アポロ13のレビュー・感想・評価
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人智を尽くして天命を待つ
私事で恐縮です、随分昔ですが会社の研修旅行で宿のシーツで上映しました、若いスタッフには好評でしたが酒に酔った同僚から「温泉まで来てこんなくそまじめな映画なんて見せられなきゃいけないんだ」と絡まれました、もっともです。
なんといっても本作の凄さは事実の重み、些細な製造ミスが重大な障害を引き起こす。次から次に起こる想定外の難問、一人の天才ではなく名もないスタッフ、技術者たちが底力を発揮する。全ての権限を管制ディレクター(エド・ハリス)に一任したNASAの上層部も凄い。
13という不吉な数字を冠したのは現代人の傲慢か、日本では安全祈願や成功を祈ってお祓いや神社詣が慣例だ。然しながら人智を尽くして天命を待つならともかく福島の悲劇や、昨今の製造業のデーター改竄などに直面すると別の意味での傲慢さが見えてくる。
後に会社のプロジェクトの打ち上げで見学者に「ご来場の皆さんの関心は成功の模倣か失敗の学びでしょう、後者であれば材料に事欠きません」と挨拶した若いシステムリーダーの名言を思い出した。
実話なのが凄い。
分かっていても尚の感動
何がすごいって、これ実話なんです。できれば何も知らずに見てほしい。...
何がすごいって、これ実話なんです。できれば何も知らずに見てほしい。そんな人はまあ少ないという有名な話。もしあなたがそんな数少ない幸福者ならこの先は見てはならない(笑)
で、普通の人はもはやネタバレOKですよね。
どんどんどんどん増してくる緊迫感。専門用語が乱れ飛び、意味が分からないことが一層不安を煽ります。もはや絶望感しかありません。
そして最後のシーン。これを見たくての再見です。やっぱり最高です。誰もが懸命の努力をした、それゆえの歓喜。ネタバレなんて関係なし。
キャストも最高。トム・ハンクスはもちろん、若きケビン・ベーコン。ケン役の人も良かった。私の一押しはエド・ハリス、かっこよすぎ!
映像はやや古さを感じさせるものの、この感動、何度味わってもいいと思います。共にガッツポーズしようぜ!
マイベストムービー
「成功した失敗」
●くわばらくわばら。
何回観ても興味深く、感動です
結果を知っててもドキドキする
緻密なプロジェクトマネジメントのドラマ、ITILの教科書
帰還できないかもしれないという恐怖がそれほど伝わってこない
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
物が宙に浮く無重力空間を表現したり、電力不足でヒーターの停止したロケットの中で吐く息が白かったり、ロケットの再現などはなかなか凝っていて本物のようだった。ロケットの打ち上げに至る過程や、事故への対応を指令室と宇宙船をつなぎながら細かに再現されている点も良く出来ていた。次から次に発生する問題を、総力をあけで何とか解決策を見つけて片づけていく様子が一番の見どころだった。
だけど事故が起きて帰れないかもしれないというときの宇宙飛行士たちの恐怖や焦燥感があまり伝わってこなくて、観ていてそれほど緊張しなかった。酸素がない、ロケットの機能が失われた、制御が出来ない、家族にも会えない、あと何時間生きられるのか、そんな生々しい感情が不足気味。むしろ帰還のために働いている地上の指令室の人たちのほうに緊張感があるように見えてしまって、手に汗を握るというほどの演出ではなかったのが残念。
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