劇場公開日 1972年7月15日

「初見だと思ってたが観始めると、昔に観ていたと気付いた1971年の映...」美しき冒険旅行 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5初見だと思ってたが観始めると、昔に観ていたと気付いた1971年の映...

2025年7月27日
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鑑賞方法:VOD

初見だと思ってたが観始めると、昔に観ていたと気付いた1971年の映画。
今の時代(2025年とか)に初見で観ると結構驚くんじゃないだろうか。
2人が砂漠で放浪する原因が、、、
本作の原題はオーストラリアのアボリジニの少年が一定期間 荒野で一人で生活するという「ウォーカバウト(Walkabout)」と呼ばれる通過儀礼に由来している。言葉の通じないイギリス人の姉弟が色々あって行動を共にする。
演出も独特でページをめくる様なシーンの切り替えや、動物の動きを止めたり、砂漠の様々な生き物をコレでもかと写す。トカゲを食べてるトカゲは印象的。ちょくちょく文明人が醜く描かれる。
裸のシーンがあるためにアメリカではMPAA(アメリカ映画協会)によってR指定とされたが、その後不服申し立てに基づいてPG指定に引き下げられた。2005年に英国映画協会(BFI)は「14歳までに見ておきたい50の映画」のリストに本作を含めたらしい。

シドニー、アリススプリングス周辺の赤い砂漠、ノーザンテリトリー、南オーストラリアのフリンダース山脈を含むオーストラリアの各地でロケーション撮影され、当時子役として活動していた17歳のジェニー・アガターが少女役を、ニコラス・ローグ監督の息子のリュック・ローグがリュシアン・ジョン名義で弟役を、ノーザンテリトリーのアーネム・ランドのヨルング族の一人でダンサーとして知られていたオーストラリア先住民のデイヴィッド・ガルピリルがアボリジニの少年役を演じている。

ナイン・わんわん
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