アルファヴィルのレビュー・感想・評価
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人間のぬくもりについて
2度目の鑑賞。
1度目のときは、プールでの処刑場面がとても印象に残った。当時はかなり斬新な映画だったのだろうなと思った。
今回は、パリの街で撮影していること、それがすごいと思った。特別なものを使わずに現実にある街をそっくりそのまま異質なものに見せるなんて。どこをどう変えれば異質なものと見てもらえるかがポイントであるわけで、そのへんの作り方というか、本質の捉え方がうまいなと。
ストーリー自体はシリアスで、コンピュータが発する言葉も私にはなかなか疲れる。でも、主人公がスマートに敵をポンポン殺すところや、キャラの設定などは、なかなか軽快でおもしろい。
舞台が現実的なパリの街だということは、制作費が低コストだっただろうということがまず頭によぎってしまうが、よく考えてみれば意味が深い。
一見、合理的に人の生活が営まれ、社会が機能しているふつうの街。だから何も問題はないと錯覚するし、させられる。ふつうに機能しているのだから誰も文句は言えない。間違っていることがあっても、彼らはそのことに気が付かない。気が付かされないよう仕組まれている。
当たり前だと思っている、ということの恐ろしさ。
自分たちがゆがんでいくとき、素早くキャッチし軌道修正していけるだけの敏感さや賢さをもっていなくてはこうなってしまう、ということだ。
この映画では、また、味気ない世界と対比することで、芸術的感性、それを理解する人間の感度というものへの信頼、そのようなものが浮き彫りにされている。
人間のぬくもりを感じさせる、なかなかロマンチックな映画なのだなと思った。
市民プールも新しかった時代
カスタムメイドの企業コンピュータ。昔の汎用コンピュータ全盛時代、そもそもコンピュータ自体が高額だったため、一台の汎用コンピュータをエアコンの効いた専用のコンピュータルームなる場所に設置して、専門の技術者がこのコンピュータを操作しながら大量データを一括に処理しているという光景があったらしい。それを思わすワンシーンがあった。なお不完鑑賞ですので、いつかまた観ます。
最初…
設定も何もよく分からず寝そうでしたw
でも話が進んでいくにつれ、内容を理解し始めると途端に面白くなってきました。
SFっぽく見えないけど、確かにSF。
すげぇ面白い!という作品では無いけれど。
昔のSFはいいですね。
今みたいな派手さはないけれど、どう見せるか、どう撮るかなどの工夫があって、話も一癖もふた癖もある。
だがそこがいい。
色々考えながら見れるからね。
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