「【虚偽に満ちた大農園一家の人間関係を描いた作品。それぞれの家族の胸の内に秘められた欲望や葛藤が表現された作品でもある。】」熱いトタン屋根の猫 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【虚偽に満ちた大農園一家の人間関係を描いた作品。それぞれの家族の胸の内に秘められた欲望や葛藤が表現された作品でもある。】
■夫・ブリック(ポール・ニューマン)との愛のない生活に悩むマギー(エリザベス・テイラー)。
ある日、大農園主である義父、ビッグダディががんに冒されているとの知らせが入る。
当の本人は病気のことを知らないまま、遺産目当てで長男夫婦が帰省。
彼らが異常なまでに義父を歓待するなか、ブリックは何故か酒に溺れるマギーや一族の人間関係に絶望している。
◆感想
・ブリックが荒れているのは、画には一切出て来ないが同じフットボール選手だったスキッパーの自死に寄る事は明らかであり、彼はスキッパーとマギーの関係性も疑っている。
・財産目的の長男夫婦を演じた(特に奥さんのメイ)と愚かしき子供達が、正に適役の憎らしさである。
<エリザベス・テイラーも正に途中までは、”熱いトタン屋根の猫”のように、ヒステリックな演技が印象的だが、最終盤はやや落ち着いて見れる映画である。>
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