いまを生きるのレビュー・感想・評価
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優等生版ごくせんみたいな
こり固まった規律の進学校や、支配力強めな父親。
それと真逆の性質を備えた、型破りな教師。
ロビンウィリアムズが唱える詩による自由主義は、あまりに極端で、胡散臭くて、いやいや現実ではその年代の男子に刺さらないでしょーとなる。
教科書を破り捨てさせたり、心の内を吐露させたり。
型の破り方以前にまずは型を教えろよーとなりはするが、そこはご愛嬌。
そんなこんなで前半は無難に進む。なんか学園ものの連ドラを見せられているくらいの軽いノリ。
芝居好きの少年が自殺するところをきっかけに話はクライマックスへ進む。
少年に自身のやりたいことを自覚させて芝居への想いを煽ったことは、医学部進学を薦める父とのズレを生み、彼を自殺に追い込んだことになるのかどうか。
先生に罪はあるのか。
生徒が署名を迫られて、先生に罪を着せる。
それに罪悪感を感じて、皆で机に立って先生に、オーキャプテン!
やや臭いが、印象的なシーン。
ごくせんで、やんくみが生徒を守るために暴力を働いて学校を辞めさせられるのを、生徒たちが悲しむシーンを思い出した。
ラスト感涙
国は違っても、私立の名門校となれば、
よく似たものか、良くも悪くも。
キーティング教師、OBだけれど、在学時から
馴染めていなかったのでは、と思う。
校長が言っている。
「大学に進学さえすればいいんだ。」
大学の予備校化しているから、
心情を膨らませ感情を昂らせ気持ちのままに、
唱えてみよう、なんて
古い頭の教師集団が生き生きした指導する筈ない。
若さ溢れる男の子たち、辛抱できるかな?
イヤイヤ、将来を考えている子は、
わき目も振らず教師の言うこと聞いて
勉強に励むのだろう。
キーティング教師に担任された子たちは、
どうだっただろう。
「今を生きろ、死ぬ運命だからだ。」
「発見があれば何でも詩になる。平凡を纏うな。」
「白い目で見られても拒絶されても自分の信じる道を
進むのだ。」
と言われた生徒が次第に馴染んでいくのはごく自然。
ある者ニールは、言いなりだった父の指図に逆らい
役者の道を目指す。
またある者ノックスは、好きな女の子に告白しようとする。
またある者チャーリーは、キーティング教師が昔開いていた『死せる詩人の会』を復活させ女子も加え秘密の場所で活動し始める。
だが、悲劇が起こり、キーティング教師は、
学校を退職させられる。
納得いかないのは、家族の問題の責任を親自身が負うどころか、学校の担任の責任にすり替えて来たことである。生徒の希望に沿う指導のどこが悪いのか⁉️
親と噛み合わなければとことん話し合い
いろんな点を見据えて子供の将来を考えてやるべき
ではないか。親の反省も無く一方的な態度に驚きもし、
また迎合する私立学校にもやはりとは思いつつ、
驚いた。
ただ、ラスト、生徒たちがいい。
やはり心の繋がりがあると感じられ、ほっとした。
言うだけ先生
アカデミー賞までとった硬派な社会派ドラマに文句をつけるのも口幅ったいが、大人の身勝手で無垢な若者を死に追いやるなんて酷いストーリー、言いたいことは、親や教師の古い価値観で子供たちを型に嵌めるなということなのでしょう。50年代ならまだ封建的な社会的風潮が根強かったのでしょうが、今なら学生運動が起きるでしょうね。
キーティング(ロビン・ウィリアムズ)先生をどう見るかだが、頭の固い親や教育方針の全く異なる学校に真摯に向き合い、改革の努力をしたならまだしも、教室で自己流の教えを貫くだけというのも頂けない。
この種の対立、問題が話し合いで解決するとは思わないが、親や校長とひざ詰め談判くらいはして教え子を守って欲しかった。
キーティングはその後どうしたのか…
何度観ても胸が締め付けられる映画。
ニールの父が、どの様に彼と接し続けてきたのかが透けて見える。自分の価値しか認めず、子供の不完全性を悪とし服従を求める。それは母親に対しても同様なのだろう。その結果、母親も子供に同情こそすれ父への服従を促す。
そんな環境にいた彼が全寮制の高校に入り、キーティング先生や演劇と出会う。その時間は自分を取り戻し、いまを生きていると実感できる時間であったことだろう。
だが結局ニールは、父の呪縛から解き放たれることはなく自ら命を断ってしまう。このときのキーティングの胸中はいか程ばかりか…。
最後、教室から去るキーティングに対してトッドが机の上に立ち、キーティングの教えを受け継いでいく意思を示す。半数くらいの生徒が、それに倣う。
ありがとうと応えるキーティングの表情がなんとも言えない。
雰囲気は良いけれど、悲しい。
昔のアメリカの雰囲気が素敵。季節・自然の描写が美しく、観ていて心地よい。
ストーリーは、途中までは良かったけれど、最後が悲しい。せっかくやりたいことを見つけられたのに、死んでしまっては、何もなくなってしまう。もう少し救いがあって欲しかった。
机の上に登るシーンは見事だったが、悲しい印象が強く残ってしまった。
男の子たちが皆イケメンで可愛い。
ロビンウィリアムズの作品はなんでも見るマン 彼の物悲しいさ、哀愁の...
ロビンウィリアムズの作品はなんでも見るマン
彼の物悲しいさ、哀愁の漂う雰囲気が大好きで
その演技の虜である
この教師の役もそれが感じられてグッとくる
内容はよくある一人の変わった先生に多感な時期の子供たちが影響されてどんどん変わっていくって流れだけど
まさかニールが死ぬなんて結構突拍子なくない?
ああいう大きな場面がないと話に盛り上がりが出ないのは分かるけど、普通にびっくりした
あんな死に方だと極端すぎて…
仲間割れはするし先生は追い出されるしみんなに何かが芽生えるってところで終わるけど結果バッドエンドでは?
期待しすぎた
なかなか配信されないということもあり、期待しすぎた。
私にはそこまで刺さらなかった。
しかし普通に泣ける映画。
生徒が自殺しちゃったシーンは本当に悲しい。ほとんどが親のせいであると思うが両親のことを思うと胸が痛い。
ロビン・ウィリアムズ、先生役本当に似合う。
なんで死んじゃったの😢
最後生徒が教え通り机の上に立つシーンが昔の映画っぽくて良かった。
全員じゃないところも良かった。
絶望的で悲劇的な映画
ラストシーンでキーティング先生の教えがトッドたちの心に生きていることが示されて感動したが、現実を見れば、結果的にニールは自殺、死せる詩人の会は解散、キーティング先生はクビ。キーティング先生が最初の授業(概論を破るシーン)で言っていた「戦争」というのに勝ったのは、常識や伝統の方であり、自由ではなかった。
やはりいつだって、型破りな人は追放されて、若者は抑圧されて、最後はつまらない奴らが勝っちゃうんだ、と思って悲しくなりました。ただ、この映画を観て、ニールやトッドのようにキーティング先生の教えが響いてる人がたくさんいるから、この戦いは終わらない、人類の永遠のテーマなのだと思います。
観る前はもっとスッキリするような映画だと思っていたので、観終わってから意気消沈しました。この映画は夢見る若者の背中を押してくれるけれど、同時に絶望感を与える映画だと感じました。
個人的には、放校になったチャーリーダルトンが大好きです。あいつかっけえ。彼は実家がお金持ちだし、可愛がられて育ったんだろうなあと勝手に想像しました。なんかマルフォイとかジャンキルシュタインっぽい。
教師と生徒の熱い絆を描いた、一名編の詩のような映画の美しさと想い
「刑事ジョン・ブック 目撃者」は感心しなかったが、こちらはピーター・ウィアー監督の最高傑作といいたいくらいの名作。名優ロビン・ウイリアムズ演じる詩を愛する教師と悩み多き青春期の生徒たちの熱い絆が生む、感動のラストシーンが素晴らしい。全寮制学院がステイタスとする校則と詰め込み教育の問題点は、時代と場所を選ばない普遍的な課題であり、その解決の最大の端緒は人間性豊かな教師にかかっている。だが映画では、自由と自立を唱える”キャプテン”教師の敗北で終わる。役者志願の生徒が父の期待に逆らう形で自殺してしまうエピソードに、そんな教師にも限界があることを再認識してしまうもどかしさ。学院と同じく、その父親の頑固さと利己主義は他人の意見が通用しないもので、本来は母親が救いの手を差し伸べなければならない。1950年代の終わり頃の時代とキリスト教の価値観が反映された母親の弱い立場を少なからず感じるが、教育のあるべき姿を模索する映画の問題提起になっている。
悲劇による教師の敗北で終わりながら、詩をテーマに生きる素晴らしさを讃えた映画として訴え掛けるラストシーン。そこに込められたウィアー監督の確信に満ちた想いが、映画の美しさになっている。モーリス・ジャールの音楽の使い方の巧さ、自然の風景の美しさが際立つジョン・シールの撮影も詩的なイメージを創造している。ウィリアムズ同様に、ロバート・ショーン・レナードの繊細な演技も印象に残る。映画そのものが、一名編の詩のような作品だった。
人生そのもの
今を生きる!まさにタイトルまんま。
八方塞がりでもなんでも、ただいまを生きるしかない。
辛い時に観ると心に染みる。
親に人生を侵されそうになって自殺する生徒の気持ちはわかるなあ。
彼は今を生きた結果の自殺。なんていうか、死ぬこともまた、彼には生きることだったんだと思う。
EDもあの終わり方が人生そのものでよかった!
人生はそんなうまくいくわけでもないし、映画は終わっても彼らの人生は続いていくって感じ。
思い通りにいかないのが人生。ままならないのが人生。
ハッピーエンドや確固たるこうなったんだよ!ってEDがお好きな方にはイマイチなEDかもだけど、あの終わり方がこの映画にはベストだと思う!
だって人生ってそんなもん。
だから今を精一杯に生きる。うん、良い映画!
良さがわからない
「きっとうまくいく」を先に見てしまったからかもしれないが、よくある青春ドラマにしか見えなかった。終わり方も中途半端で、死んだ子は可哀想だし、ちょっとあんまりだと思った。詩が本当に好きで朗読したい人は良いと思うが、勉強したい人を無理やりグループに参加させたりするのは、逆にその人の将来を台無しにすることになるから、許されるべきではない。こういう「私たち青春してます」というようなテンションの学生が最近多くて、勉強するために学校に入った者にとっては迷惑なことも多い。自由の意味を取り違えてもらったら困る。
seize the day
初見は13歳の時に親友宅で。何回も観ました。
Neilの死後、それまで寡黙で感情を表に出さないToddが、雪景色の中泣き叫ぶシーンに毎回泣きました。
海外にいた当時、邦題を知りませんでした。
中学生なんて目の前の宿題と試験勉強と学校生活で手一杯でした。振り返れば、何を考えるまでもなく充分「いまを生き」ていた時期でした。当時はまだ、この映画のテーマを真に理解することは出来ていなかったように思います。今となっては言葉ひとつひとつが身に沁みます。現実にMr. Keatingが学校にいたら、自分は勇気を持てただろうか、どの夢を追いかけていただろうか。
"...That you are here - that life exists, and identity; that the powerful play goes on, and you may contribute a verse. What will your verse be?"
"Carpe diem"
海外ドラマ"House"でもこの台詞が出て来ます。そこでこのNeilがDr. Wilsonであることにようやく気付いた時の大衝撃( ̄◇ ̄;)!!しかも皮肉にも医師役!!
ううーんって感じ
ロビン・ウィリアムズ演じる教師が詩を題材にいまを生きると学生に問いかけ、それに対して学生達が見つめなおし、恋や夢に奮闘するお話?かな笑
なんかなーって感じでした
言いたいこと、やりたいこと言えない状況にモヤモヤ。
末っ子でやりたいことやってきた自分だからこう言えるのかもしれないけど笑
もっと向きあえよって言いたくなる
でも、親が期待してるよとか言ってプレッシャーをかけている分自分の想いを内に秘めたんだなーって思う。
しかし!
ラストは、先生達の指示に従わず机に乗って船長!!って言ったところはこれまでの言いたいこと言えない状況から打破した感じで良かった!!
60点
こんな慕われる先生おったな〜
自分の子供をバービー人形のように
扱う親おるな〜て思いましたw
評価されてる割にそんなにやったなー
ロビンウィリアムズの演技は相変わらずよかった!
先生の教えは正しかったのか?
ラスト、生徒たちはこれからどうするのだろうか?
一般的な評価は高いが、私の評価は低くなってしまった作品の一つ。
最後、机の上に立った生徒たちがどうなるか気になってしまう。
それはともかく、この映画で一番重要な事件は生徒の一人が自殺してしまうこと。学校側はロビンウィリアムズ先生のせいにしようとする、もちろん生徒達は反対行動をとり、この映画のクライマックスに進むのであるが、そもそもそのきっかけを作るのに生徒の自殺という悲劇を設定すること自体がやや安直すぎて、納得がいかない。また、自殺が親のせいだったかもしれないが、先生の教えがなかったら自殺はなかったはずである。先生の教えは素晴らしいと思うので、なおさらやるせない気持ちになってきて、後味があまり良くない映画だった。
あと、邦題は原題と違いすぎる。ただ、直訳すると変な邦題(死せる詩人たちの会)になってしまうので、致し方なかったか。
子どもの幸せを奪う親
とにかくニールの父親に憤りを覚えて仕方がない。なぜ、子どもの夢を邪魔するのか。そして、なぜニールは父親に逆らえない……。逆らうくらいなら死んだ方がマシだと思うほど怖かったのか。
だとしたら、そこまで子どもを追い詰めた罪は重い。直接手を下したに等しい。しかも反省するどころか、あの父親、教師や友人のせいにしやがった。もう救いようがない。
「自由に、いまを生きよう」
というキーティングの教えが、ニールの心にもっと響いていればあるいは、勇気を出して説得できたかもしれない……。
せめて後日キーティングにまた話を聞いてもらうとかしてほしかった。本当に残念。
名作、
だと思いなんとなく構えていたからか。
この手の作品は自分には固すぎたかなぁ。
何がいいのかさっぱりわからなかった。
ロビンの追悼で有名どころはみとかないと、と思ったからみたけど。私はやっぱり『アンドリューNDR』が好きかなぁ♪
うーん
ちょっと良さがわからなかったなぁ
ロビン・ウィリアムスはとても良い演技でした。
彼の死は誰の責任なのか?
彼の死は周りの友人達にどのような影響を与えたのか?
先生にハマらなかった(最後に机に立たなかった)生徒達はどうでもいいのか?
なんかスッキリしない作品でした。
いまを生き、未来に思いを馳せる
ロビン・ウィリアムズの出演作はかなり観ているように思っていたが、何故か今作は今まで未見。
確かに今作は彼の代表作のひとつだとは思うが、他の主演作よりも、彼の存在は一歩引いたものになっていて、主役はあくまでも生徒達になっていることが好印象。
当初はキーティング先生が病気で亡くなる設定になっていたが、その設定は捨て、生徒達のストーリーをメインにしたのは、監督ピーター・ウィアーの意向らしい。
製作は1989年。物語の舞台は1959年。
この時点で30年の時間のギャップがあった訳だが、製作当時も、更に20年以上が経った今もこの中でキーティング先生が生徒達に向けたメッセージは有効であり続けている。
キーティング先生のキャラクターは、ロビン・ウィリアムズが高校時代こんな先生がいたらと想像した理想の先生だそうだが、きっと今の高校生にとっても彼は理想の先生だろう。
「Seize the day」
確かに大事なメッセージだが、いまを大切に生きるということと同時に、若くそして今困難な状況に置かれている人には、今だけでなく、5年後10年後の自分をポジティブに想像してみて欲しいと思う。
親元から独立し、好きな道を進む自分、その姿を想像することが出来たなら、きっとニールの悲劇は起きなかったと思うのだ。
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