「燃える瞳」怒りの日(1943) osmtさんの映画レビュー(感想・評価)
燃える瞳
クリックして本文を読む
今回のリバイバルで見逃していた本作、やっと観れた。
やはり、この映画は主人公のリスベト・モーヴィンの燃えるような瞳。この目力に尽きると思う。
あの彼女の瞳なしでは有り得ない作品だった。
タイトルといい主題といい、あの中世の魔女狩りにおける民衆の暗い熱狂が群集劇として徹底的にリアルに描かれているのか?と勝手に想像していたが(原作の戯曲は群集劇だったようだ)今回も殆ど得意の室内劇だった。予算の都合などもあったのかもしれない。
ラストの唐突な寝返りの方も、ちょっと御都合主義で勿体なかった。必然となる伏線は張って欲しかった。
しかし、それにしても、この監督の尋常ではない漲る緊張感って、ホントに一体なんなんだろう。
徹底したリアリズムの為せる技なのだろうが、今回も冒頭からラストまで一気に引き込まれてしまった。
コメントする