「アンドロイドのロビン」アンドリューNDR114 kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
アンドロイドのロビン
時間や感覚、自我、自由、そして愛。
様々な概念を「人間は〜、ロボットは〜 」という視点から会話形式で語られており、なるほどなと興味深く考えさせられました。
「お役にたてれば 幸いです」
謙虚で利発な近未来ロボット、アンドリューの口癖。ある意味、生身の人間以上に温度を持っていた彼は、心おおらかな理解ある一家との日々で、次第に人として目覚め成長していきます。そして寿命のない彼の前で繰り返される大切な人の死。更に最愛の女性と巡り合った彼が200年の歳月を経て最後に望んだことは…。
前半の微笑ましい感じも楽しめましたが、外も中も次第に人間に近づいてくる後半では愛の歓びと切なさが交互に押し寄せてくるようでした。
不老不死が夢物語でなくなるような未来が来たとしたら?
たった一人でいいから その人の前では素直な自分でいたい。同じ想い、共に観た景色や過ごした時間があれば、死ぬこともまた人生を前向きに肯定してくれる。そんなことが頭をよぎりました。
✿想像以上に豊かな気持ちをもたらしてくれた素敵な作品でした✿
コメントする