E.T.のレビュー・感想・評価
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いるよ。
泣いた。久しぶりにこんなにわんわん泣いた。
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット作、名前だけ知っていたけど興味もなかったし見ることは無いと思っていた作品。映画を見るのにハマり始めてから折角だしという気持ちでみた。素晴らしかった。
昔の作品なのでCGもカメラもイマイチたどたどしい。なのに今の映画の圧倒的技術にも引かず劣らずの完成度。子供映画だとは思うが何歳になっても感動を感じられる作品だと思う。
1つ1つ紡ぐような言葉が美しい。本来、子供にしか感じられない感情で場面を紡いでいる。ETと人間、本来出会うことのない子供たちの友情を上手に描いている。一生忘れられないと思う。
職人・スピルバーグ
ショットだとか作家主義だとかヌーヴェルヴァーグだとかいった技法・歴史に着目した映画鑑賞ばかりしていると、自分がどうして映画にハマったのか、その原始体験が何だったのかだんだんあやふやになってくる。でも、やっぱり、一番最初の最初はこういう作品だったと思う。
自分と同じくらいちっぽけな主人公がいて、そこにバカでかかったり現代科学じゃ太刀打ちできなかったりするような異物がやってきて、そいつらと一緒になって(あるいは敵対して)空を駆けたり異世界に飛び込んだり。最後にはホロっとくるような別れがあって、現実の此岸に取り残された主人公と一緒にこっちまでほんの少し成長できたような気になれる。
そういう作品はたいていハリウッドからやってくる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ターミネーター』、『ナイト・ミュージアム』・・・思い出しただけでも気持ちが高揚するような、とにかく派手で巨大なアトラクション映画たち。そしてそんなハリウッド遊園地の興行主を務めるのがスティーブン・スピルバーグだ。もはや説明するまでもない。
本作はそんなスピルバーグ映画の中でもとりわけ出来のいい作品だった。全世界の当時の興行収入ランキングを塗り替えに塗り替えまくったのも頷ける。何がいいかってE.Tの造形がかなり気持ち悪いところ。ポケモンみたいにデフォルメされてない。どっちかっていうとエイリアンとかプレデターに近い。なのに可愛い。そこにはスピルバーグの強い自信が現れている。この映画には表層的な差異を貫通する普遍的な物語があるのだ、という。そして彼の目論見通り、本作は文化や国境を越えて全世界で大ヒットした。
それにハリウッド的な外連味を惜しげもなく活用する大胆さにも好感が持てる。オーケストラ調の劇伴、自然さをまったく無視した照明、そして最先端のVFX。どれだけ受け手の心を(安全性が保障される範囲内で)乱高下させるか。スピルバーグのフォーカスは終始その一点だけに定められている。こんなにやっていんだろうか?という倫理的葛藤が一切ない。その徹底性が気持ちいい。終盤の自転車逃走→飛行シーンなんかは物語解決のカタルシスと身体運動のカタルシスが同時に訪れ、恍惚にも似た感動が受け手の全身を震わせる。いや、マジでこれを中学くらいの時に見なくて正解だった。たぶん近所の崖からチャリに跨って無限の彼方を目指しただろうから。
しかしその一方で表現主義的な演出も難なく織り交ぜてしまうあたり、スピルバーグは凡百の大作映画作家とは格が違う。冷蔵庫の酒をかっ食らうE.Tと学校でカエルの解剖授業に臨むエリオットの行動がリンクしているさまがソビエト式のモンタージュで示され、それは最終的に幾百匹ものカエルを一斉に窓の外に放つという表現主義的カタルシスへと結実する。エリオットの同級生の女の子が椅子の上に立ち、その周辺を無数のカエルが取り囲んでいるショットや、自宅でE.Tが見ていたテレビ映画のワンシーンと重なるようにエリオットが女の子の腕を引いて熱い接吻を交わすショットなどは、それ単体でみればヨーロッパのイカしたアート映画のようだ。
映画史に点在するあらゆる道具を借用しながらも、それを自我に引きつけすぎず、あくまで「スピルバーグ映画」という巨大アトラクションの建築にひた臨む彼の姿はもはや熟練の家具職人のようですらある。だからこそ我々の手によく馴染むのだろう。受け手の感動のためであれば「作家性」なるものの放棄すら厭わないスピルバーグの潔さが、私はけっこう好きだ。
誰もが知っている名作。 当時の技術としてはすごかったんだと思う。 ...
おうちでんわ
子供に見せたい映画No.1
ちょっとおっちょこちょいなエイリアンとの、
ユニバ行きたくなる
映画とはこういうもの
懐かしの名作
宇宙"人"なの??
ココにいるよ
初めてこの映画を観た子供の頃の私にとって『E.T.』はホラー映画でした。まず、E.T.の見た目が怖かったし、暗闇で何やらガサゴソ動く冒頭シーンで震え上がってしまいました。コタツに潜り込んで、汗だくになりながら観ていたのを覚えています。
第一印象は最悪でしたが(笑)、大人になった今改めて観ると、目の前の物事に真っ直ぐに向き合う少年エリオットの純粋な心に感動しました。この純粋さ、私はいつの間に無くしてしまったのだろう、と少し切なくなっていた所へ、自転車で空を飛ぶシーン。彼らがフワッと宙に浮いた瞬間、私の感情もワッと押し寄せ、そこへジョンウィリアムズの音楽も重なり、泣きそうになりました。
きっと誰もがかつてはエリオットのようであったのかもしれない。あっという間に流れる時間の中で、経験を重ね、様々な事を学んでいく反面、心は荒み、物事を自分の都合のいいようにしか見られなくなってしまう。大人になるってそういう事なのだろうか。
ラストでE.T.が“ココにいるよ”と言ってくれたみたいに心のどこかに、あの頃の純粋さが残っていると信じたいです。
何度観てもワクワクする!!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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前回「午前10時の映画祭」の
2012年で「E.T.20周年アニバーサリー特別版」を観て以来
また観られて嬉しい!!!!!
内容は判ってるんだけど、
やっぱり面白いものは面白いんだよね〜〜
もう、有名な自転車のシーンでは未だにワクワクする。
映像や脚本ももちろん良いんだけど、
ジョン・ウィリアムズの音楽がもう掟破りに素晴らしい!!
今、劇場で観ないと!!黙って行っとけ!!
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
前回2012年に「午前10時の映画祭で上映された
「E.T.20周年アニバーサリー特別版」では
倫理的にちょっとどうなの?というところを
CG技術が発達したせいで随分改変されてたんですよ。
有名なところでは、E.T.を自転車に乗せて逃げる少年たちに
元のオリジナルでは、
威嚇のために警察がライフルを向けるシーンがあるのですが
それをCGで無線機に変えていて倫理的には良いのかもしれないけど
なんか緊迫感が削がれてしまって…
そこが今回はオリジナルの通りにライフルを向けるシーンに戻ってる。
それだけでカタルシスの大きさったら!
半端なく素晴らしいものに戻ってる!!
だから今回の上映は超貴重だと思います。
隣の席にエリオット少年よりもうちょっと年下な感じの少年が
お父さんに連れられて観に来てました。
字幕映画なので最初は退屈そうでしたがだんだん観入ってました。
お子さんの字幕映画デビューには絶好の作品だと思います。
@もう一度観るなら?
何回も見てますが未だにワクワクできて本当に嬉しかった!
また映画館で観たいです!!
当時劇場で8回見た
昔の映画館は、一度入場したら、好きなだけそこにいていい場所だったので、面白いと思ったら、「もう一回見よう」なんて流れに自然になったものです。
誰かと一緒に行くと「もう帰ろうよ」となるので、独りで初めて見に行ったのもこの映画が初めて。なので、人目をはばからずにぼろぼろ涙が流れたものです。
でも、その後レンタルビデオブームのさ中、この作品だけはビデオ化されず、家のテレビで見ることはなかなか実現しなかったものでした。
「スターウォーズ」が特別篇上映されリバイバルヒットし、作品の改変、ブラッシュアップが良くも悪くも話題になる中、「E.T.」も特別篇として、CGによるE.T.が台所でいたずらをするシークエンスが追加されたりして、とてもがっかりしたことをよく覚えています。
今、DVDで鑑賞できる作品は、当時の映像ではないのでしょうね。
10回見ても、11回見ても、もう、あの時の感動は戻っては来ない。そんな、思い出の映画です。
2017.7.3
思っていたより現実的
いつまでも心に残る友情物語と頭から離れないE.T.の外観
地球の生態系調査に訪れた異星人と10歳の少年が織りなす友情物語を描いた、巨匠スティーブンスピルバーグの代表作にあたる1本。
個人的「映画通ぶりながら鑑賞せぬまま大人になった」シリーズの1本で恥ずかしながら2019年夏、初鑑賞でございました笑。
多くの方々が経験した通り、あの有名な指を合わせるシーンはないのか!となった次第であります笑。
また改めて本家本元のE.T.を大スクリーンで鑑賞し、
1、 キッッッッッッンモ!!!!!!
2、 デッッッッッッッカ!!!!!!
ととりあえず二言思わず口走ってしまいました。(大ファンの皆様大変申し訳ありません笑)
冗談はさておき、、笑
公開当時の時代にしても相当ショッキングな存在であったろうE.T.がお菓子につられてクローゼットに閉じ込められたり、ビールを飲んで酔っぱらったりとペットのような可愛さ愛しさを見せ、ガラクタで故郷との通信機を作ったり、人の傷を治したり、宙に浮いたりと超能力の数々で、作品の至る所で登場する名シーンに一役も二役も買う活躍を見せる。
カタコトの言葉で地球の言葉を話す姿が可愛らしい反面、やはり目が怖い笑。
おそらく何度観ても(これ書いている時点でまだ初見だが笑)自転車で空を飛ぶシーンで鳥肌が立ち、最後の別れのシーンで涙してしまうと思う。
公開から40年近く経った現在でも地上波放送やリバイバル上映が根強く続いているのがその証拠なのだと思う。
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