「アメリカンニューシネマの傑作」イージー★ライダー ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカンニューシネマの傑作
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公開当時劇場で、暴走族風のグループがいて、映画が映画終わった後、彼らが首をかしげていたのを覚えている。ポスターだけ見たら、チョッパーのかっこよさを描いた映画だと勘違いしてしまうかもしれない。
アメリカンニューシネマの定義はよくわからないが、それまでのアメリカ映画とは異なったテイスト、反体制的な物語を内容とした映画であると定義すれば、間違いなくこれがベストワンであり、個人的にもいちばん気にいっている。
ヒッピームーブメントに揺れる当時のアメリカ。だが、彼らには無縁であった。結局、どこにも居場所がなく、因習によって抹殺されてしまった。
内容は深刻で、ラストも悲惨だが、広大なアメリカを大型バイク(イーグルハンドルと言って当時流行っていた)に乗って気持ちよくクルージングする彼らを見ているのは実に気持ちが良かった。自由気ままにと言う表現がぴったりだった。結局その自由が奪われてしまうことになるのだったが。
脇役ででていたジャック・ニコルソンが、のちに大スターになるとは夢にも思わなかった。同様に、娼婦役のカレン・ブラックも、後に彼と「ファイブ・イージー・ピーセス」で共演するまでになるとは、想像だにできなかった。
「卒業」あたりから、既製のポップミュージックをうまく映画音楽として使われるようになったが、この映画も映像とうまくマッチングしていた。
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