「本物の恋に出会うまで、」アリスの恋 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
本物の恋に出会うまで、
意外なことにこの映画の監督は、マーティン・スコセッシです。
1975年(アメリカ)
ごく普通のラブストーリー、ごく平凡な女性が主人公です。
主役のアリスはエレン・バースティン。
夫を事故で亡くして、途方に暮れたアリスは、自分の夢(故郷のモントレーで歌手になる)
モントレーを目指して、オンボロ車一台にボストンバッグ1つで向かうのでした。
途中で仕事を探して移動して、また仕事を探す。
生意気な一人息子のトミー。
息子ってまだオチビ(11歳位かな?)でも、母親にとっては、話し相手だし、コンパスなんだなぁ。
彼なしでは前へ進めない。
この映画は未亡人の苦労はなしですけれど、アリスがウェートレスをしてる店の常連客の
デヴィッド(クリス・クリストファーソン)が本当に素敵でした。
妻子に逃げられた牧場主の役なんだけど、こんなセクシーな男に想いを寄せられて、
好きにならない女性がいるでしょうか?
クリス・クリストファーソン。
有名なカントリー歌手で、有名な俳優です。
「スター誕生」の何回目かのリメイクで、バーブラ・ストライサンドの相手役の、
飲んだくれのロック歌手役でした。
この映画を観たとき、なんて素敵な男性なのかと思いました。
レディ・ガガの相手役のブラッドリー・クーパーに匹敵する男性でした。
この映画でも、アリスに勿体ないくらいセクシーでしたね。
彼がギターを弾きながら、ほんの数フレーズを歌います。
お金を取れる声、雰囲気、声のチカラ!
聞き惚れます。
対してアリスの歌。
(エレン・バースティン、下手、お金を稼ぐ声じゃない。)
トミーのギター教室の友達に、まだ12、3歳のジョディ・フォスターが出演してます。
最初の町で言い寄ってくる青年にハーベイ・カイテルが出てます。
好青年かと思っていたら、お約束のキレっぷり。
スコセッシ監督作品の常連、ちゃんと役割りを果たしてくれます。
(監督も出演してるとありましたが、分りませんでした)
町一番のダイナーの活気と美味しそうなメニュー。
ウェートレス仲間の人間模様。
アメリカっぽい映画で面白かったです。