劇場公開日 2023年12月8日

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「【ウォン・カーウァイ監督が従来の香港ノワール映画に新風を吹き込んだ記念碑的作品。】」いますぐ抱きしめたい NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【ウォン・カーウァイ監督が従来の香港ノワール映画に新風を吹き込んだ記念碑的作品。】

2022年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■香港。ギャングの一員として生きるアンディ(アンディ・ラウ)の元に、従姉妹のマギー(マギー・チャン)がやって来る。
 借金の取り立てに苦戦する弟分のジャッキー(ジャッキー・チュン)を助けた後、恋人メイベルから堕胎したことを聞いて荒れるアンディ。
 これを機に、アンディとマギーは次第に心を通わせて行くが…。

◆感想

・ご存じの通り、今作はウォン・カーウァイ監督の、長編デビュー作である。

・従来の香港ノワール映画と明らかに違うのは、

 1.センシティブなエレクトロポップの使い方。
  - 今作では、ベルリンの”Take My Breath Away"のカヴァーバージョンが、随所で頻繁に流される。-

 2.藍を基調にした、映像美。
  今作は、長年ウォン・カーウァイ監督作品を撮ったクリストファー・ドイルは撮影していないが、ウォン・カーウァイ監督が、今作以降も拘った映像美が、随所で描かれる。

<今作は、香港の裏社会に生きる哀しき男と、その前に現れた女のラブストーリーである。今作からウォン・カーウァイ監督の快進撃が始まった記念碑的作品である。>

NOBU