「倒錯とファシズムの迷宮」暗殺の森 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
倒錯とファシズムの迷宮
ミステリアスな邦題に惹かれながら長い間未見だった作品ですが、内容もミステリアス過ぎてよく分からないと言うのが正直なところでした。映画では時代背景などの説明が全くないので、予備知識なく観るとなかなかつらいです。イタリアの秘密警察の青年が、反ファシズムの教授を暗殺にパリまで来たけど、なんとなく踏ん切りがつかないまま、クライマックスの暗殺の森へとつながるお話しだけど、ものすごくテンポが悪いし、主人公の心境の変化がわかりにくいので、寝落ちしそうになります。とは言え、ヴィットリオ・ストラーロの映像は雰囲気があり、ストーリーを追うより映画が描く時代や風俗の映像を楽しむ方にシフトすると、妙に納得できてしまうから不思議です。ドミニク・サンダとステファニア・サンドレッリのダンスシーンは、艶かしくスキャンダラスなムードで全篇中の白眉だし、冬のパリの青みがかった風景の中に佇むジャン=ルイ・トランティニャンの立ち姿も渋いです。役者三人とも、みなさん雰囲気があって魅力的でした。
ドミニク・サンダ見たさにみた映画でしたが、その点では彼女の美しさが1番よく表現できていた作品だったと思います。撮影がヴィットリオ・ストラーロだったせいもありますが。ただ、彼女が殺されようとしているのに主人公が助けなかった展開は納得できませんでした。
なんだかぐちゃぐちゃ書いてすみません。シネマディクトさんの感覚、本当にそうだと思います。映画見た直後でぐちゃぐちゃ書いたけれど、シネマディクトさんと同様に私も思いましたし思います
シネマディクトさん、いつもありがとうございます。男・女は身体であれ性自認であれ色々そしてグラデーションなので私もかなり悩むし困ります。だからいちいち「」をつけました。いわゆる女でも「男性」居るし、男でも「女性」いるし、という形でしかこれからは私は表現できないな、でも大したことでもないな、とも思ってます
ドイツにはヒトラーの墓ないし、ヒトラーという姓を掲げる家族もなければアドルフと名乗る男性もいないしその名を息子につける人もいないです。でもイタリアにはムッソリーニ家もあるし、ムッソリーニのお墓もある、と聞くと、わけわからなくなります。イタリアと日本、似てるかも知れない
イタリアのファシストとかムッソリーニはイタリアのパルチザンに倒されたのだとかイタリアは解放されたんであって敗戦とは思ってないとか、ドイツとまるで異なるので、すごくよくわからないです!