「文句なく素晴らしい大好きな映画」アラビアのロレンス ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
文句なく素晴らしい大好きな映画
クリックして本文を読む
文句なく素晴らしい大好きな映画。
オープニング前の10分くらいの真っ暗な画面でのテーマ曲だけでワクワクしちゃう。
冒頭の勿体ぶったオートバイの疾走シーンでいきなりロレンスが死んじゃって、お葬式からミステリアスに物語は始まっていく。
前半のアカバ奇襲までは英雄譚的に爽快感がある
でも、ドロドロとした政治と凄惨な戦闘に明け暮れる後半が、この映画の核心なんだと思った。
ピーター・オトゥールは、立ち振舞いに色気があってとても良い。苦悩する姿は観ていて息苦しくなるほど。写真で見ることができる本物のT.E.ロレンスに生き写しみたいで凄いですね。
ほぼ出突っ張りで、アラブの首長を演じたオマー・シャリフの演技も素晴らしい。
フィクションであり、欧米人の価値観に基づく物語ではあるけれど、イスラエルによるガサでの武力行使が世界的問題となっている今、その元凶の一つであるイギリスの三枚舌外交を考える上でも、振り返るべき映画だと思う。
コメントする