インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのレビュー・感想・評価
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ドラキュラ伝説に挑戦した二大スター競演の耽美映画にみるジョーダン監督の多才さ
イギリス製ドラキュラ映画と違って、本格的なドラキュラ伝説のスケール豊かな耽美映画。美男スターのトム・クルーズとブラッド・ピットの競演に少女キルスティン・ダンストを加えた放浪の旅がストーリーとなる。旧大陸のヴァンパイアの住み家である劇場のシークエンスは面白い。冒頭と結末で描かれる、年を取らない者の苦悩や性悪説に至る葛藤が、物語のなかで十分描かれていない。ニール・ジョーダン監督の溢れる才能が多面的な映画にした反面、テーマが絞り切れない矛盾と表現の統一性がない映画として終わる。
トム・クルーズ見たさで視聴。
トム様がささやく。とても魅力的に誘う。
トム様はご自分の高い声が嫌いだと何かで読んだ気がしましたが、こんなにあっている役ってないのではないでしょうか。声の大きさから発声の仕方・抑揚と、練りに練られている。
耽美な世界に誘われます。
アカデミー賞にノミネートもされると同時にラジー賞も受賞した作品。
なんでアカデミー賞受賞しなかったのかと思ったら、名作が拮抗していた年だったのね。
はじめ文句を言っていた原作者が、演技を見た途端に新聞一面を使っての謝罪広告を出し絶賛したトム様の演技。
もうふだんの役柄とは全然違っていて振りきれています。
(トム様はもともと演技派として認めらて次々に主要な監督からオファーがきて芽を出した方ですから)
萩尾望都さんの『ポーの一族』を彷彿させる耽美な世界にうっとりしていると、いきなり「狼男か?!」というような獣性が表現される。その塩梅が見事。ただのやわ男ではない。
この世の春を謳歌しているかのような様、時代が下って生きづらくなったころのやつれ感、そして…。その時々の変わりようも素晴らしい。
対して、ピット氏の演技はもう少し掘り下げてもらいたかった。表面的。
っていうか、ルイは何がしたいんだ? 目の前の状況に振り回されて考えなしに行動し、後悔。そんな矛盾を抱えているってことが”人間”てことなんだろうか。
かつ、ピット氏の演技が…。
ちょっと肉つき良すぎるんですよね。ルイは拒食して最低限しか摂食していないのに、レスタトの方が細いんだもの。ヴァンパイアになった時の姿が固定してしまうとしても…。そもそもヴァンパイアになった時って、最愛の妻子亡くして意気消沈していたんじゃなかったっけ?農園主だからガタイがいい設定なのか?
愁いを含む表情というのはわかるのだけれど、レスタトといても、クローディアといても、関係性が閉じていて、しかも一本調子。
そんなルイに、クローディアが大人の女性として恋する理由がわからない。レスタトといる方が活き活きしていた。やっぱり父を慕う延長なのか。
ラジー賞で、ワーストカップル賞を受賞したのはわかる気がする。
トム様のレスタトだけをみれば、なんでラジー賞???って怒りまくるけれど。
子役のダンスト嬢の方が繊細・複雑でしたね。体は子ども、心は大人という割には、子どものごとくしたい放題。でもその中に女が見え隠れする。怖い。
永遠の生≒永遠の孤独。永遠の葛藤・罪悪感。
命も終わらないけれど、永遠の愛も友情も、情愛もないのか。そんな悲しみ・叫びが胸に響いてくる。
そして、相手が思い通りにならないのなら、思い通りにならない相手は捨てて、新しい仲間を作ればいい。そんな短絡的な思考もまた悲しくもわびしい。
それでも、与えられた運命の中で生きていくレスタト。
選んだはずの人生の中で後悔ばかりしているルイ。それでも命を終わらせないのは元キリスト教者だからか?
脚本を追えばルイを中心とした物語。ルイが主人公なのだろう。
でも、強烈に印象に残るのはレスタトで、レスタトありきの物語。
レスタトをリバー・フェニックス氏でと原作者が望んだそうだけれど、私としてはトム様に軍配上げたい。アラン・ドロン氏をイメージしたというルイをトム様、レスタトをフェニックス氏でというならまた味わい深いものになったと思うけれど。
いつまでも愛でていたい。トム様のレスタトで続編を観たかったです。
ピット氏の演技で点数減らしたいのだけれど、減らすことができないほど、レスタトの魅力にあらがえない。なので満点。
バンデラス氏も渋く、映画の世界を彩っておられます。
(原作未読、続編映画未鑑賞)
TV企画もあるとニュースで読んだけれど、どうなったのかな。この世界観を超えられるのかしら?
豪華キャストを愛でる
こういう世界観の映画、好き
トムとブラピのファンはたまらんでしょーね。男的にも楽しめる。
キルステン・ダンスト
美しい…
ヴァンパイアの苦悩
今になれば贅沢な二人の共演
一番の見所はトムとブラピを食う子役
全体の雰囲気は雨の夜。
台風ではなく、濡れたアスファルトに外灯が美しい……そんな夜といった印象。
トムとブラピという、二大イケメンを真逆の役どころに起用しロココな衣装を纏わせ
それを対決させたりボーイズラブ的要素を持たせたり……と、それぞれの女性ファンには堪らない映画だろう。
出演が大物二人とあって、作りも濃厚。
吸血鬼となった者の人としての苦悩と、力を手にした故の欲望が丁寧に豪華に描かれている。
吸血鬼自体のスタイルも独自設定がされていて、半ばその取説といった要素が強い。
戦うといっても派手なアクションはほぼなく、吸血鬼の心理戦と派閥争いなのでスピード感はあまりない。
ブラピはいつも通りハの字眉毛でモタモタと悩む役で、やはり彼はこれ系の情けない男をやらせたらピカイチ。
ただ、このブラピ側からの視点が多いためか多少の長たらしさを中盤に感じる。
トムは新境地となる役を貰った分、新鮮な魅力に溢れていた。
ダークな色気とキングな雰囲気に満ち、いつの間にか彼の登場を待ち望むようになる。
映画全体の流れとしてはブラピがブレーキ係、トムがアクセル係といったところだろうか。
当然この作品の売りは主演男優二人の絡みなのだが……
圧倒されるのは子役の存在感だ。
吸血鬼になると肉体は歳をとらない……といった重要かつ物語の基盤となるファンタジー設定を
有無を言わさず観客に納得させたのは、ブラピでもトムでもなく、天才子役キルスティンである。
ただの子供であった時と、吸血鬼として中身だけ老齢化していく時との差が凄まじく
容姿の美しさだけではない吸血鬼としての説得力に恐れ入った。
総評、よく作り込まれた映画で見て損はない。
ジャンルはアクションではなく物語としての吸血鬼。
超大物主演二人を食う勢いの、圧倒的な存在感を持った子役を是非1度見て欲しい。
良作
オシャレでロココな世界
16年19本目は先輩にお勧め戴いて観た作品。私にとってヴァンパイアといえばトランシルバニアのグラディスラウス・ドラクリア伯爵なんだけど、今回の舞台はニューオリンズ、パリ。寂れた村などではなくなんともオシャレでロココな世界。ヒュージャックマンのヴァンヘルシング以外特にファンタジースリラー?は好んで観てなかったからお勧めされないとなかなか手を伸ばしづらいジャンルではあったんだけど、観て後悔はしなかった。
ヴァンパイアふたり、ブラピとトムの絵面がひたすら綺麗で120分ずっと見惚れてた…。最近ヴァンパイアに恋するラブストーリーが多い気がするけどなんとなくわかったわ。
現世に絶望し吸血鬼化した主人公ブラピは人間の心を捨てられないまま今も生き長らえ記者から取材を受け、彼が生きた200年を語る、って設定。途中から仲間になるヴァンパイア少女クローディア(キルスティン)もめちゃんこ美人だし可愛いし、大人であり子供である不器用さとヴァンパイアの可憐さがひしひしと伝わって美しいの極み。ファンタジーはそんなに観ないわたしでも退屈せずに観れました。とにかくキレイ。
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