「ピンキー」アダム氏とマダム jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ピンキー
原題は Adam's Rib (アダムの肋骨)で1949年の米コメディ
監督はジョージ・キューカー
彼はヘップバーンに出会った時
奇妙な生き物がいた、と思ったそうで
そんな彼女の個性が映画のエッセンスになっている気がする
NYの弁護士夫妻が法廷で別れて対決する話だが
男女間の他に、弁護士の新旧対決の趣も
裕福で進歩的な両親に育てられたヘップバーンの
奔放で、迎合しない、ちょっと嫌味に感じられるような処も
昇華され、魅力的になっていた
役者たちの実力の他に
脚本の良さと、やっぱりキューカーの手腕を感じる
(脚本にルース・ゴードンが参加していた!)
スレンダーで運動神経も良かったらしいヘップバーンは
せわしない弁護士妻の動きも美しく、面白く、見せていた
「ボーン・イエスタデイ」を観て以来
ジュディ・ホリディの声とコメディエンヌ振りが気になっていた
この映画での起用は「ボーン…」主演へのテストの意味もあったらしい
やっぱり可笑しかったが
夫の不倫相手役の女優の声も同じ系統
ヘップバーンの声はあまり良くないが
それを引き立たせ、口の達者な弁護士に感じさせる効果も狙ったか?
私的にも(秘密の)パートナーだった
ヘップバーンとトレーシーの相性は抜群
あうんの呼吸、というものを目撃したような
驚きの展開もあり、面白かったです
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