「あらためて観ると脚本の上手さが光る」アルマゲドン 二茂さんの映画レビュー(感想・評価)
あらためて観ると脚本の上手さが光る
「午前十時の映画祭」関連は今更だから感想はいらないかなと思ってたけれどつい書きたくなって。
「ライトスタッフ」「アポロ13」も面白かったんだけど、一部テンポの悪さがあったり無駄部分あるいは逆に説明不足もあったりした。
そんな実話ベースの作品と比べるのもなんだけど、本作は
・科学的正確さを犠牲にする代わりに無くても話の通じる描写をバッサリカット
18日で準備できるのかとか重力ほとんど無いわりに挙動が自然すぎるなとかあのシャトルで地球に帰ってこられるのかとか放射性物質山盛りの宇宙服に抱きつくのはあかんとか、ツッコんだらキリが無い部分を勢いで押し切りやがった。
・キャラの立て方が早くて上手い
一番関心したのが、メンバーを集めるときに各キャラクターを上手く説明してるところ。最初にそれをやってるからその後も「こいつどんなヤツだっけ?」と引っかからずにスムースに観られる。
・ハリウッド的お約束てんこ盛りの美味しさ
爆弾関連のカウントダウンやら権力vs現場やら幸せなキスでのラストシーンやら、臆面もなく盛り込みながらも主人公の死のおかげで胸焼けをせずに観られるのが素晴らしい
なんというか、一流シェフが本気で作ったお子様ランチの様な、大人が食べると味だけでなく細工や心配りにあらためて関心できる作品でした。
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