「興味深い作品でした」イージー★ライダー A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
興味深い作品でした
BSプレミアムの録画をようやく鑑賞。
ヘンリーさん、ジェーンさんの映画は観たことあったが、ピーターさんのは観たことないので、この映画が気になっていた。それにデニス・ホッパーさんも出ていると知って、さらに興味が湧いていた。デニスさんは監督もやってたのは知らなかった。
ピーターさんの方は、頭が良さそうな、ハイレベルの大学中退という感じ、デニスさんの方は、感覚と感情で生きてる感じで、主演ふたりは分かりやすいキャラクターではあるが、最後まで素性は不明。まぁ素性はどうでもよくて、両極端な人物によって、アメリカの若者全体を代表させたという気がする。社会の型にはまらない、はまりたくない若者、なのだけれど、バイクには星条旗、キャプテンアメリカという呼び名など、USAという国には愛着がある・・・USAならもっと自由に生きられるはず、といったところだろうか。保守勢力の力が強すぎて生きづらい、もっと自由を!なのだが、最後は保守勢力に殺されてしまう・・・保守派に対しアグレッシブだが、これがアメリカン ニューシネマか。
前半、まばたきするような場面切り替えが気になった。途中からなくなったが、どういう効果を狙ったのかよく分からず。
ヒッピーのコミュニティのところで、メンバーの胸から上をひとりずつ見せていく場面があるが、それぞれ無表情で左か右の斜めを向いており、まるで肖像画で非常に印象的だった。意図的にポーズをしていたに違いない。何を狙ったのか真意は不明だが、自由を求めて来たのは良いが、食べる物もままならない、といって帰ることもできない立ち往生の状況という感じが伝わってきた。
このレビューで入れる印象の選択肢には当てはまるものがない。