暗殺の森のレビュー・感想・評価
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ヨーロッパの役者は…
こういう複雑な役づくりがほんとうに上手い。もちろんベルイマンの手腕もあるのだけれど。善玉とか悪玉といった単純な記号ではなく、悪玉として振る舞いながらもその後ろに良心の呵責があるところ、善玉に転じたようでそこに隠しきれない偽善がちらりちらりと覗くところ、ハリウッドものでは絶対見られない描写だよねぇ。
あと改めて気づいたのだけれど、ベルトウィッチの構図の巧さも出色。建物に対する窓の割合、森の中の道の縫い方、見る側の視点を微妙にリードしながら様々なテンポで進んでいく。
ぽっちゃりめのドミニク・サンダ、渋みがまだアク抜き前といったジャン・ルイ・トランティニャンも見られて良かったわん。
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