「ジーン・ケリーが唄い、踊る!!」雨に唄えば 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ジーン・ケリーが唄い、踊る!!
1952年。監督:ジーンケリー、スタンリー・ドーネン。
ジーン・ケリーの肩書を見ると、俳優、ダンサー、振付師、歌手とあります。
生まれながらのミュージカル・スターなのですね。
この映画の前年(1951年)には「巴里のアメリカ人」で主演したケリーは
アカデミー名誉賞を受けています。
(これは、ジーン・ケリー唯一のオスカーとなった)
現在では「巴里・・・」より「雨に唄えば」が今なお色あせることなく愛される映画です。
ガーシュイン作曲の「巴里のアメリカ人」より、「雨に唄えば」はアーサー・フリード(作詞)とナシオ・ハーブ・ブラウン(作曲)のコンビの過去のヒット曲を集めたミュージカル。
聞き馴染みのある曲を聴けるのは、嬉しいことですね。
「Singining in the Rain」を傘を差しながら唄い踊るジーン・ケリー。
雨どいからは鉄砲水が流れている。
何トンの雨を降らせたことか?
よく足を滑らせないものです。
楽しげなジーンの表情が観る方にも伝染します。
素晴らしい名シーン。
ハリウッドがサイレント映画からトーキーに移行し始めた頃。
トップスターのドンとリナは何度も共演して結婚を噂される間柄。
公私混同して愛されてると思い込んでいるリナ(ジーン・ヘイゲン)に対して、
好意どころか、大嫌いなドン(ジーン・ケリー)。
サイレントからトーキーに変わるとリナの悪声がバレる。
新人のキャシー(デビー・レイノルズ)をリナの声の替え変え大作戦。
首を絞められた鶏さながらの声で演技するリナ役のジーンへイゲンも災難でしたね(笑)
このラストのネタバラシが実に痛快。
(年増女は若さ溢れる清純派には勝てないですね)
華やかなハリウッドのバックステージが覗けるのも楽しい。
(衣装が実にゴージャスで目にも楽しかったです)
琥珀糖さんこんにちは。
あまりにも有名で、何となく後回しで観てなかった映画が、やっと昨晩 僕のものになりました。
まだ余韻で一杯です。舗道をスキップして走りたい。雨も待ち遠しい(笑)