エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事のレビュー・感想・評価
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私には合いませんでした
1870年代のニューヨークの上流社会での報われる事のない秘密の恋を胸に抱える2人のラブストーリー
美しい恋なんでしょうけど、エレンと出会うまでは婚約者にラブラブなのに、エレンと出会ったらすぐに恋に落ちるニューランド
何で急に惹かれ合う2人なのか、そこが謎
ストーリー上それで良いのかもしれないけど
その2人の切ない恋から多分30年以上経ってのラスト
あのラストは良かったと思います
純粋無垢に思えたメイが実はかなり強かな女性だったという事も面白かったです
豪華な衣装にセット、そこは見応えありました
上流社会の退屈な会話のように、私の映画力の無さでこの作品も私には退屈でした
恋を諦め永遠のものにする結婚
ニューヨークなのに英国貴族の猿真似社会。「アメリカは自由な国でしょう?」とエレンに皮肉を言わせるほど閉鎖的で噂好きで知らないふりして仲間外れをする世界。歌劇場客席からオペラグラスで覗くのは舞台でなくてボックス席。
全知の語り手のナレーションによって観客は本を読んでいる気持ちになり、3人の登場人物の台詞はぎりぎりまで削ぎ落とされる。オペラ、豪奢な衣装の舞踏会に晩餐会、戸外での様子はマネやルノアールの世界だった。
エレン、メイ、ニューランド、それぞれが自分の為、相手の為に耐え感づき沈黙する。エレンの後ろから肩を抱いて "When can I see you?" と声を絞り出すニューランド(ダニエル・デイ=ルイス)、やっと出会えた馬車の中で自分とエレンの手袋をゆっくり脱がし手を握りしめようとする箇所、背中を向けて海を眺めるエレンを抱きしめる自分を妄想するシーンの三つがとりわけ心に刺さった。鈴蘭の花のようなメイは苦しみながら婚約者と従姉妹と自分を救った。スコセッシがこのような繊細で美しい映画を作るとは!見てよかった。
おまけ
どんな衣装も完璧に着こなし完全に自分のものとし、時にはエレガント、時には情熱的なダニエル・ディ=ルイスに参りました!婚約者に毎日鈴蘭を届けさせていた彼が、黄色い薔薇にふと目をやってエレンに贈ることにする、自分の名前無しで。それが一番の大きなメッセージだー!失神するほど素敵💕
ちょっと男が勝手すぎないか
女の視点で言わせてもらうと、現在進行系の婚約者がいながら、新しい刺激となる女性に恋い焦がれる自分勝手な男性の物語。
相手のせいにせず、自分でどっちか決めろよ、と言いたくなる。原作読んだらまた違うかな?
衣装やセットなどは、当時を彷彿とさせるほど素晴らしかった。
色々思うところはあるけれど、嫌いではない。
ラストシーンで再会を避けた主人公、彼女に会うべきとアドバイスしたくもなって…
アメリカ文学と映画に関する本が
この作品にも触れており、
TV放映を機に再鑑賞。
話の骨子が、上流階級の社交界(この計算
尽くされたような緻密な室内シーンは見事!)
と言う特殊な社会での話ではあるが、
伝統・保守と自由・進歩の葛藤の物語を
映画化した作品のように思えた。
しかし、
そもそもが2人の女優が私には逆のイメージ。
ミシェル・ファイファーが保守的、
ウィノナ・ライダーが進歩的なイメージが
私にはあり、そんな違和感の中での
鑑賞となってしまった。
さて、男性主人公のニューランド、
作品自体は慣習に縛られた上流階級世界を
批判的に描きたいのだとは思うが、
婚約者がありながら未練を残す女性に、
「真実の愛をちらつかせながら、
偽りの愛に生きろと言った」と責めたり、
「妻が死ねば自由になれる」との心の声など、
なんとも主体性を感じない人物像で、
怒り半ばでの鑑賞が続いたが、
しかし、その後、彼はどうする、
との興味で観続けた。
一方、主人公に想いを寄せるエレンも、
彼女の夫の使いの者の、
「夫人の“貞節”な結婚観…」の台詞とか、
また、ニューランド以外にも
まだ別の男性がいるようで、
自由の観点での人生論を標榜したいので
あっても、身勝手過ぎて違和感があり過ぎた。
更には、エレンのそのパトロンへの資金提供
による経済的な窮地を聞いた段階においても、
彼女を擁護するニューランドは、
正に“盲目の愛”を実践するだけの人物にしか
見えない。
しかし、そんな中でも、ラストシーンでの
ニューランドの迷いには理解も出来たし、
感動も覚えた。
ただ、私の拙い経験談で恐縮だが、
昨今、昔想いを寄せた女性に
何十年ぶりかで会うことがあり、
さすがに老けたなぁとの印象では
あったものの、
初めて知ることになった彼女の豊富な人生譚
と共に、そんな積み重ねでの
味のある人間性を感じられたこともあり、
このニューランドにも
エレンに会って欲しかったなぁとの想いも。
それにしても、当初は婚約者(後に夫)に
従うだけで、察しの鋭い女性とは
思えない描かれて方のメイだが、
しかし、実は全てを読み解き、
夫やその愛人もコントロールしていた、
としたいのだろうが、メイが妊娠したことを
エレンに伝えた場面以外には、
彼女の奥深さが上手く表現されてこなかった
印象で、唐突感が拭えなかった。
昨日、
「タクシードライバー」のTV放映があった。
この映画の18年前の
マーティン・スコセッシ監督作品で、
もう何度目の鑑賞になるのか
分からない位だが、
こちらはキネマ旬報ベストテンで
第1位に輝いた作品。今度は
どんな発見があるか楽しみになってきた。
妻が亡くなれば自由になれる
ダニエルデイルイス扮する弁護士ニューランドアーチャーは、ウィノナライダー扮するメイウェランドと婚約したことを舞踏会で皆に知らせたかった。
格式を重んじる本音が語られないニューヨークの上流階級。舞踏会やパーティーを開くには相当の準備が必要だね。それでもミシェルファイファー扮するエレンはまた独特のパフォーマンスだったね。そりゃあ可憐な婚約者より 妖艶なご婦人を求めたくなる気持ちも分かるな。配役もウィノナライダーとミシェルファイファーだからぴったりだ。でも妻が亡くなれば自由になれるなんて悲劇だね。
男の幸せとは
前半は男の態度に少しイライラ。だが、主体性がないと思われていた妻の賢さに気付かされる後半、特に妻が妊娠を告げたシーンは痛快。これまでの演技は、この一点の為にあったと理解した。
きっとこれは男として最も幸せな人生の形の一つだと思う。社会的地位があり、賢い妻と子供達に囲まれ、胸の中に忘れがたい人がいる。二人の女性に愛され守られたからこそ、道を踏み外すことなく歩んで来られたとも見える。何て贅沢なことか。
ラストシーン、見上げた窓にヨットと灯台のシーンを重ねるニューランド。今回もあの人は顔を見せない。一人立ち去る背景には、陰のない美しいクラシック。
…
西部劇の時代に、東部の裕福層はこんな暮らしをしていたのかと驚く。西部よりヨーロッパの方が身近だったんだということが分かって面白い。
ウィノナ
ウィノナ・ライダー、ばっかり観てたなぁ〜。
スクリーンでウィノナ拝めるのは、至福。
ちょっと、というかかなりスコセッシらしくない作風。
ご飯が美味しそうなのが、見どころ。
20240120 早稲田松竹
スコセッシが描いたラヴ・ストーリー
まるで貴族のように振る舞う姿、歴史の浅いアメリカはニューヨークの社交界を舞台にヨーロッパかぶれなお金持ちの方々からなる優雅で上品にも陰湿な噂話をコソコソと、そんな環境に違和感を感じながらも抜け出せずに真実の愛を貫くことも出来ない。
感情を剥き出しに怒鳴り付けたり、相手に怒りをぶつけることや言い争う事もなく、見て見ぬ振りからの陰口は盛大に、罪の意識は一切感じられない不貞行為を美談にする情事から、傷付いたり辛く悲しい思いをして耐え忍び愛を貫き全うしたのはメイだけだったのでワ??
序盤の登場人物を紹介していく場面にスコセッシ節を垣間見れたりしながらも、ユックリと進む物語に退屈感は否めなく、これでオスカー何て獲っていたら大変だ!?
本作はタイトル通りスコセッシ監督が、真正面から男女の恋愛に取り組んだ映画だったのです
中盤までは、退屈な映画でした
なんなんだと、スコセッシ監督が何を撮りたいのかよく分かりませんでした
当時の衣装の再現具合、宴席の豪華な料理を正確に再現する
そんなものを撮りたかったのでしょうか?
100年以上前の女性は自由には生きづらい時代であったと言いたいだけの映画なのでしょうか?
そんな底の浅い映画をスコセッシ監督が撮るわけないとしばらく辛抱が必要でした
それが後半に入ると、物語は熱を持ち始めて、終盤には食いつくように観ていたのです
イノセンスとは純真無垢のこと
誰を指しているのでしょうか?
メイ?
実は違っていました
イノセンスなのは主人公ニューランドとエレンだったのです
美しい若い花嫁を娶とろうとしておきながら、忘れられない女性がいる男
愛の無い結婚を続ける無意味さを知る女
いつしか二人の間にいつの間にか強力な磁力が生じてしまったのです
しかし結婚していながら別の異性を愛すること
それは不倫です
二人は結婚していながら別の異性を愛しています
キスだけで肉体関係はないのですが、それでも不倫だと非難されるでしょう
しかし、この二人はイノセンスだったのです
結局、ニューランドは真面目に働き、妻と家庭を第一にして、息子を立派に育てあげ、いつしか55歳の老人となります
その心の中には別の女性への愛情が消えずに残ったままで
エレンもまた、彼との恋愛を諦め愛の無い結婚に戻り、いつしか老女になっているのです
ではタイトルのエイジとは?
1870年代の当時のことでしょうか?
それとも、主人公がエレンに出会う前までの頃のことでしょうか?
いや、愛し合いながらキスだけで別れお互いの結婚生活を続けた何十年という歳月のことでしょうか?
たぶんこれら全部に掛かっているのでしょう
邦題の「汚れなき情事」はイノセンスを裏返した上手い付け方とは思います
しかしエイジの部分のニュアンスが抜け落ちています
だから原題も邦題に残したのでしょう
つまり本作は、タイトル通りスコセッシ監督が、真正面から男女の恋愛に取り組んだ映画だったのです
3階の窓に見えるエレンと覚しき人影を観るだけでその場を立ち去る主人公の後ろ姿
これこそイノセンスそのものです
感動で胸が震えました
観終わったあとの後味は「マディソン郡の橋」に似ています
あちらは1995年の公開、クリント・イーストウッド監督作品で、こちらは1993年の作品
ですから本作の方が先の公開作品になります
恋はデジャブとのブルーレイ2本パック!
2021年7月4日
映画 #エイジ・オブ・イノセンス/#汚れなき情事 (1993年米)鑑賞
#マーティン・スコセッシ 監督による19世紀のニューヨークの貴族階級の恋愛物語
スコセッシの恋愛映画には期待してはいけないと感じさせる映画となりました。残念!
#ウィノナ・ライダー はカワイイ!
オペラが良かった。夕暮れの海の映像も好きだし、綺麗な映像が多すぎ...
オペラが良かった。夕暮れの海の映像も好きだし、綺麗な映像が多すぎ!だけど、単調な台詞と進展しないストーリーには眠気を誘われ・・・台詞の中味もつまらない。貴族の没落を描くのであれば、こんなダラダラした脚本じゃ集中できません。
社交界の会話というのもスキャンダラスなものばかり。嫌になりますね。
ゲスになりたいがなれなかった男の話。エレン(ミシェル・ファイファー...
ゲスになりたいがなれなかった男の話。エレン(ミシェル・ファイファー)も魅力的だが、メイ(ウィノナ・ライダー)でいいでしょ。いやメイがいいでしょ。かわいそすぎるやん。
子どもにまで気を遣わせ、そして最後までそうなんかい!イライラさせる主人公です(笑)
世の中、こんな男、結構いるかも。いや、ほとんどの男が実はそうかも。なかなか深い。
お待ちかねのシーンがありそうでない!だからこんなに点数が低いのかもしれない(笑)
やはり妻は勘付いてたか…
ダニエル、ウィノナ、ミシェル
当時のハリウッド常連役者
スコセッシのセンスの良さが伝わってくる
ストーリー的に、これは本で読んだ方が良いのだろうと思いました。
映像としては素晴らしいけれどもリピートは無いな
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