劇場公開日 1985年11月23日

アンダー・ファイアのレビュー・感想・評価

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4.0命がけのジャーナリスト魂

2025年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

驚く

1979年の内戦下の中米ニカラグアを取材するカメラマンとジャーナリストを主人公とした社会派映画。ちょうどこの頃は他にも『キリング・フィールド』(未見)とか『サルバドル 遥かなる日々』といったジャーナリストを主人公とした社会派映画が作られたが、この映画の存在は2~3年前に初めて知った。あの頃にエルサルバドル内戦と並んで米国がCIAなどを使って介入してたニカラグア内戦を描いてることに興味を持ったが、Blu-ray化のみでDVDは無いようで当然レンタルは無く、買うほどでもないし……と思ったらCSのザ・シネマで放送されたんで録画視聴した。

ニカラグア内戦は父と兄との3代に渡る独裁者ソモサ大統領と左翼革命組織サンディニスタ民族解放戦線によるもので、映画にはソモサ大統領も解放戦線も出てくるものの基本的には架空人物によるフィクションの話だが、実際に米国のテレビ局のレポーターがニカラグアの国家警備隊に射殺されて、そのニュース映像が世界中で報道された事件にヒントを得て製作されたとのこと。

冒頭からプロローグとしてアフリカのチャド内戦を取材するシーンが出てくるが(チャドもその頃内戦だったんだなあ)、わらわら出てきた象兵を爆撃機がバンバン爆撃して象さんたちがパオーンと逃げ惑うシーンに、象が暴れたりしなかったのか?と撮影が心配になるようなスケールの大きい大作っぷりを見せつけてくれる。舞台が本筋のニカラグアに移っても同様で、戦車が出てきたりとかなりの大掛かり。そんなリアルな舞台の中で描かれるのは報道するジャーナリズムの使命と矜持、そしてそれを超えた人としてのあり方だ。なんでも日本では大コケしたらしいが、まさに隠れた良作という表現通りの映画でした。面白かった。

ちなみに映画はソモサ政権が倒されてニカラグア革命が成就されるところでめでたしなんだが、実際にはその後もカーターからレーガンに代わった米国の再介入で第二次ニカラグア内戦が始まってしまうのでした。

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バラージ

3.0日本が平和な国でつくづく良かった

2025年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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odeoonza

2.5映画としては今一つでしたが、内戦の不気味さを感じ取れた映画です。

2020年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ニカラグア内戦を、戦場カメラマンの視点で描く物語。

ニックノルディ、ジーンハックマン共演の骨太ドラマです。CS放送のレビューには「サスペンス」の文字がありましたが、戦地での人間を描いたドラマです。
戦地カメラマンの視線から、内戦状態のニカラグアを活写。国の貧しさや、そこに生きる人々、そして生活が営まれる住宅地を軍が闊歩する異常さ等が良く表されているように感じます。特に、国軍が市街地を爆撃する様を、安全地帯のホテルから見下ろす特派員たちの描写が、個人的には衝撃的でした。
正直、面白いか面白くないか、と聞かれたら、「面白くない」と答えます。しかし、内戦状態の不気味さを上手に描いたこの映画は、非常に興味深いもので、鑑賞して良かったと思えます。

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よし