「止まることのない鉄道敷設の傍らで」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
止まることのない鉄道敷設の傍らで
始まりもとても好きだが、終盤、チャールズ・ブロンソンとヘンリー・フォンダの決闘から終わりまでが堪らない。
互いのシーケンスを経て向かい合う二人の緊迫感。青空を背景に膝から崩れるヘンリー・フォンダ。ハーモニカを咥えさせられたまま絶命する表情が恐ろしい。
クラウディア・カルディナーレのお尻をポンと触っておいて「知らない振りしておけよ」と軽口叩き出ていくジェイソン・ロバーズ。彼女の前で隠していた傷が元でへたり込む。ブロンソンに死に際を見られたくないと言い、彼が後ろを向く。ひょうきんな曲が数拍静寂になったその時に、ドサっという音が聞こえる。
ロバーズの亡骸を乗せた馬と共に去っていくブロンソン。遠くで作業員達に酒を振る舞うカルディナーレ、あっという間に人垣が出来る。七人の侍の最後を思わせる幕引き。
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