イルマ・ヴェップのレビュー・感想・評価
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マギー・チャンありき、中身なし
ルイ・フイヤード監督の『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』という1915年の古いサイレント映画があるんですが、
その映画で女優ミュジドラが演じていたイルマ・ヴェップという役を、マギー・チャンでリメイクしようとする話です。
写真も出てくるミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンや、その他の歴代キャットウーマンたち、スカヨハ演じるブラック・ウィドウまで、
このイルマ・ヴェップというキャラクターの身体の線が出る黒いコスチュームのイメージが受け継がれているらしい。
こんなウンチクを知ったのは観たあとでして、観てるときは、どうでもいいような映画業界人の人間模様で、何を観せられてるんだろうと。
うっすら面白い感じで、退屈で退屈で、眠くて眠くて仕方なかった(笑)
最後まで観ても中身がない印象で、あくまでマギー・チャンありきで、よっぽど彼女にホレこんだ映画業界の人間が作ったんだろうと思ったんだけど、
調べてみると、この映画のあとマギー・チャンと監督は結婚してるんですね…(笑)
やっぱり、そういうことだった(笑)
僕は、この映画オススメしません(笑)
この話の中でリメイクしようとしてる映画『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』は観てみたいですね(笑)
異物のような存在感
ウォン・カーウァイの作品は未鑑賞ながらマギー・チャンの事は小学生の頃から知っている、それはジャッキー・チェンの映画に出ていた印象が強いから。
ジャン=ピエール・レオが演じる映画監督からのオファーでフランス人だらけの中に中国人の女優が独り、英語で意思疎通をしながら撮影が始まりスムーズには進まないトラブルばかりでマギー・チャンが演じるマギー・チャンは徐々に異質で疎外感を感じてしまう扱いに、と、観ている側が思いながらも、リドリー・スコットが待っている!?
トリュフォーが撮った『アメリカの夜』やヴェンダースの『ことの次第』で描いた映画の撮影裏で起こる群像劇にも似た雰囲気、マギー・チャンを映しながら流れるSonic Youthが効果的でマギー・チャンの魅力が溢れている。
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