしれない。97年に劇場公開されたバージョンは107分というシリーズ中最も短い本編で描かれる為、どうしてもサクッとした印象になるが、エンドロール直前は衝撃的な姿の地球で幕を下ろす119分の完全版が個人的にはオススメである。
内容的には変化はないが、どちらを鑑賞しても、ニューボーンがちょっと可哀想に感じるのは私だけだろうか。
ウィノナ・ライダー参戦。これでキャストが締まった。緊張感もなかなか...
ウィノナ・ライダー参戦。これでキャストが締まった。緊張感もなかなか良かった。クライマックスの微妙感も味があった。
ずっと主人公のシガニー・ウィバーに拍手👏
リプリーはその血液からクローンとして蘇る。 登場するのはリプリー8号という設定。その目的は、リプリー8号の体内に寄生するエイリアン・クイーンの摘出。
動画配信で映画「エイリアン4」を見た。
1997年製作/107分/アメリカ
原題:Alien: Resurrection
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1998年3月
シガニー・ウィーバー49才
ウィノナ・ライダー27才
原題のAlien: Resurrectionはエイリアン復活の意味。
エイリアン3では
リプリーはエイリアンを体内に宿したまま溶鉱炉に身を投じ、
永きに渡るエイリアンとの戦いに幕を下ろした。
それから200年後、リプリーはその血液からクローンとして蘇る。
登場するのはリプリー8号という設定。
その目的は、リプリー8号の体内に寄生するエイリアン・クイーンの摘出。
エイリアンを繁殖させて軍事兵器として利用することであった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
エイリアン:ロムルス
Alien: Romulus
劇場公開予定日
2024年9月6日
『エイリアン』の“その後の物語”。
地球から離れた宇宙
行き場を失った若者たちが、廃墟と化した宇宙ステーションを発見し、
一攫千金を夢みて探索を開始する。
だが、そこには希望ではなく、逃げ場のない絶望的な恐怖が待っていた。
人間に寄生し進化するエイリアン
この宇宙最強にして最恐の生命体と対峙する若者たちの運命は?
監督
フェデ・アルバレス
製作
リドリー・スコット
リプリー、何とつまらないキャラ。
当時以来の再見。
連作の軸をリプリーにする無理が露呈、
前日譚に折り返すきっかけか。
何とつまらない、捉え所の無いキャラだろう。
考え過ぎ。
新種らしきエイリアン造形のダサさ。
Wライダーのアイドル映画としての価値のみ。
もう観ない。
結局似たり寄ったり
展開や空間がいつもと変わらない。
恐怖心を煽るには仕方のない作り方だけどさほど目新しい事もなく今までと似たような終わりかた。
登場シーンからそういう雰囲気があったけどエイリアンに必要だったのかな。だからラストを切なく演出したんだろうけど。
それで結局感情にも恐怖にも中途半端で終わってしまった。
喜劇⁉️
なんかこの作品は「エイリアン」シリーズではない気がする‼️オープニングには潰れた虫と管というジャン=ピエール・ジュネ監督お得意のコミカルでグロテスクな要素が満載で、ロン・パールマンをはじめとするジュネ監督作でお馴染みのキャスト陣も、良い意味で「エイリアン」シリーズにふさわしくないような気がする‼️ショート・カットのウィノナ・ライダーは可愛かったけど・・・‼️加えて溶けたチョコレートみたいな化け物ニューボーンがひぃひぃと鳴き声をあげるのを目にして、観ている我々はどう反応すればいいのかまったく分からない・・・。
エイリアン(無印)からジャンルは変わった!これを認めよう
一作目を公開当時体験した人や、モンスターから逃げる人達の心理戦を観たい人からすると本作は文字通り「変わってしまった」となるかもしれない。
だがやはりエイリアン(ゼノモーフ)はカッコいいしコワイし魅力的。リプリーは強い。それでいいじゃあないですか!
監督の色が強く出てきた1〜3までだが、本作公開当時はCG隆盛の時代感もありなかなかのモノ。今みると違和感もあるが1から順番に観ている者からすると「スゲー!進化したなあ」と感動もある。
モンスターパニックモノ映画特有の熱い展開、ハラハラもあり悪くないと思う。
が、個人的にはやっぱり1が好きかも。
ダメなところは全部FOXのせいにしとけばいい。3もそうでしょ?
劇場公開時鑑賞。
どんなに頑張ったって、1と2を越えることはできないんだから、過大な期待はせずにジュネらしいねじくれたブラックユーモアと、リプリー母さんのリプリーっぷりを楽しめばそれなりに面白く観られる。ピノンやパールマンなどジュネ組に加え、なぜかウィノナさんまで愉快な仲間たち入りしていて、困惑するけど。バートンやデル・トロのような異形のものへの慈しみの念を感じると言ったらおおげさか。
タイトルなし
エイリアン3よりは、いいけど、クローンなのに、記憶が残ってたり、寄生されている人間を一緒に脱出艇に乗せたり、いくらなんでも、興ざめしてしまう。
強引なアクション映画。
ウィノナ・ライダー出ていて、良かった。。
既に色あせたエイリアンの抜け殻
全然スリルもなくて、はらはらどぎどきもしませんでした。
シガニーのほうがエイリアンに見えてきた。
もう、地球で暴れたほうが良いのではないでしょうか、エイリアン対ターミネーターとか、どうですか。
低知能おバカSF!(良くも悪くも)
格式高く上品な一作目とは真逆の、低知能おバカSF。
いかにもな90年代ハリウッド映画で、良くも悪くも何も考えず観賞できる。
水中劇やラストがグロ楽しい!
前作より残虐さが増した今作。
監督はのちに「アメリ」を撮るジャン・ピエール・ジュネ。
振り幅が凄い!97年作品。
(2020/3/20)
おうちー133
演出: 漫○画太郎先生ですか?
エイリアンシリーズ、1、2と見て、3借りたつもりでしたが、再生したら4でした。
どーせまた宇宙に行くって言い出すリプリーさんに、「また行くやん」とツッコミたかったのですが、4は宇宙で産まれた設定でしたのでツッコめず…。
でも「みんなここで死ぬ」と言うセリフが、ターミネーターの母ちゃんorバイオシリーズのレッドクイーン並に似合うリプリーさんは健在です。
誰が一番最初に死ぬでしょークイズ、今作が一番簡単説。
気になるアイテムホイホイからの食われるパターン、いつになったら覚えてくれるん(笑)
本作はコメディ色が強いような気がします。
決め顔多すぎやし、某先生の劇画タッチが脳内再生する(読んだことはありませんが)演出が多いし、エイリアンさんの弾よけ技術ぱないす(笑)
それを踏まえて見るのがいいかも。
シガニーがオスカーにノミネートされた2から4を続けて観た私は、ちょっと衝撃でしたが、そっか宇宙コメディかと思うと、いつものあるあるツッコミも冴えてきて面白い‥…かもしれませんので。
あとやっぱこういうことに巻き込まれたら美人についてくのがいい説なんですけどね、、、ちょっと今回のようにアレンジ多いときは、その時々で美人を選択する能力も求められます。
なんか落ち込んでるときに観れば元気もらえるかもしれない映画です。
あ、でもラストはちょっと切ない。
3の世界観でこのシリーズはもうダメになったかと思ったのだが、単に...
3の世界観でこのシリーズはもうダメになったかと思ったのだが、単に監督が毎回変わって、競っているということがわかった。この作品ではラストのシーンが圧巻!(親子のご対面のような・・・)気持ち悪くもあり、美しくもある。でもわけわからない。
この監督はビジュアルにこだわる監督なのだろうか、恐怖を中心とした心理面よりも美しさを強調している。早く5作目を撮らないと シガニー・ウィーバーがもっと老けちゃいますよーー。
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