「サービス満点」インデペンデンス・デイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
サービス満点
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TVでやっていたのでまた観てしまった。23年も経っているのにストーリーは忘れていなかったしシーン展開まで覚えていたのは余程面白かったのだろう。ただ、あれだけ凄いハイテクエイリアンがいとも簡単に防衛システムをノートパソコンでハッキングされるといった切り札は安易すぎてひどく落胆した覚えがある。観なおして気づいたのだがユダヤ教の小道具はアインシュタインへの連想を意図したものだったのかも知れない。天才ならできる?
それはさておき、庶民派で自ら戦う若い大統領はケネディびいき、飲んだくれ親父の特攻攻撃は往年の「駅馬車」ジョンフォード監督顔負けの人物描写のツボだろう、いかにもアメリカ人が好きそうなヒーロー達、UFOエピソード満載、逃げ惑う群衆、世界各地のスナップも入れてスケール感も十分、実に良くできている。エメリッヒ監督はサービス精神と遊び心に徹していて難しいこと抜きに興奮できるところが心地よい。
続編のリサージェンスも観たがSFX技術が進んだにも関わらず面白さは半減してしまった、やたら光線銃の応酬ではウィルスミスの空中戦ほどのドキドキ感がでない。携帯電話など無い時代の恋愛映画はもどかしいほど切なさが盛り上がったのと同じような感慨がある。新しさも大事だがテクノロジーの使い方を誤らないで欲しいと願っている。
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