「【”人間には確かなる善性がある。そして大金を有意義に使った男女に齎されたNYの人達からの贈り物”善良な男女に舞い降りた、素敵なる出来事を描いたロマンティックヒューマンストーリーの逸品。】」あなたに降る夢 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人間には確かなる善性がある。そして大金を有意義に使った男女に齎されたNYの人達からの贈り物”善良な男女に舞い降りた、素敵なる出来事を描いたロマンティックヒューマンストーリーの逸品。】
<Caution!内容に触れています。>
■善良な警察官・チャーリー(ニコラス・ケイジ)は、勤務中に立ち寄ったダイナーで、逃げた夫の借金のために多大な負債を抱えていたウエイトレス、イヴォンヌ(ブリジット・フォンダ)に渡すチップを持ち合わせていなかった。
彼は、チップとして宝くじを出して「もし当たったら半分やる」と約束するが、そのくじが400万ドルの大当たりをする。
そして、彼は約束を守り200万ドルをイヴォンヌに渡し、彼女は夢の自分の店を持つのだが、金に汚い妻ミュリアル(ロージー・ペレス)はその行動が気に入らず、夫に対し400万ドル返済の訴訟を起こすのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、どストレートな、善人が最期に報われる映画である。捻りがないと思う方もいるかもしれないが、私は今作の様なロマンティックヒューマンストーリーが大好きである。
・今作では、人間は善なる生きものであるという思想が根底に流れている。それを具現化しているのが、ニコラス・ケイジ扮するチャーリーである。
彼は、ふいに手にした宝くじで当てた400万ドルのうち、半分をキチンとチップとして心優しきイヴォンヌに渡し、彼女は愚かしき夫(スタンリー・トゥッチ)が言い寄るのを敢然と拒み、チャーリーと実に粋なお金の使い方をするのである。
■だが、チャーリーとの仲が冷え切っていた金に汚い妻ミュリアルは、当選金の全額を取り返そうと弁護士を雇い、裁判を起こすのである。
そして、チャーリーは、マサカノ敗訴をし、全額を失ってしまうのである。
だが、チャーリーは、恋仲になっていた裁判所からいなくなったイヴォンヌを、彼女の店で見つけるのである。そこに現れた浮浪者の男。二人は、自分達がお金が無いのにその男にスープを提供するのである。
その男は、実は記者で彼らの善行は、ニューヨーク市民の心を打ち、イヴォンヌの店に多数の手紙と寄付金60万ドルが寄せられるのである。
<今作は、大金に目が眩まない善良な男女に舞い降りた、素敵なる出来事を描いたロマンティックヒューマンストーリーの逸品なのである。>