イングリッシュ・ペイシェントのレビュー・感想・評価
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午前十時の映画祭にて。 戦争によって翻弄される人々。昨今のニュース...
午前十時の映画祭にて。
戦争によって翻弄される人々。昨今のニュースと重なって、より戦争の悲惨さを感じました。大きなスクリーンで観る美しい砂漠の景色。女性達もまた美しく撮られてます。素晴らしい俳優陣の演技に心揺さぶられました。
幸福だった昭和の残る平成初期。
つまらん。
壮大らしき自然を背景に
戦火に揉まれる白人美男美女の悲恋メロを乗せて
少しの謎が最後に明かされれば名作とした
幸福だった昭和の残る平成初期、97年。
当時のアカ賞の悪しき典型。
今なら邦題は「愛の墜落」か。
修行の為に見る類い。
脚色下手過ぎてでまるで筋書きがわかりません
文芸作品にありがちですが、原作読んでない人には、不倫の話だっていうことと主人公がスパイしてたくらいはわかりますが、人物描写や背景が省かれているので場面が転換する度にどことどう繋がっているのかまるでわからず、下手な電気製品の取説みたいで評価しようがありません。
あまりにもわからないので一時間経ったところで始めに戻って見直してもやっぱりよくわからない。砂漠に集まった白人達ってなんの集まり?とか、看護婦とインド人の恋愛なんて唐突過ぎて、はぁー?でした。。小説読めばちゃんとわかるんでしょうが。観終わってwikiでストーリー読んでやっと何となくわかりましたけど、あの脚本でそこまでわからないだろう、ってカンジですね。
不倫映画というよりも、デフォー君のスパイ捜索サスペンスとして見たほうが面白いのでは?
評価の甘い私にしては数少ないダメ映画のひとつでした。評価は概ね高いようなので、まあ、私には生理的に合わない作品なのかもしれません。
但し、映像的には抒情的で格調高く、アカデミー好みである点はみとめます。
一大叙事詩
やっぱ不倫ものなんでイマイチの評判っすね(笑)
最近の気分は『アメリ』とかなんだけど、ずっとアメリ観てる訳にもいかないので(っていうか借りてたので)、観ました。
アンソニー・ミンゲラ。全作品ではないと思うんだけど、戦争を描いた大作が多いですよね。コールドマウンテン。愛を読む人。コールド~はDVD持ってますわ。愛を読む人は、ラストら辺がちょっとダラダラもたついてる感じはあるんだけど、好きですね。
恋愛をメインに据えて、大戦や南北戦争を描く。恋愛も戦争も、どっちも人間の営みだから、ひいては人間を描く。
ミンゲラ作品の好きなところは、戦争中ではあるんだけれどもビノシュとかレニーゼルウィガーとかニコール・キッドマンとか、すごいイキイキと描かれているところですね。特に本作品とコールド~のラストが好き。"じんわり"と"爽やか"が一緒に来る感じ。
ビノシュの健康美が素敵。インド人のキップ少尉かっこいい。
砂漠の中の、グランドキャニオンみたいな景色のとこでレイフ・ファインズがキャサリンを抱えてる姿も、なんかちょっと旧約聖書みたいな世界よね。まぁ、、旧約の時代から、不倫は姦淫つって戒められてるんだけど、、
しかし、長いんだよねミンゲラ作品。これなんか2時間40分だよww 戦争と男と女を描くんだから、これぐらいは要るよってことなんでしょうか。
それにしても、キップ少尉が離れません(笑) ハンナ(ビノシュ)の負のジンクスを破った訳だし、再会とかできないんすかね~、、
男女二組の恋愛模様を並列したメロドラマ大作に残る演出の欲求不満
昨年のアカデミー賞受賞作品。第二次世界大戦を背景に、二組の男女の恋愛模様を巧みに交差させながら、終結と再生を同時に描いたメロドラマ大作。ただし、心うごめく者たちの表情の表現と物語の進展の調和が足りない。美しくは描いているが、その時その瞬間に見せる心の面影のモンタージュが弱い。アンソニー・ミンゲラ監督にその興味がないのかと訝しく思うほどなのだが、演出がスマート過ぎないか。人妻キャサリンを演じたクルスティン・スコット・トーマスの決して妖艶ではない色気のその内面からしっとり表れる成熟した女性の艶を出した演技が素晴らしく、対照的にジュリエット・ビノシュの若くして成熟したその肉体の一皮剥いた中に溢れる女性の欲求を演じた成果を認めると、男優たちの問題ともいえるか。はっきり言えば、男女のつり合いが取れていない。映画の語りとしてもラストの向かいクレッシェンドすべきなのだが、その流れも上手く行っていない。デヴィット・リーン監督なら傑作になったであろうと、少し欲求不満が残る作品だった。
1997年 11月9日
悲しき不倫
不倫の時点であまり感情移入ができなかった。夫がめちゃくちゃクズとか妻に対して酷いことするとかならいいんだけど、良い人だったからなぁ…
後、2人が惹かれ合う過程、本当に愛しているのかの描写が少なく感じ、乗れなかった。もう少し回想部分を長くしたら良い気がした。
でも、劇中に流れる音楽は良かった。砂漠の雄大さと、2人の悲恋をイメージさせてくれた。
後、キップのハナに向けたイケてる演出は好き。
砂漠が美しい
原作を読んでから視聴。ハナはもっと若い設定だけど、ジュリエット・ビノシュだと人生経験豊富に見えて、戦争による心の傷なんてすぐに克服しそう(ごめん)。あと、キップの出番が少ない。インド人がイギリス軍に入る背景など、もうちょっと描いてくれてもいいんじゃない? でも、これ以上長くなってはまずいか。コリン・ファースがちょっと太ってて、少しカッコ悪いのも残念。
ぶっちゃけ、人妻との不倫の話をきれいに表現しただけと言えるんだけど、恋に落ちるのは理屈じゃないし。そのせいで破滅していくのは止められない。そんな人間の営みも大自然の前では瑣末に思えるほど、砂漠の絵がうっとりするくらい美しい。
本来ならアジア的な感覚で描いて欲しいが、アルマシーとキャサリンに焦点を絞り、ヨーロッパの価値観や美意識で貫き、結果としてそれが成功していると思う。
不倫問題の是非は置いといて良い映画でした。
過去と今を行き来する物語の構成が素晴らしく、その導入の仕方がめちゃくちゃ上手い。
話の中で常に国、人種、男女、敵味方等の境についての考えさせられる台詞が度々出てくるのですが、これが映画の大きなテーマとなって流れていて第二次大戦中といった境界線が大きく揺らいだ時代を舞台に展開されていきます。
私が好きなのは、音楽や映像の美しさももちろんだけれど出てくる登場人物のちょっとした会話やシーンが戦時下に流れる日々の時間を見せてくれるところなのですが、こういった合間の時間を登場人物の背景が感じ取れるように丁寧に見せてくれる作品は中々無いように思います。
2つの時間軸と場所を跨いだ話にこれだけの要素を違和感も詰め込んだ感もなく織り交ぜて物語に厚みを持たせているところは凄い。
テーマが色々なところに現れていて、主人公達の地図をつくる仕事も戦争によりせめぎ合う国境線や開かれ知覚されて行く未知の世界への理解に通じるところがあり、主人公は国を捨てた事で顔を無くし誰でもない男になっているしキャサリンやハナの境界を越えられる女性像もそういった意味で面白くそれぞれもとても魅力的でした。
恋愛が入る事で感情を引き込み更に人のぶつかりと因果でドラマが生まれているので不倫賛歌とは別物として見ることが出来るしアカデミー賞納得の大作です。
境界線
砂漠、戦争、そして人を愛すること、それらを生きるか死ぬかの境界線で描いている
最初の筆書きのシーンを官能的に感じたのは、境界線だからだったのではと思う
記憶に残る台詞
Do you think you’re the only one who feels anything?
不倫を美化して、悪事を戦争のせいにする、なんでアカデミー賞なの、マジでキモい
戦争中に欧米版の東出・唐田のラブシーンを延々見せられて、夫婦死んで、間男は女のためといいながらスパイで多くの人を犠牲にして、思い出の中で死んでいく。
感動も共感も何もないな、スカやな、自業自得やな。
二時間半ですよ、延々と、何ですの、砂漠で、その他諸々のエピソード、支離滅裂。
二人の女性は魅力的ですが、それで正当化は出来ません、なんでアカデミー賞なの、不可思議です。
ジュリエット・ビノシュ
不倫というものに対して嫌悪感がなくなってきた年頃なので普通に受け止められるのだが、どういう過程で人妻を愛してしまったのか?これが全く語られていない。最初はハナ役のジュリエット・ビノシュの献身的な介護による愛を描く映画だと思っていたのに・・・
また、ハナがキップに恋心を抱く過程も描かれていない。無駄なヌードシーンもあるし、主人公の回想シーンの取り入れ方も不自然さがいっぱい。
せっかく戦争というものを舞台にしてあるのに、生かされてるのはジュリエット・ビノシュの看護婦とウィレム・デフォーがナチスの拷問を受けるところだけ。民衆が悲惨な被害を受けているシーンもないので反戦色も薄い。大作を意識しすぎたせいで、平凡な中味に成り下がったといった感が強いです。賞を取ってなかったら、それなりの評価ができたのかも。
再鑑賞してみるとキャストがすごかったんですね。 コリン・ファース、...
再鑑賞してみるとキャストがすごかったんですね。
コリン・ファース、ナヴィーン・アンドリュース、ジュリエット・ビノシュ、そして 負傷兵を演じたレイフ・ファインズ、ヴォルデモート卿だったとはっ!
決して君を離さない
【イングリッシュ・ペイシェント:おすすめポイント】
1.ラズロ・アルマシー役レイフ・ファインズとキャサリン・クリフトン役クリスティン・スコット・トーマスの熱愛が凄すぎる!!!
2.めちゃくちゃ綺麗な砂漠のシーン映像が個人的には大好き!!
3.アカデミー俳優だらけの豪華なキャスティング!
【イングリッシュ・ペイシェント:名言名セリフ】
1.ラズロ・アルマシー役レイフ・ファインズの名言名セリフ
→「なぜ 僕を生かそうとするんだ?」
→「僕は 僕は君を離さない まだ僕のものだ」
→「あの指ぬき?」
→「君を決して離さない」
2.キャサリン・クリフトン役クリスティン・スコット・トーマスの名言名セリフ
→「苦しんでいるのは自分だけだと思っているの?」
→「必ず戻ってくると約束して」
→「愛しい人」
3.ハナ役ジュリエット・ビノシュの名言名セリフ
→「看護婦だからよ」
砂漠の中で燃えた愛の姿に、身を包まれる
思い出しレビュー2本目。
『イングリッシュ・ペイシェント』。
砂漠に墜落した飛行機から、全身大火傷を負いながらも、一人の男が助け出された。記憶も失っていたが、看護士ハナの手厚い看護で徐々に思い出す。ある人妻との激しい恋を…。
第69回アカデミー作品賞受賞作。
日本では1997年の春に本作、年末に『タイタニック』とオスカー2大ラブ・ロマンス大作が公開され、何と贅沢!
人気もエンタメ度も圧倒的に『タイタニック』だが、どうやら自分は、切なく美しい、大人のラブ・ロマンスの方が好きだ。
まずはこの作品は、壮大なスケールと映像美。
とにかく、砂漠の雄大さ、美しさと言ったら!
砂漠は画になる。これはかの名作『アラビアのロレンス』でもそう。
これまで見た映画の中で、最も美しい映像の作品は?…と問われたら、いつも真っ先に本作が思い浮かぶ。
その映像にかかるガブリエル・ヤードの旋律も素晴らしい。
はっきり言ってしまえば、話は昨今ブームの不倫モノ。
ハンガリー人伯爵ラズロと英国婦人キャサリンの燃え上がる不倫愛。
でもこれを、実に情感たっぷりのラブ・ロマンスに仕上げている。下世話にならずに、故アンソニー・ミンゲラの手腕の賜物だろうか。
こちらは回想形式で、同時にハナと地雷処理を行う工作員の恋も描かれ、単なるスパイスではなく、いい感じで相乗している。
レイフ・ファインズ、クリスティン・スコット=トーマスの美形二人が作品を色立てる。
主演二人は眺めるだけなら、ジュリエット・ビノシュは非常に人間的に魅力的。
また、謎の男ウィレム・デフォーはさすがのクセモノぶり。
結構巧みに交錯しているように見えて、話は割りとシンプル。
不倫の恋は、悲劇に。重傷を負った彼女を、砂漠で見つけた二人だけの洞窟に残し、必ず戻る。
が、行き着いた先でスパイ容疑で捕まり、脱走。何とか協力者を見つけ、やっと彼女が待つ洞窟に戻るが…、すでに遅かった。
彼女から亡骸と共に飛行機に乗るも、撃ち落とされ、生死をさ迷い、今ここに。
しかし自分は、悲劇一辺だけには感じなかった。
確かに不倫は悪いが、文字通り身を焦がした愛。
最期、寄り添い、耳を傾けてくれる人が居て、愛した彼女は単に砂漠に散らず、彼女への想いを胸にしたまま、息を引き取る。
アンハッピー的なハッピーエンド。
遠く広い砂漠の中で育まれた一途な愛の姿に、身を包まれる。
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