「映画の責任はいかに?」アマデウス 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の責任はいかに?
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歴史学習が好きではない人には、映画は例えフィクションだと分かっていても洗脳道具となりうる
勝者や時の権力者、はたまた所謂:歴史家等によって、歴史の真実は明らかにされるとともに都合良く歪められていく
この映画の前提でもある「サリエリがアマデウス(モーツァルト)を殺した」というのさえ噂の域を出ない
世界三大悪妻と言われたコンスタンツェも後世の誰かが勝手に作り上げた虚像なのかも知れない
特に、コンスタンツェがアマデウスの葬式も出さずに共同墓地?に遺体を捨てさせるシーンは監督の悪意さえ感じる
この部分は真実なの?創作なの?と踏まえた上で映画は鑑賞しないと、とんでもない誤解を自身の中に生み出すことになる
モーツァルトの天才ぶりと変人ぶりが際立つこの映画も、教科書等にはほとんど出てこない彼の人となりを炙り出したと言えるけど、どこまでを信じたらいいのだろうか
彼が若くして亡くなったことや、人類の遺産ともいうべき素晴らしい曲を沢山残したのは事実なのだろう
短すぎた彼の人生、それは勿体ないとも言えるし、自業自得では?とも言える
伝記等によれば、天才の周りには振り回されて人生を棒に振る輩がいるのが常である
それはある時は兄弟、ある時は妻、ある時は友人、ある時は子供達、ある時は弟子達etc
周りの人達がそんな天才に仕えることに満足しているなら問題もないけれど、実際はどうなのだろう
そう考えるとこの映画の評価も???だらけとなるが、当時の衣装や音楽・オペラの舞台や内容はレベルが高く、特にファンにとっては存分に楽しめたのではないだろうか
でも長かったーーぁ
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