劇場公開日 2020年2月1日

イージー★ライダーのレビュー・感想・評価

全60件中、21~40件目を表示

1.5よくわからない

2021年6月27日
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午前十時の映画祭11で観賞。
正直何がいいのか分からない。
雄大なアメリカ大陸の風景が見れたことは良かったけど…

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kenyan

4.0大人になって観るとやはり感じ方が違う

2021年6月21日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭で再鑑賞。
昔、むか~し若い頃に見た時はとにかく音楽を聴きたくて行き、さほど意味も分からずハーレーかっこいいと思った映画だったけど、大人(というかおじさん)になって改めて観るとアメリカの問題点が良くあらわされた映画だったんだね。あの頃と基本的な問題は変わってないようです。別にアメリカだけの問題じゃないけどね。

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yosci56

4.5自由なるもののゆえ。

2021年6月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

長髪、ドラッグを映画にして、自由に生きることをロードムービーとして描く主演たちの最後の結末。それは自由ではない人たちからの憎しみによるもの。いつの時代も、今の時代もそうなのだと思う。

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morick

3.0画期的なロードムービー

2021年6月13日
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鑑賞方法:映画館

アメリカン・ニューシネマの代表作でロードムービーの傑作。音楽が映画を語る作品でミュージックビデオの元祖だったようです。ドラッグ、女、宇宙人など謎が多く話の方向性が分からない展開で当時としては画期的だったことでしょう。この作品を象徴するような強烈なラストカットも印象的。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2021-77

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隣組

2.5何が良いのかわからなかった

2021年6月12日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭11で観賞
1960年代のアメリカ、ロサンゼルス。メキシコからのドラッグ密輸で大金を手にしたワイアットとビリーは、バイクに乗りロサンゼルスからニューオーリンズへ向け旅を始めた。モーテルへの宿泊を断られたり、農家で食事をご馳走になったり、ヒッピーの集落に滞在したり、娼婦を買ったり、と気ままな旅を続けていたが、最後は・・・てな話。
自由という言葉がやたら出てくるが、自由は好き勝手とは違うのだろう。見た目で宿泊を拒否されたり、野宿してる時に襲われたり、色んな偏見なども有るのだろうとは思ったが、イマイチピンとこなかった。
60年代のアメリカってベトナム戦争の時代だから、今観ても理解できない背景が有るのかも。
名画らしいが。

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りあの

2.5バイク

2021年3月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

バイクとか全然分からないけど、そんな私でもハーレーカッコいいなぁ!と思う作品でした。
ジャックニコルソンがアル中の弁護士の役がどハマり。
後半はちょっとついていけない感じがした。
曲が流れるたびにアーティスト名と曲名が出るのが斬新で分かりやすくてありがたかった。

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moonmoon

2.0クスリの肯定。

2021年2月10日
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再見。
不良こそ無垢で善と思えた幸福な時代の歴史資料的価値。
皆が好きなイイモンの不良など当時本当に居たのか。
時を経て不良は虐待と煽り運転のDQNに成った。
そして今や超富裕層正論私刑のバットマンの降臨を望む世。
にしても何故こうもクスリを肯定したのか。

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きねまっきい

4.5【”自由のどこが悪いんだ!” 1960年代後半のヒッピー文化と、保守的概念保有者達との思想的乖離、齟齬をロードムービースタイルで描き出した作品。】

2020年10月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、TV地上波

悲しい

知的

幸せ

ー自由人だった学生時代・・、〇〇派の思想に染まっていた学友達の家でビデオ鑑賞して以来の鑑賞。
 ”君らの思想と彼らの思想は似て非なるモノじゃないか?・・と思いながら・・。”-

ーーーーーーーーーーーーーー

 舞台は1960年代、アメリカ。

 ドラッグ密輸で大金を手にしたキャプテン・アメリカ:文字通り、ヘルメットから革ジャンからアメリカ国旗である・・(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は、カスタマイズしたハーレーダビッドソンに跨って、L.Aから南部に向かって、謝肉祭の行われるニューオーリンズを目指して、旅に出る・・。
ーかの有名な、”ステッペン・ウルフ”の”ボーン・トゥ・ビー・ワイルド”が流れる中、チョッパー・スタイルのハーレー・ダビッドソン、2台は、自由の地を求めて発進する・・。-

 途中、カトリックを信じる農家で食事をご馳走になるシーン。農夫から”帽子を取って下され・・”と言われ、殊勝な表情で、素直に帽子を取るビリー。

 ヒッチ・ハイカーのヒッピーは、無視せず、きっちり後部座席に乗せて旅を続ける二人。

 その後も、ハイになった状態で知り合った自由主義連盟の弁護士ハンセン(ジャック・ニコルソン)と留置場で素面になって挨拶を交わし、彼を乗せて、更に南下する三人。
ージャック・ニコルソンはこの頃から、不思議で魅力的な俳優だったのだなあ・・、と思いながら鑑賞続行。-

 だが、彼らが南下する中で、地域性は徐々に保守化していき・・、ある晩、寝こみを襲われ・・ハンセンは・・。
 ■二人の言葉 ”アメリカは良い国だった・・、どうなっているんだ・・”

 ■そして、かの有名なトラックからの”普通の農民に見える二人が行った蛮行の”
  ・・ラストシーン・・。
ー野蛮なのは、ヒッピーなのか、保守的思想に凝り固まった連中なのか・・。-

 久しぶりに鑑賞すると、劇中流れる音楽に、きちっとテロップ(バンド名と曲名)が流れ・・(昔もこうだったか?)
 ”ステッペンウルフ ザ・プッシャー”
 ”ザ・バンド ザ・ウエイト”
 ”ザ・バード ワズント・ボーン・トゥ・フォロー”
 ”フラニティー・オブ・マン ドント・ボガード・ミー”
 ”ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス イフ・シックス・ワズ・ナイン”
 ”エレクトリック・プルーンズ キリエ・エレイソン”
 ”ロジャー・マッギン イッツ・オール・ライト・マ”
 ”ロジャー・マッギン&〇〇〇 イージー・ライダーのバラード”・・・

<今作公開は、随分前だ・・。
 だが、冒頭シーンの格好良さと、ラストシーンの衝撃は初鑑賞から〇年経っても、色褪せていなかった・・。
 矢張り、名作なのであろう。
 只、一点だけ。
 世間的には、今作はロード・ムービーの傑作と位置付けされているが、私には当時のアメリカの保守的思想に対するカウンター・カルチャーを強烈に表現した映画ではないか・・と思った作品である。>

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NOBU

2.0偏見も暴力も何でも自由で不自由な国アメリカ

2020年6月28日
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鑑賞方法:VOD

う~ん…理解不能。
なんじゃこの終わり方は。
結局、自由な国アメリカと言うのは偏見も暴力も銃もクスリも何でも自由で、保守層が圧倒的に強く、不自由な国だと言うことが解った。

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トラ吉

3.0初見。

2020年5月6日
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鑑賞方法:VOD

今まで、何故か、手が伸びなかった。

え?という感じ。

アメリカんニューシネマは好きだけど。

絶対的にあまり、ビンとこなかった。
新しいかな。

イメージを持ちすぎていたかも。

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昔から映画好き

4.0新しい映画の表現法を打ち出した、アメリカン・ニューシネマを代表するロード・ムービー

2020年4月17日
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鑑賞方法:TV地上波

戦後における映画表現の大きな変革は、イタリアのネオレアリズモで始まりフランスにヌーベル・バーグが起こり、そしてアメリカにニューシネマが生まれた。それでもネオレアリズモとヌーベル・バーグには映画監督を作家として認め、作品の良し悪しを評価基準にする見方が強く、それに対してニューシネマは作者が主張することにどれだけ理解できるかの好悪の判断を仰ぐことになる。ハリウッド映画を支えた巨匠たちの高齢化が進むなか、若い映画人が自由に撮ることでアメリカ映画に活力が生まれる。それは世界的な学生運動の既成概念への反発、旧態依然な社会構造への批判に符合するがの如く、内容も反体制的なものが多く作られた。観客に感動を与えることよりも、むしろ共鳴を得たい自己表現の延長線上のところで個性を発露することに目的が変わった。その意味で、ペンの「俺たちに明日はない」やニコルズの「卒業」よりも、この「イージー・ライダー」がニュー・シネマの特長を最初に打ち出した記録すべき作品と位置づけられる。「いちご白書」「ファイブ・イージー・ピーセス」「バニシング・ポイント」「アリスのレストラン」「キャッチ=22」がこれに続く。

自由を求めてカスタムメードのハーレーダビッドソンに跨り真っ直ぐな道を疾走する爽快感。自由とは彷徨い求めるもの。道案内をする周りを囲む自然の美しさ、これが自由の文化。この映像美にニュー・ロックの音楽が吠える。この感覚がいい。

すでに鑑賞して45年、興奮して感想を書いたようで拙筆のため判読不能なためこれくらいで。

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Gustav

2.5最終的に2人はどうなるのか見届けたかったのにあんなラストになるとは...

2020年4月15日
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鑑賞方法:TV地上波

最終的に2人はどうなるのか見届けたかったのにあんなラストになるとは。
突拍子もなさすぎ。
あまりにあっけなく理不尽な最期。
ストーリーというストーリーはなく基本的にバイクで走ってる映画。
何を伝えたいのかはよく分からなかったけど観れた。

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かぼはる

5.0かもめのジョナサン

2020年2月28日
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この映画のことを初めて知ったのは、リチャード・バックの「かもめのジョナサン」という小説のあとがきに紹介されていたからだった。

訳者、あとがきとも五木寛之さんで、この小説を読んで映画イージー☆ライダーを思い出したというような書き方だったように思う。

その後、今回のリバイバルを含めて、名画座やレンタルで、この作品を観ることになる。

イージー☆ライダーが制作された60年代のアメリカは、公民権運動や女性解放運動が盛んになる一方で、ベトナム戦争にのめり込み、それまでの自由に対するアメリカの価値観が内外で大きく揺らいだ時代だ。

ジョージが、ビリーとキャプテン・アメリカに語りかける話しがそれを表している。

「アメリカ人は自身の自由について語りたがるが、より自由な人間に出会うと、それを恐れる」
それまで自由が押さえつけられていた黒人や女性の権利が広がっていくことで、アメリカの古い価値観が崩れかかっていたことが判る。

「UFOで来訪している彼らは僕達のあらゆる階層に入り込み、生活していて、実は彼らの社会は、通貨制度などもなく、支配者もいない」
まるで無政府主義が自由でより良い社会のような言い方で、自由の定義についてアメリカの社会自体が逡巡していたことが感じ取れる。

自由の定義が変貌する一方で、広がる貧困。
ヒッピーが増え、酒やドラッグ、セックスに溺れることは自由なのか。
神など信じていないのに、種を撒き豊饒を祈る様は滑稽でもあり、宗教的価値が揺らいでいたことも窺える。

そして、ベトナム戦争。
自由主義社会を、社会・共産主義から守るはずが、戦況は泥沼化し、戦争の大義が失われただけではなく、欧米型の自由主義を望まない者たちの抵抗が圧倒的だったことは、アメリカの価値観を外からも大きく揺さぶった。

ビリーとキャプテン・アメリカの最後は、ベトナム戦争のアメリカの敗戦をまるで予見したかのようでもある。

イージー☆ライダーは、ビリー、キャプテン・アメリカ、ジョージの短いバイクの旅を通して見た60年代当時の、展望のないアメリカそのものなのだ。

かもめのジョナサンは、エサを取るために飛ぶことを本来のかもめのあるべき姿ではないとして、他のかもめ達と対立、ひとり(一羽)で、いかに速く飛べるかを追求し、ジョナサンの信じる自由に近付こうとするが……。

実は、あとがきの内容はあまり覚えてなくて、五木寛之さんが、かもめのジョナサンの何処にイージー☆ライダーを見たのか実は忘れてしまっている。
何年か前に新章が追加された新版が出版された。
それも読んだが、友人に貸してそのまま返ってきてなくて、恥ずかしい話し、あとがきの内容だけが謎のままだ。
なぜ、あの時、あとがきまできちんと読まなかったのか。
今度、近所の図書館に行ってみようと思う。

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ワンコ

4.0好きすぎて……夏(酔ってマス)

2020年2月22日
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馬鹿野郎、コノヤロゥ。トーキョーだけ上映しやがってチキショー。こちとら、大阪で産まれたオトコやさかい、東京へは、よぉ、ついていかん~♪じゃ、ねぇかよ。だからDVDで何十回に加算すべく、観ました。

ラストに向かって突っ走る。映画そのものが突っ走る。これは、いわゆる「アメリカニューシネマ」に共通する。って言っても良い位の物凄さで。
ラリってんの?の表現も、アメリカニューシネマ。
何もかもがトッポくて、全てに於いて生と死を、ヒリヒリする感覚でケンカ売ってくるような。

ロックって、映画って、カルチャァ~……!って、
これだ!どうだ!ラストに向かってただただ爆走するのがスタイルだ!

現代じゃ、残念ながら倫理的にあかんのか?単純にウケないの?

全てが輝いてる、素晴らしい映画です。

バカヤロコノヤロー。冗談じゃないョコノヤロー。

って、変な江戸弁になるほどイカした映画です!

時計を捨てて、ガソリンタンクに金を隠して。
いざ、ゆこう!

ってなモンだよ

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昼行灯

5.0郷愁

2020年2月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

この映画を見ることなく一生を終える人々もいるだろう。むしろ見ない割り合いの方が多いのかもしれない。全編がカッコよく、感情が激しく揺さぶられ、その上に美しく、憧れに満ちた素晴らしい映画。それが分かる人、分からない人を絶対的に分ける作品。劇場で見れる人はその幸福に感謝する。私もその一人だ。全くの余談だか、「寅さん映画」の根底に流れているものは、この映画と同じだと思うのは私だけか…

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shanti

4.5"Free & Easy"

2020年2月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

本作の前にチョッパーで爆走する三人が出ているB級バイカー映画がある。

デニス・ホッパーが「続地獄の天使」、ピーター・フォンダは「ワイルド・エンジェル」、ジャック・ニコルソンも「爆走!ヘルズ・エンジェルス」で、マーロン・ブランドの「乱暴者」から継承されたような鉄馬に跨る不良の象徴を演じた三人が集まり、最高なバイカー映画として、ロードムービーとしても逸品な、アメリカン・ニューシネマとしてブチ込んできた、何度観ても永遠に憧れてしまう。

そんな本作をデカいスクリーンで観れた喜びを噛みしめながら、二人のチョッパーと爆走する姿、"Born to Be Wild"が流れるオープニングに興奮も絶頂!!

自由の中にある不自由さ、自由が広がって行く度に窮屈さも襲って来るような、壮大で広大な自然と景色、自由の象徴としてのアメリカ、そんなイメージと相反する南部の保守派が徒党を組み暴力に駆られ連鎖する怖さ。

"フロントフォークが一番長いのはC.B.Jim"ってな、誰もが憧れるアメリカ、ハーレー、チョッパー、ヒッピー、そして自由!!

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万年 東一

4.5ハーレーのチョッパーの格好良さ!

2020年1月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

最初にこの映画を観たのは15歳の頃だったので、50年前になる。
当時、予備校生でたまに学校をサボリ映画を観に行ってました。この作品もおそらくその流れで観た映画です。

冒頭、キャプテンアメリカとビリーが甲高いエンジン音をたてオフロードバイクで現れ廃品に囲まれた場所で麻薬の取引を行う、大金を得た二人。

映像が変わり、アップで映し出されるキラキラのタンクにピカピカのフロントフォーク。
迫力ある重低音のエンジン音。全体が映し出されたバイク!   異常に突き出したフロントフォークに高くせり上がったハンドル、タンクは星条旗に塗られている。シートの後ろには高く突き上がったバックレスト。
もう一台のバイクは一文字のハンドルにサイケデリックな模様のタンク、このバイクもピカピカに光り輝いている。
星条旗タンクの男が腕時計を地面に投げ捨てたシーン男の表情と捨てられた時計が交互に映し出される。
と同時にステッペンウルフの「ワイルドで行こう!」の曲が流れバイク2台が走り出す。

アメリカの砂漠を疾走する2台のバイク。壮大な景色の中で流れる楽曲の数々。
このシーンで一発でバイクの虜になってしまいました!
[中略]

2台のバイクが草原の中を疾走する。後ろから農夫が乗ったトラックが追って来る。
トラックに乗った一人がビリーに因縁を付ける。
「髪を切れ!」
言われたビリーは左手の中指を立てる。
突然ショットガンの銃声が響き、横滑りで転倒するバイク。
一方先を走っていたキャプテンアメリカ、バイクを回しビリーの元へ。血だらけのビリーに声をかけジャケットをかける。
きびすを返し農夫の乗ったトラックを追い上げて行く。
追いあげるバイクがアップになった時に再び響く銃声。前輪タイヤが吹っ飛び原っぱに突っ込むバイク。
ゆっくりと倒れると同時に火を吹いて燃え上がるバイク。ゆっくりと空撮画面に切り替り、走って来た一本道と黄色い草原と燃え上がるバイクが小さく映し出される。イージーライダーのバラードは流れエンドロールが流れる。

あっけない終わりでしたが、綺麗な映像と共に流れる楽曲の数々。自由を求め旅する二人を受け入れる事の出来ない社会。当時のアメリカ社会を著した映画でした。間違いなく私の人生に影響を与えた作品でした。

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チャックファスナー

5.0トランプ支持者の一面を理解

2020年1月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

当時は単純にすごいと思ったが、今は、米国の当時を理解していないと難しい映画だと思う。このジョージ(ジャックニコルソン)の言う言葉で、『自由』の捉え方が違うとわかった。これが、トランプ支持者の自由と同じなんだと思う。

久しぶりに『イージーライダー』という古いインディペンダントフィルムをみてみたくなって観た。
これは1969年の映画で、公民権運動、ベトナム戦争、ヒッピー、麻薬、セックス、ウーマンリブなどと60年代が凝縮された時代に撮影されたものだが、私はこの映画を多分、1970年日本公開で見ていると思う。

その時は『かっこいい』という強烈なインパクトがあった。改造されたハーレー?の形の良さ、これでロサンジェルスからルイジアナ方面に拘束されない旅をする。それに、次から次へと流れるロックやブルースやカントリーやハードロック音楽。当時は、これらのバンドの虜になっていたから何曲かは今でも脳裏に焼き付いている。特にスッテッペンウルフのBorn to be wild, (2006 年ライブ) https://www.youtube.com/watch?v=YwLmmXGEEps The Pusher https://www.youtube.com/watch?v=RXBAgAxn1x4 カナダグループの ザ バンド( スミス?)のウエイト(The Weight)バーズのロジャー・マッギンの曲など、当時は、多様な社会変化の過渡期にある米国歴史の表面だけを知っていただけで、この映画が革新的であった意味をまったく理解してなかったと思う。

主役はキャプテンアメリカ(Peter Fonda) で軍隊(多分ベトナム戦争?)経験者(?)である若者とビリー(監督でもある Dennis Hopper)という、今なら『タイプA 』といえる性格の人。この二人は性格が両極端なので、こういう組み合わせが一緒に旅をすることで抑制力になるのでいいなあと思った。

LAX(ロサンジェルス空港)の付近で真上を飛行機が轟音を立てて着陸寸前のシーンがあるが、60年代のLAXの着陸頻度の高さに驚き。ここだと人が寄り付かないから麻薬(ここではコカイン)の取引をするのにぴったりの場所だと思った。(現在、カルフォルニアはマリファナのみは合法)

キャプテンアメリカが腕時計を捨て、バイクにまたがり、ビリーと二人でハイウエーを走り始める。冒険を探してと歌詞のとおり『Born to be Wild 』という曲が流れる。爽快だろう。Whatever comes our way のフレーズもいいが、こんな感覚で生きられる時代だったことにも驚くし、こういう生き方を望んだ人たちがいたことにも驚くねえ。この出だしのシーンが大好きだ。

最初の方で『部屋ある』とモテルの外からビリーが声をかけるシーンがあるが、ここがどこかわからないが、旅立ったばかりで、もう受け入れられない(モテルに泊まれない)んだから、前途多難だという印象を受ける。問題を起こしそうな奴らだとすぐ思ったのに違いない。

ヒッピーの集落での祈りの深さと寛大さに心をうたれた。乾いた土地にタネを蒔いて、実りそうもない。そして、自分たちの食べるものもないのに、客二人に残り少ない食べ物を共有するための祈り。疲れているように見えるが綺麗な心の人たちだ。二人の女性のリクエストにビリーが、我々は旅行案内人じゃないよというが、キャプテンアメリカは我々は彼らの食事を食べてるんだよと静かに諭す。デニスの自己中には疲れるが、キャプテンアメリカの言葉に注目して観ると心が癒される。

しかし、2020年の新年に初めてみた映画だが、あたらめて観てみても意味が深すぎて私の理解が十分伴っていないと思う。

この映画は1960年代のアメリカの反体制文化(今のサブカルチャー文化)で、ドラッグとヒッピーの世界。またもう一方の反体制文化といえる弁護士(ACLUーTheAmerican Civil Liberties Union 、ここでのジョージハンソン(ジャックニコルソン)の話は重い。公民権運動(ジョージはACLUに属する)に関してはアル中のジョージだけが個人の自由を熱弁するがあとの二人は?特にビリーにとってはトンチンカンじゃないかと思う。なぜかって、人のことを考えて動くことはできないし、明らかに刹那主義だし。。(ジョージはそのあとすぐレッドネックに殺されてしまう。)自由を説くことと自由であることは違う。

二人にとって自由に生きることの方を望むなら、カルフォルニア州のどこかででヒッピー生活をしていた(?)時の方が自由に生きられたんだよ。でも、一攫千金で彼らの自由な精神がもっと膨らんで、危険を伴う自由に変わっていったんだよね。彼らはまさかカルフォルニアも他の州も同じだとは思っていなかったと思う。でも、黒人じゃないからと思っていたかもね。あくまで推測しかないけどね。ルイジアナで最も自由を束縛される状態を味合うわけだが。(撮影中、彼らはテキサス州を避けたらしい。理由はシェリフが長い髪を切ってしまうからと。)今、現在もアラバマ州などの南部に行けば行くほど法律での規制もあり、偏見も多い。KKKやレッドネックの世界の人々が信じる自由精神の真っ只中に入っていくわけだから。

このレッドネックたちからすると、この三人の生き方の自由が怖い。なぜかというと彼らの信じている自由を脅かすから。お互いの自由というコンセプトの許容量が違うんだよ。ビリーは髪の長いことに問題があるようにいうが、ジョージが指摘するように、それは表面的なことであって、本当は彼らは彼らの信じる自由に三人が侵入してくると困るんだよ。彼らがこれらに気づき、三人の自由を奪おうとしているんだよ。もし彼らに自由じゃないと言ったら、彼らの説得できる自由が脅かされるのをおそれているから、人も殺すと。この話は自由の捉えかたが違うから、自由を満喫しているように見える三人にジェラシーを感じるんかもね?。

だから、ジョージは殺されたんだよ。三人の中で髪の長いビリーが殺されるのではないかと考えやすいが、ジョージはアル中(米国南部の禁酒は厳しいからね)、それに、裏切りものだから殺された。ビリーとキャプテン・アメリカはジョージもすぐ認めたように、南部の人ではない。アクセントも違う。ジョージは南部の人だから、裏切り者ということは南部の土地のものは協和すべきなのに、他の世界に足を入れたということだから、そう思われた。かれらにとってジョージが最悪だった。それに、レッドネックの前で一言も言ってないがACLUのメンバーだしね。おそろしいことだ。一般的に日本文化と違って、協調せず自分の論理にあった意見を確立しているから、悪く考えれば、怖いんだよね。

このあまりにもかわろうとしている時代、南部という地域、土地の考え、背景を考慮しないと理解しにくいと思う。米国の当時の社会悪をむきだしにしてそれらをテープルにおいて、考え直している時代かもね?そして、ここでは全く触れていないようにみえる60−70年代の負の遺産、ベトナム戦争。ニクソン大統領が1969年に就任しているから、泥沼化していたベトナム戦争への反対者は多かったわけだが。それを象徴しているのはヒッピーという現実をみない厭世主義者(ごめん私見)。結局、二人は自由を奪われる。

キャプテンアメリカの方は何かを静かに観察し、無駄口をたたかず適切な応答をする。彼はビリーのように急激な気分の変化や前後左右を顧みず怒る性格ではないから、ジョージの話をちょっと微笑んで聴いていたが、納得していたかしていないかのどちらかだろう。キャプテンアメリカの方がヒッピー生活を楽しめそうな気がする。かれの思慮に満ちたポジティブさと物事を静観できたり、受け入れたりできる性格が好き。悪く言えば、彼のようなタイプの人が大勢集まれば、社会改革は不可能かもね。

Roger McGuinn - "Ballad of Easy Rider" の曲のようにこの二人、いや三人は流れていくのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=BWoMz6C7INQ

ルイジアナに見られる昔のプランテーションの経営者のビクトリア調の大きなうち/地上に出ている墓場/黒人地域ーージミーヘリックスの曲が流れる。 https://www.youtube.com/watch?v=vZuFq4CfRR8 監督はここだけに黒人のヘンドリックスの曲を使っている。この映画には黒人の俳優が出てこないし(ある南部では黒人は公民権運動前と同じ扱いをされているからリンチにあうし真っ先に殺される役になる。)時代背景を考えてみて、ここでなぜ、この曲を入れている意味がわからない。確かにジミヘンは大スターだった。監督に聞いてみたいが。。。しかし、ヘンドリックスのこの曲は意味がある。ヒッピー全員が髪の毛をきっても私には関係ない、気にしないよ。自分の世界は自分のものだという歌で、Going my wayで自由精神を十分に満喫できる曲で、好きだ。

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Socialjustice

3.0ふんふん

2019年12月16日
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やっぱボーントゥビーワイルドはさいっこうにかっこいいね。あのハーレー?か何かわからんけど、バイクも含め超かっこいい。

でもそれだけの映画なんだよなあ。
あのMV的撮影手法は素晴らしく画期的だし、あれがあって今の映画の数々があるから、やっぱりすごい映画なんだなあ。

オリバーストーンを思い出したけど、ロジャーコーマン譲りなのね。カルトちっくな感じが良かったけど、好きとまではいかない。

ジャックニコルソンは登場から何から赴きがあって、オーラがあるなあ。
と、なんだかこんな感想しかでないのがイージーライダー。

テルマ&ルイーズのほうが断然すきな私はやはり女好きなのだな…

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JYARI

5.0大自然と自由

2019年11月9日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

悲しい

興奮

10代の頃から観続けているオールタイムベストのひとつ。あるがままに自由でいることの素晴らしさ。あるがままに自由でいることの難しさ。アメリカの壮大な景色と、その景色と見事に融合する極上の音楽達が訴えかけてくる。優しさ溢れるピーター・フォンダ。狂気を垣間見せるデニス・ホッパー。彼らとそんな1969年アメリカを旅している気分になれる。サントラも擦り切れるほど聴いた。全てが最高なマストムービー。

2020年2月1日、ユーロスペースにて念願の劇場初鑑賞。やはりスクリーンで観るこの作品は格別。素晴らしい景色、最高の音楽、自由に生きるということ。序盤の「Born to be wild」が流れるシーンから涙が止まらなかった。青春が詰まっている。NO.1ロードムービー。

2021年6月12日、午前十時の映画祭でスクリーンにて2度目の鑑賞。歳を重ねれば重ねるほど本作が真に大傑作であることを心の底から理解することが出来る。10代の頃に観ていた情景とはもはや別物だ。歳を重ねるにつれて、自由や理想は舞台袖に捌けて行き、現実が幕を上げる。それは映画の予告編と本編の関係にも似ている。1969年アメリカ、デニス・ホッパーは33歳、ピーター・フォンダは29歳、ジャック・ニコルソンは32歳。自由や理想を夢見る若年期と、自由や理想がどの様なものか悟り始める中年期への過渡期。その様な年齢期に彼らが創り上げた人生に普遍的な内容の大傑作。嫉妬、憎しみ、差別、余裕の無い俗世間での生活。時計を捨てるキャプテン・アメリカ。捨離、自然、自由、余裕、優しさ、俗世間と離れたスローライフ。しかしそれと比例して増していく俗世間の冷たい視線と風当たりの厳しさ。余裕の無い俗世間は毛色の違う者を嫌う。先住民や黒人が元々は自由だったように。いつの時代も自由や理想を遠くから眺め羨む眼には血の臭いや死の臭いがこびり付いて消えない。キャプテン・アメリカは旅を進めるにつれて自由や理想が刹那を土台にして成り立っていることに気がつき始める。本作は自由や理想を夢見る若年期への別れとも受け取ることが出来る。1969年アメリカ、自由と理想の終焉。デニス・ホッパーはこの後も自由と理想を諦めずに「ラスト・ムービー」でもうひと暴れ(これ以上の大暴れ)をする。しかしその結果、ハリウッドから異端児扱いされ淘汰され干されてしまう。歳を重ねて本作を観返すと若き日に繰り返し観た時には気が付かなかったデニスやピーターがスクリーンに体現したその確かな自由と優しさの大切さや貴重さを噛み締める。そしてそれが人生の中の刹那であるという無常観と、切なさや愛おしさも。序盤から涙が止まらなかった。10代の頃には本作を観て号泣するとは思いもしなかった。キャプテン・アメリカの死と共に朽ち果てる自由と優しさ。歳を重ねるにつれて本作に描かれたものの大切さや貴重さが身に染みて分かっていく。時代の風潮や流行に決して左右されることのない人生の中にある普遍的感覚を描いた大傑作だ。

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バンデラス