アニエス V.によるジェーン B.

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アニエス V.によるジェーン B.

解説

「5時から7時までのクレオ」「幸福」「冬の旅」など数々の傑作を手がけたヌーベルバーグ左岸派の巨匠アニエス・バルダが、プライベートでも親交のあったジェーン・バーキンという女性の存在を創造的アプローチで映像化したポートレイト。

40歳の誕生日を迎えたバーキンが自身の30歳の誕生日について回想する間、バルダ監督による彼女への尽きることのないイメージがビビッドに展開。その空想は、犯罪映画の妖婦、サイレントシネマの凸凹コンビ、マリリン・モンローのような男たちのファンタジーの対象、メロドラマの恋人たち、西部劇のカラミティ・ジェーン、ターザンとジェーン、ジャンヌ・ダルクへと、バーキンのイメージを自由自在に拡張させていく。その一方で、セルジュ・ゲンズブールや娘たちと過ごす様子などバーキンの日常のスケッチをつづり、彼女の魅力を余すところなく映し出す。

ジャン=ピエール・レオ、ラウラ・ベッティ、フィリップ・レオタールが共演。2024年8月、バーキンさんの没後1年の追悼上映企画「ジェーン B.とアニエス V. 二人の時間、二人の映画。」にて「ジェーン B.とアニエス V. 二人の時間、二人の映画。」にて、デジタルレストア・新訳日本語字幕版でリバイバル上映。

1987年製作/99分/PG12/フランス
原題または英題:Jane B. sur Agnes V.
配給:リアリーライクフィルムズ
劇場公開日:2024年8月23日

その他の公開日:1990年4月13日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

3.0アニエスのこだわり

2024年11月30日
PCから投稿

アニエスのこだわりと、 ジェーンの自然体を感じる 言葉一つ一つに価値があるように注目してしまう。 二人の関係性が見れたのも良かったし、 ラストがバリ可愛すぎた。

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JYARI

暴走する手作り作品

2024年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 女優・歌手として長年活躍し、昨年76歳で亡くなったジェーン・バーキンの追悼上映なのでしょう。ジェーンの40歳の誕生日を祝って、フランスを代表する女性監督でジェーンとも交遊のあったアニエス・ヴァルダがコッソリ作った、彼女の来し方を振り返るドキュメンタリー・・・と言う形を装っているのですが、想像力を暴走させた物語でもあります。ジェーンのバースデイ・パーティにみんなで笑いながら観る為に作ったかのような小品。でも、ジェーンもアニエスも知らない人が観たらこの映画は面白いのかな。こんな企画が劇場映画としてよく通ったなと感心しつつ、その自由さが羨ましい。

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La Strada

3.0ジェーン・バーキン没後1年の追悼企画にて

2024年9月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ジェーン・バーキン没後1年の追悼企画で『カンフーマスター!』と、この作品が公開されていて、コッチはスルーしようと思ったんだけど… 切っても切れない関係にある2作品 『アニエス V.によるジェーン B.』と『カンフーマスター!』は切っても切れない関係にあり、監督が2部作と考えるほど絡み合っている。 初公開時の予告編では、観客に「どちらか1作品をみたら、もう1本も」観に行くよう勧められていたそうだ。 との事で、特別ジェーン・バーキンのファンってワケじゃないけど観ました。 両作とも観て思ったのは別に『カンフーマスター!』だけでも問題ない。 『カンフーマスター!』の事にも触れられているが、別にコッチを観なきゃ困るって事は全くないです。 去年『ジェーンとシャルロット』ってドキュメンタリーがあったけど、あれはシャルロット・ゲンズブールが監督でした。 この作品は仲が良かったアニエス・ヴァルダ監督が撮った、ジェーン・バーキンのドキュメンタリー。 寸劇が入ってて演技もしてるし、凝った演出も使われてたりして、完全にドキュメンタリーってワケじゃないです。 貧乳にコンプレックスを感じてたとか、ジェーン・バーキン自身の口から秘密的な事も教えてくれます。 ファンの方は楽しめるハズ。 特別ファンじゃない僕でも、けっこう楽しめました。 『ジェーンとシャルロット』より面白かったです。

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RAIN DOG

4.5シャルロットさんのファン映画かな…。

2024年9月3日
PCから投稿

今年318本目(合計1,410本目/今月(2024年9月度)4本目)。 ※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。  フランス映画ですが、あの独特な旋律が登場する例のcanal+の表示はなし。  映画というとストーリーがあるものですが、結局のところ、   ・ シャルロットさん(女優さん)とその母親の交流?   ・ いわゆるホームレスの方の話?   ・ 砂漠でなぜかテントかで過ごしている人々(10人くらい)の話?   ・ ジャンヌダルクの火あぶりのお話?  …と飛びようがすごく、個々に脈略がないのが厳しいところです。かつ、フランス映画であるため聞き取りは(仏検準2程度では)1割程度で、一方で字幕も直訳しましたレベルの硬めの日本語が出てくるので、全て理解しようと思うと何度か見ることが前提じゃないかといったところです(私はテアトル梅田(→東京テアトル)の株主優待で見ました)。  こういった事情に加えて、いきなり法律ネタやフランス文法ネタをしはじめるあたりもむちゃくちゃ厳しく、どういうった層を想定しているのかきわめて怪しいです。  採点に関しては以下まで考慮しています。  -----------------------------------------------------------------------  (減点0.3/ストーリーが追いにくい)  フランス映画といえば独特な余韻を残すタイプが好まれますが、この映画はストーリーが飛び飛びで個々のつながりがないので(章立て形式かと思ったのですが、表立って章立てになっていない)、理解すること自体が無理じゃなかろうかといったところです。かつ、過去作品のリバイバル上映のようでパンフ自体がなく(確認済み)、ちょっと厳しいです。  ただ、女優のシャルロットさんが好き、あるいはファンという方であれば推せるのではといったところです。  (減点0.2/いきなりフランス文法のお話(後述))  「このト書きの部分は半過去の文法で書く」という珍妙な字幕が出てきます。「半過去」という概念自体、英語にはないのである程度のフランス文法(日本では仏検のほか、TCF(←フランス語版TOEICみたいな試験)があるが、前者よりの知識)が必要で、準2級でギリギリ理解できるかといったところです。  (減点なし/参考/いきなり差し押さえって何?)  日本の帝国憲法時代の民法はフランス民法を参考にしていますが、日本では「差し押さえ」については江戸時代から続いた文化も考慮する必要があり、日本では差し押さえに関する条文(債権者代位権、詐害行為取消権、ほか民事執行法など)が発達しませんでした(もちろん最終手段としては飛び出す)。この点、これらフランス民法にある規定ももとは古代ローマ時代の民法に発したもので、実は「差し押さえ」一つとっても文化が全然違います(フランスとドイツとでも違います)  -----------------------------------------------------------------------  (減点なし/参考/「半過去」とは何か)  以下、断りがない限り直説法(「説」はこの字。ごんべんである点に注意)です。  フランス語では現在形についで「近接過去」というものがあり、さらに一般的な過去形として習うのは、英語で「現在完了」に相当する「複合過去」です。助動詞avoir(か、代名動詞ではetre)を介して過去形を作るので「複合」過去です。  一方でこれらを介しない「単純過去」という時制もありますが、現在では書き言葉に残るだけです(およそどんなフランス語の学習本にも掲載されていない)。  「半過去」というのは、「過去のある一時点に着目したとき、その時点で継続していること」をあらわす用法です。「彼が私に電話をかけたとき(←複合過去)、その時私はお風呂に入っていた(←半過去)」のような用法になります。

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