イージー★ライダーのレビュー・感想・評価
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青二才の僕には まだ理解できない映画
変わりきってしまったアメリカ(自由)への風刺映画ってことでいいのかな。 観終わった後はWhat the fuck !!って気分でした。 この映画の構成を自分の解釈で例えるなら「レーシングマシーンが目の前をカッコ良く走り去ったと思ったら目先300mで急に爆発する」ような映画。ただ、音楽は古き良きアメリカなので、サントラCDが欲しいかなーて思いました。
かっこいい
初めて見たのは大学の時で、アパートに友達がビデオを持って来てくれて、伝説的な名画であるとは聞いていたので、どんなすごい映画かと思ったらバイクでだらだらふらついて、なんか撃たれて死ぬだけみたいな全然面白くなくてびっくりした。そもそも面白いドラマ性のある映画ではなかったのだった。
デザイナーがデザインしたみたいな山の色とか、バイクのかっこよさとか、皮ジャンとかグラサンとかろくに女に手を出さないピーターフォンダが童貞じゃないのかとか、ラリってる感じが楽しそうとか、音楽がすごく感じがいいとか、それでいて疎外されてまともにホテルにも泊まれないところとかそういう映画だったのだ。
自由とはそういうものであると、保守的な人からは白い目で見られて、嫌味を言われて、揚句に殺されることすらある。仲良くしてくれるのは刺激を求めているガキや、酔っ払い、売人、ヒッピー、売春婦などチンピラばかりなのであった。
実際、チョッパーバイクなんて、両手を万歳みたいにあげて乗るバイクなんて、そうそう乗り心地も全然よくない。肩が凝りっぱなしなのだ。初めて見た時は童貞だったし、ヤクの意味も全然分からず、バイクにも乗ったことがなかった。なので面白いと思わなくても当然なのだ。野宿してたらリンチに合う、せめて壁やドアがあればそんな目にも合わなかったかもしれない。死体も野焼きだったし、それでも自由を、あなたは求めますかという選択を突き付けるような厳しい映画でもあった。ヤクにしろバイクにしろ女にしろいい面ばかりじゃなくて、むしろやっかいごとだらけなのにとてつもなく魅力がある。無情であり無常でもあり、だからといって退屈な日常も耐え難い。そう思うと身の丈にあったほどほどなのが一番なのかな。
いつかスクリーンでも見たい。
(追記)
早稲田松竹で念願のスクリーンを体験できた。ところが、前回ほど心に沁みなかった。『ロッキー』などでも大感動、そうでもない、大感動のように見るたびに印象が違う。期待が大きすぎるせいもあるのだろう。またそのうち忘れた頃に見てみたい。
ピーター・フォンダのグラサン顔がめちゃくちゃかっこいい。ところがグラサンを外すとそこそこなイケメンだった。
旅を通しながら、アメリカの田舎のいろいろな暮らしを見せていく構成だった。
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