雨の訪問者

劇場公開日:

解説

雨の降るある日、不気味な男が訪れ、ひとりの女が殺人事件にまきこまれて行く。製作は「さらば友よ」のセルジュ・シルベルマン、監督は「パリは燃えているか」のルネ・クレマン。脚本は、フランス推理小説界の第一人者である「シンデレラの罠」のジャン・セバスチャン・ジャプリゾのオリジナル。撮影はアンドレア・ヴァインディング、音楽は「白い恋人たち」のフランシス・レイ、編集はフランソワーズ・ジャヴェがそれぞれ担当。出演は「さらば友よ」のチャールズ・ブロンソン、「ある日アンヌは」のマルレーヌ・ジョベール、「野性の眼」のガブリエレ・テンティ、ジル・アイアランド、マーク・マッツァ、ジャン・ガヴァンなど。

1970年製作/フランス
原題または英題:Le Passager de la Pluie
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1970年4月18日

ストーリー

その日は雨が降っていた。マルセイユにほど近い海岸町--バスから、グレイのコートに赤いバッグをさげた男が降り立った。メリー(M・ジョベール)は、いぶかしそうにその男を見た。この町には訪れる人も余りなかったからだ。町の、洋服屋で、メリーはその男を見た。というより、その男がメリーをつけているような不気味さがあった。そしてその夜、夫トニー不在の家でメリーはその男に襲われた。夫は飛行機のパイロットで留守がちだ。メリーは、ショット・ガンで地下室にいる男を殺した。証拠を焼き捨て、死体は海へ--。翌日、友人の結婚式で、メリーはドブスというアメリカ人(C・ブロンソン)と知り合った。がっしりして、口ヒゲをたくわえた男は、「なぜあの男を殺した」といきなり聞いてきた。警察も、その殺人事件で動きだした。だが、メリーはドブスに、自分は殺しなどやらない、と言い張った。ドブスの目当ては殺された男のもっていた赤いバッグだった。ドブスはアメリカの陸軍大佐。その赤いバッグには大金がかくされていたのだ。だが、メリーが駅でみつけた赤いバッグには金などなく、夫のトニー(G・テンティ)の写真が入っていた。写真の裏には自分たちの住居が書かれてある。トニーほどうやらパイロットという職業をいいことにして、方々で女をつくり密輸にも関係していたらしい。警視のトゥーサン(J・ギャベン)も友人のニコール(J・アイランド)もくさい。自宅に侵入し、ドブスはメリーをアルコール攻めで拷問した。やがて、殺された男の情婦が犯人としてあげられ、メリーは自分の車の中に金の入ったバッグを見つけた。だが、ドブスはしつようにメリーにつきまとう。被害者の情婦の住んでいたパリを訪れたメリーは、うさんくさい男たちに拷問されたが、かけつけたドブスに救われた。一体メリーに何が起ったのだろう? 雨の訪問者も、金も、何もかも空想好きなメリーの夢だったのだろうか? 本当の犯人は、逮捕された情婦なのかも知れない。友人のニコールと夫との関係を知ったメリーは動てんした。すべてが信じられない悪夢のようだ。やがてドブスはメリーのもっていた大金を手に入れ、雨の午後に起ったことのすべてを知った。海から引き上げられた死体の手の中から、メリーのドレスのボタンが出てきた。だが、不思議なことにドブスはメリーを捕えなかった。証拠のボタンを返しただけ。夫と共にロンドンへ去るメリーを残して、ドブスは港の方へ去って行った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0雨に濡れて風邪をひいたかルネ・クレマン

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿

ルネ・クレマン監督に、チャールズ・ブロンソン主演のノワール風味のサスペンスだけど、途中から何が何だかわからなくなってしまい残念でした。冒頭、雨の中、田舎町のバス停に降りた訳ありの男、赤いバッグ、ブティックで試着している所を見られる女、と独特の雰囲気作りに引き込まれます。訳あり男に自宅で襲われた女は、猟銃で返り討ちにして死体を崖から海に棄ててしまうが、翌日謎の男が訪ねてくる。それが、ブロンソンときたら、待ってましたと合いの手を入れたくなります。本当にこの役者さん、何を考えているのか分からないキャラがうまく、そこにいるだけで空気がガラッと変わります。とは言え、お話しは段々と錯綜気味となり、主役二人の行動や考えもわかりづらくなってしまうのが残念。結局、二つの事件が同時進行だったことが分かってくるんだけど、それぞれの当事者の視点やセリフで、観客をもっとうまくミスリードするような展開と伏線回収があったら、上質のノワール・サスペンスになったのに、雰囲気が抜群の上、フランシス・レイのテーマ曲も名曲なので惜しい限りです。役者では、言わずもがなのブロンソン推しですね。マルレーヌ・ジョベールはスタイルがいいけど演技は今ひとつ。

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シネマディクト

3.0夫人

2023年8月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

全ての衣装が白色のミニで、シフォン、エナメルレザー、と色々可愛らしかった。正当防衛なのに警察にとどけないからこの話ができた?

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りか

1.0女優さんがかわいい声をしていた。

2023年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

4.0ブロンソンはかっこいい

2021年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

レイプされた女(マルレーヌ・ジョベール)は、すきを見て男を殺してしまう。 警察に知らせず死体を海に投げ込む。 翌日、謎の男(チャールズ・ブロンソン)が現れ、知っているので真実を話せ、と迫ってくる。 シラを切り通す女だったが・・・。 今回が一番楽しめた。

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いやよセブン