栄光の戦場

劇場公開日:

解説

第二次大戦中のイタリア戦線を舞台に展開される、戦う男たちのドラマ。製作はエンゾ・ボエターニ、監督はトニーノ・リッチ。脚本はピエトロ・レグノーリとトニーノ・リッチ。撮影はマリオ・スベレンナとエミリオ・バリアーノ、音楽は「さらばアフリカ」のリズ・オルトラーニがそれぞれ担当。出演は「マルキ・ド・サドのジュスティーヌ」のクラウス・キンスキー、「デボラの甘い肉体」のジョージ・ヒルトン、ほかに、黒人スター、レイ・サンダース、・ベッツィ・ベル、ロベルト・パガノなど。イーストマンカラー、ワイドスコープ。

1970年製作/イタリア
原題または英題:Il Dito Nella Piaga
配給:大映第一フィルム
劇場公開日:1970年6月26日

ストーリー

アメリカの士官学校を卒業早々、第二次大戦の激戦地イタリアに着任したシェパード中尉(G・ヒルトン)は、すぐに囚人兵のカー一等兵(K・キンスキー)と黒人兵カルビン伍長(R・サンダース)の銃殺を命じられた。陣地から離れた山あいで、シェパードが刑を執行しようとした時、突然ナチのゲリラが攻撃して来た。予想もしなかった敵の襲撃に、アメリカ兵はバラバラになり、シェパードはカー、カルビンと共に近くの小屋に閉じこめられたが、カーたち二人の活躍によって、その場を逃れた。初めての実戦に気の転倒していたシェパードは仕方なしに彼等の後について行った。三人はいがみ合いながらも、味方を探してさ迷うことになった。しばらくして彼等はナチの小部隊に遭遇、やりすごそうとしたが、シェパードが急に狂ったように小銃を乱射し、やむなく、カーとカルビンも応援、その小部隊を全滅させた。数日後、三人はサン・ミケーレという小さな町に入り、町民から解放の勇者として迎えられ、歓迎を受けた。そこで、カーはダニエラ(B・ベル)という美しい娘と知り合い、カルビンも親なし子ミケーレ(R・パガノ)と親しくなった。そのころナチ本部では、イタリア北部制圧の手がかりとして、サン・ミケーレ占領作戦が立てられ、アメリカ軍もこの動きをキャッチしていた。サン・ミケーレの町の四年ぶりの祭が最高潮に達した時、ナチの砲撃が始まった。町は大混乱におち入り、町民を守ろうとシェパードたちは銃を手にした。まず、ミケーレを救おうとしたカルビンが命を落した。また、自分をかばって銃弾をうけたダニエラをみたカーは、戦車に体当りして、無残にも押しつぶされてしまった。残ったシェパードもすでに腕を負傷し、後は死をまつばかりであった。その時、アメリカ軍の戦車隊が到着、すさまじい反攻が始まった。そして、シェパードの誘導により、アメリカ軍はナチスを撃滅させた。数日後、シェパードは銀勲功章を与えられ、共に戦い死んでいったカーとカルビンにも、同じ勲章が与えられた。その日、一人生き残ったシェパードは、感慨深げに、二人の墓の前に立っていた。

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