アビス 完全版のレビュー・感想・評価
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愛は世界を救う‼️
この作品が公開された当時、確か深海を舞台にした映画がちょっとしたブームだったと思う‼️深海版の "エイリアン"「ザ・デプス」、深海版の "遊星からの物体X"「リバイアサン」、そして深海版 "未知との遭遇" である今作「アビス」‼️ただ今作は深海版 "未知との遭遇" との呼び名は表面的なモノで、作品を鑑賞するとヒジョーに奥深い作品であります‼️深海で座礁したアメリカの原子力潜水艦救助のため、海軍のダイバー・チームが、海底の石油採掘基地ディープ・コアに派遣され、責任者のバッドやディープ・コア設計者のリンジーらと協力して潜水艦に向かうが、乗組員は全員死亡。そんな時、地上の嵐によって孤立してしまったバッドたちは、深海で謎の光る生命体と遭遇する・・・‼️まずキャメロン監督と言えば、その映像表現だとは思いますが、今作はその深海の映像が美しすぎます‼️美しい青の画面にディープ・コアのメカニックな造型が映え、漆黒の深海を潜水艦が潜航したり、深海スーツのバッドが果てしない闇の底へ降りていく‼️ホント息を飲みます‼️ディープ・コアや作業艇リトル・ギーグ、潜水艇などのメカニックのデザインもホント緻密‼️生命体のデザインもピンクに発光し、まるでメカのような形態だったり、エイのような生物的な形態だったり、水を操ったCG描写だったりで、ホント美しいです‼️冒頭の潜水艦座礁のパニック描写‼️迫りくる水の迫力は戦慄‼️ケーブルにディープ・コアが引きずられるスペクタクル・シーン‼️コフィ大尉とバッドの肉弾戦‼️核弾頭爆発を防ぐための潜水艇同士の戦闘シーン‼️ホントにキャメロン監督のアクション描写は素晴らしい‼️キャメロン監督作常連のマイケル・ビーン演じるコフィ大尉が魅せる極限の心理描写もスゴい‼️ディープ・コアでの閉鎖的な空間と深海の水圧で精神に異常をきたす様をリアルに体現‼️テーブルの下で自らの腕をナイフで切り刻むシーンはホント身震い‼️そしてこの作品も他のキャメロン監督作品同様、愛のドラマなんですよね‼️全編を通して元夫婦であるバッドとリンジーがいがみ合いながらも、愛を復活させるまでが描かれています‼️バッドが未練がましくつけている結婚指輪がバッドのピンチを救ったり、バッドたちがリンジーを蘇生させるシーンの緊迫感、深い海溝に降りていくバッドにリンジーが必死で語りかけるシーンなど、ホント素晴らしいシーンの連続‼️そしてラスト、絶体絶命のバッドとディープ・コアの面々は謎の生命体に救われる‼️そこでバッドが見たのは世界中の海で核実験をする人類、絶えず争いを繰り返す人類、そんな人類への警告として、水を自由自在に操れる謎の生命体は世界中の海岸に大津波を発生させる‼️300メートルに及ぶ大津波の迫力‼️逃げまどう人々‼️完全版としてこのシーンが加わった事で、今作は深海版 "未知との遭遇" というよりも、深海版 "地球の静止する日" とでも言うような、さらなる深いメッセージを持つ事になります‼️直前で大津波を止める謎の生命体‼️彼らの心を動かしたのは、バッドからリンジーへの愛のメッセージだった‼️ホントにキャメロン監督らしい映画‼️愛は世界を救う‼️
べただけどメッセージも
随分前に見たけど、完全版で見直した。この年代で、この映像のクオリティは感心する出来栄えだし、ストーリも計算されていて長い時間も飽きさせない。僕は好きなタイプだ。
核への警鐘は、「ゴジラ」と対角をなす穏やかな啓もうで、こういうのもありかな。
それでも愛しき人類へ
DVDで鑑賞(吹替)。
小学2年生か3年生の頃、劇場公開版の深夜放送を録画して観ましたが、あまりにも面白くなくて途中放棄した覚えがあります。否、一応は最後まで観たのかもしれません。
そんな感じなので、本編に関しては曖昧で殆ど記憶がありませんでした。でも何故か、不思議なことにずっと印象に残っていて、大人になってから観直してみる気になりました。
今回観た完全版は劇場公開版より長くなっているのに退屈しませんでした。初めて観た時は異星人との戦いを描くSFアクションを期待していたために拍子抜けしただけだと思います。
改めて鑑賞して感じたのは、人類の傲慢さを描くために、VFXを惜しげも無く駆使した映画と云うこと。人間の独善性の醜さを糾弾する、メッセージ性の高い作品だと思いました。
そのVFXはCGが発達した観ても全然見劣りしないクォリティーで驚かされました。知的生命体がコンタクトを取る方法として、海水が太い蛇のような形になって現れますが、その表現方法が後の「ターミネーター2」におけるT‐1000の液体金属の描写に繋がるのかと思うと非常に感慨深い。
映像表現の幅を広げようと、常に研究を欠かさなかったジェームズ・キャメロン監督のエンジニア魂を感じました。それは「アバター」などの本作以降の作品でも存分に発揮されていることからも分かる通り、我々の予想を遥かに超えるビジュアルを創造するのが上手い監督だと改めて思いました。
海底の資源調査基地が主な舞台のため、そこに集まる人々の群像を描く密室劇が物語の殆どを占めていましたが、ドラマとアクションをバランス良く配置していて緩急が巧みでした。
潜水艇の水中チェイスが白眉。実際に水中で撮影と同時録音を行っているのでリアリティーがあり、実物大の潜水艇と模型を使い分けた特撮シーンが大迫力で見応えありました。
クライマックス、人類のエゴによって生存を脅かされた知的生命体が人類に究極の破滅をもたらさんと起こす津波の描写が圧倒的でした。水がまるで生き物かのように躍動していて度肝を抜かれました。当時の映像技術でここまで出来るのか。
核廃棄物の投棄や石油の無作為な採掘で汚される海。そこに暮らす者の怒りを収めるにはどうすれば良いのか。発展のために環境汚染を続ける人類への警鐘がこめられていました。
しかし、愚かであろうと愛すべきひとつの生命であることに変わりはないと云うメッセージも感じました。自ら過ちに気づき反省し、新しい道を歩むことが出来るのが人間と云う生き物のはず。本作にこめられた願いを心に刻もうと思いました。
※修正(2023/08/29)
ハゲ
見て損しました。とてもつまらなかっです。
内容は溺れかけては助かり溺れかけては助かりの繰り返しです。
エイリアンが出てくるというので期待していたのですが、たまにチョロチョロ出てきて最後におっさんを助けて終わりました。
あまりおすすめできません。
あと主役の人の頭がハゲていて濡れると可哀想でした(笑)
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