「詩について学ぶ」いまを生きる Shadow-sanさんの映画レビュー(感想・評価)
詩について学ぶ
先日知人との会話でこの映画の話が出て懐かしくなり、封切後の鑑賞以来30数年振りの再鑑賞でした。
改めて鑑賞して、キーティング先生が授業で語る「我々は何故詩を学ぶのか?」の講義に強く惹きつけられました。正直、何故詩を学ぶのかなど学校の授業で学んだ記憶はなく、自分でも詩を学ぶ理由やそもそも詩とは?など考えたことはありませんでした。が、キーティング先生の機知に富んだ情熱溢れる講義、それを聞きながら眼を輝やかせていく生徒たちを見ていると自分もそこで一緒に授業を聞いている感覚になり、映画を観終わった後はHDソローやウォルト・ホイットマンの事を調べて、本屋に走りました。目から鱗が落ちるというのか、開眼したというのか、詩について、また、そこから人生について、気付かせてくれたこの映画は私にとってまさしく教科書です。文字通り映画から学びました。
もちろん最後の「O Captain my captain」と叫びながらトッド君が率先して机の上に立ち上がるシーンは、30年前に見た時も、今回も、そして又見ることがあっても、目頭熱くならずには観られない名場面です。
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