ある結婚の風景のレビュー・感想・評価
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愛されたい
夫婦って「一番近い他人」だからこそ色々あって難しいのかな。
距離が近すぎても遠すぎても、嘘をつきすぎても正直すぎても、愛しすぎても愛されすぎたくても、何しても何しなくても、上手くいかないことが多い関係なのかもしれませんね。
メモ
2日かけて見たのだが、正直つらかった。物語の内容にも意外性は無い。
カメラワークは、登場人物の胸から上や顔を中心にとらえるスタイルで、いくつかのシーンでは作り手の意図が感じ取れた。これだけ長いドラマを面白く見せるのは撮影の力が大きいだろう。
構図があまり変わらないので退屈になってくると会話に注意を向けるようになり、夫婦の間の空気がピリピリするのを見て、「夫はどう反論するんだろう」「ここで愛想を尽かすに違いない」と、映画の大部分はまさに二人をのぞき見する感覚で映画を楽しんだ。
固定されたショットの応酬に耐えられるのが条件だが、人の観察をする人/しない人にかかわらず、全ての人にとって面白い鑑賞体験になるのでは。台詞も聞いていてなかなか飽きないしニヤリとする瞬間もある。
私は男なので、妻の夫に対する反応が興味深くて分析していた。
追記:
第2部「じゅうたんの下を掃除する方法」ってなんだ?笑 これだけでこの映画は観る価値ありますね笑 お父さんとお母さんが不消化に終わらせた昨夜の口論のことなど頭にない子どもたちが、次の日いつものようにじゅうたんの上で無邪気に笑っている様子が浮かんできますよ!
劇場公開短縮版4・0 テレビ放送完全版5・0
これほどまでに人間の業を表せる脚本が他にあるのだろうか?
前半に少しだけ出て来た夫婦が重なる巧みな構成に殆ど出ずっぱりの主演二人の見事な演技と計算しつされた色彩にセット、本音をさらけ出した事で真の夫婦として分かり合えながらも迫り来るラストの[死の予感]
元々はテレビ用に作られ完全版は5時間15分だったと思うが※1 さらに激しくあまりの凄まじさに震えが来るほどです。
今のハリウッド映画のCGが氾濫する画面でしか楽しみを味わえ無い人にはこの映画の真の凄さは理解出来無いのでしようね!ちょっと寂しいし、いつの日にかこうゆう作品が大劇場のスクリーンで鑑賞出来る日が来るのを心待ちにしている。
※1過去に一度だけ完全版がテレビ放送された。
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