「小説の前にこちらを」アラバマ物語 chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
小説の前にこちらを
小説を読んで想像していたのは、グレゴリー・ペックからはだいぶ
かけ離れたアティカスでしたが、見進めるうちにしっくりきました。
子どもたちが嫌な顔をする通り、あの年頃の子供をもつにはいささか
歳のいった、そのための円熟味、寛容さ、常に公平であろうと
するがために時に見せる頑固な一面…そんなアティカスを完璧に
演じていたと思います。
子どもたちはまるっきりイメージ通りでした。
無邪気で傷つきやすくて好奇心旺盛…子供らしい子供達が
理不尽な出来事やヒヤッとするような経験を通して、
子どもたちの手を優しく引いてくれるアティカスのもとで
すくすくと成長していく様子が、よく描かれてました。
小説は後に読むことをオススメします。
近所の住民たちとの交流や、アティカスがいかに子どもたちに対しても
公明正大であったかというエピソード、一筋縄ではいかない
絡まりまくった「人種」問題についてなど、深く味わえます。
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