「アリスのイメージ」アリス(1988) のさんの映画レビュー(感想・評価)
アリスのイメージ
不思議の国のアリスの物語のもつ、不気味さ奇妙さ可愛さがそのまま実写化されている。
クレイアニメや人形などの小物のちまちました可愛さ、意味があるのかないのかよくわからないナンセンス・ダダイズム。
食に関する気持ち悪さや口許のドアップなどの生理的嫌悪感を催す描写も、アニメーションから実写にするときに立ちはだかる大きな壁を、逆手にとって不気味さとして作風に組み込んだ試みとみえて面白い。
既製作品として観るとするっと入ってくるけど、コロンブスの卵みたいなもので、この映画をつくったことはなかなかすごい事実だと思う。
途中、アリスが迷惑すぎてウサギさんかわいそうだなと思えた。
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