「ハーレーのチョッパーの格好良さ!」イージー★ライダー チャックファスナーさんの映画レビュー(感想・評価)
ハーレーのチョッパーの格好良さ!
最初にこの映画を観たのは15歳の頃だったので、50年前になる。
当時、予備校生でたまに学校をサボリ映画を観に行ってました。この作品もおそらくその流れで観た映画です。
冒頭、キャプテンアメリカとビリーが甲高いエンジン音をたてオフロードバイクで現れ廃品に囲まれた場所で麻薬の取引を行う、大金を得た二人。
映像が変わり、アップで映し出されるキラキラのタンクにピカピカのフロントフォーク。
迫力ある重低音のエンジン音。全体が映し出されたバイク! 異常に突き出したフロントフォークに高くせり上がったハンドル、タンクは星条旗に塗られている。シートの後ろには高く突き上がったバックレスト。
もう一台のバイクは一文字のハンドルにサイケデリックな模様のタンク、このバイクもピカピカに光り輝いている。
星条旗タンクの男が腕時計を地面に投げ捨てたシーン男の表情と捨てられた時計が交互に映し出される。
と同時にステッペンウルフの「ワイルドで行こう!」の曲が流れバイク2台が走り出す。
アメリカの砂漠を疾走する2台のバイク。壮大な景色の中で流れる楽曲の数々。
このシーンで一発でバイクの虜になってしまいました!
[中略]
2台のバイクが草原の中を疾走する。後ろから農夫が乗ったトラックが追って来る。
トラックに乗った一人がビリーに因縁を付ける。
「髪を切れ!」
言われたビリーは左手の中指を立てる。
突然ショットガンの銃声が響き、横滑りで転倒するバイク。
一方先を走っていたキャプテンアメリカ、バイクを回しビリーの元へ。血だらけのビリーに声をかけジャケットをかける。
きびすを返し農夫の乗ったトラックを追い上げて行く。
追いあげるバイクがアップになった時に再び響く銃声。前輪タイヤが吹っ飛び原っぱに突っ込むバイク。
ゆっくりと倒れると同時に火を吹いて燃え上がるバイク。ゆっくりと空撮画面に切り替り、走って来た一本道と黄色い草原と燃え上がるバイクが小さく映し出される。イージーライダーのバラードは流れエンドロールが流れる。
あっけない終わりでしたが、綺麗な映像と共に流れる楽曲の数々。自由を求め旅する二人を受け入れる事の出来ない社会。当時のアメリカ社会を著した映画でした。間違いなく私の人生に影響を与えた作品でした。