悪魔のいけにえのレビュー・感想・評価
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寿命一年ぐらい縮んだ。
こわい。
チェーンソーもった男がいきなり現れたり、家の不気味さがこわいのはそうだけど、一番こわいのは人間の本性とか狂気性よな。
ヒッチハイカーの予見不可能な行動は「こわい」として描かれ、ホラーの一要素として機能される。合理的で理性的な主体が求められるからこそ、このような行動をする者を精神異常者/障害者とラベリングして社会的に排除するんよな。ただそのこととヒッチハイカーの加害が免責されることは別である。
あとコックがサリーを連行するシーン。コックが手を縛られ袋に入れられたサリーを棍棒で小突く。そのときのコックの快感を得ている表情が人間の本性を指示している。暴力と快楽は逆説的に接近する。
ホラー映画の原点的な作品だと思うし、BGMを用いないドキュメンタリー的演出も堪能することができたので観れてよかったと思います。
聞いてた評判となんか違う?…ちょっと待った!
30歳を超えてから急にホラー映画にハマりだした私。
ずっと観たかった、ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」をNetflixで観れる日がきた!!
けど、聞いてきた評判よりなんかあっけないぞ??こんなもんか??
何で感想が食い違ってるのか考えたら分かった。
当時、映画館で観るのと、現代の家で観るのとじゃ迫力が違う!
家のテレビ・モニターで、ただ映画を観るんじゃ、この映画は殺人鬼側の背景も無いし、直接的な残酷描写も無く、味気ない映画になる。
しかし、これを映画館で見てたとしたらどうだろう。
立派な音響で、BGMで雰囲気を醸し出し、主人公の阿鼻叫喚が響き渡り、不安と恐怖をスクリーン映像で煽られる。
しかし、話は無駄に引っ張るようシーンは無い。
短時間の映画で、こんだけの恐怖を掻き立てられるとしたら、間違いなく凄い映画だわ。
たぶん、私は映画館では観る勇気は無いだろうなと思った。
きっと、当時観てきた人と、現代っ子の若者とじゃ意見が食い違う映画になるだろうなと感じました。
評価はあえて、わざとの1。
全てが余りに変態過ぎる…
阿鼻叫喚地獄 伝説の最狂ホラー
悪魔のいけにえオリジナル版を初めて鑑賞した。この作品に関してはそのリメイク版の「テキサスチェーンソー」が非常によくできた作品であり、特にリー・アーメイのキャラクターが秀逸でそれで満足したせいか、このオリジナル版は見ていなかった。古い作品だし、もはやクラシックとなっている本作をいまさら見ても楽しめないのではと思って長らく見る機会を失っていた。
しかし今回鑑賞して驚いた。今見てもその衝撃はすさまじい。これを公開時にもし劇場鑑賞してたならおそらくトラウマになるくらいの恐ろしさだ。今見てもその衝撃は半端ではない。それこそ公開時に見た人はこの恐怖が一生脳裏に焼き付いて離れないんじゃないかな。「エイリアン」第一作目を公開時鑑賞するのと同じくらいの恐怖を味わえたんじゃなかろうか。なんともうらやましいやら、でもこの頃は子供で見るのはどちらにしても無理だけど。
こういうクラシックな作品はのちの作品に多大な影響を与えていて、それら影響を受けた作品をすでに鑑賞してるから逆に元となる作品を見て新鮮味を感じなかったりするんだけどこれはまさに別格だった。本作を超えるホラー作品はいまだ作られてないんじゃないかな。本作の影響を受けているであろうサム・ライミの「死霊のはらわた」でさえ本作にはかなわないと思う。というか、もはやこれほどの作品を作るのは無理じゃないかな。それぐらい凄い作品だと思う。これは劇場でのリバイバル上映で見たかった。
まさに語り草になっている伝説のラストシーン、暁の中でチェーンソーを振り回すレザーフェイスの姿はまるで悪魔がダンスを踊るかのようだった。
以下、レザーフェイスの独り言。まったくなんて日だ。どうしてこう次から次へと勝手に人の家に上がり込んでくるんだ。これじゃあおちおち仕事してられないじゃあないか。せっかくこちとら人体を解体して死体オブジェを製作しようというのに。いったい今どきの若い者はどうしてこう常識がないのか。どうして他人の家にこんなにづかづかとあがってこられるんだ。他人のプライバシーを何だと考えてるんだ。
待てよ、考えたら何もしなくても獲物がこんなに飛び込んでくるなんて俺は運がいいな。星占い通り今晩はまさに千客万来だ。若くて活きのいい獲物が自分からどんどん入り込んでくるんだから。ようし、今夜は徹夜で解体作業でもするかな。忙しくなるな。
レザーフェイス‼️
唐突で理不尽なシーンの連続、生々しく血なまぐさい殺しといじめ、女性のけたたましい悲鳴と電ノコの唸りによる不協和音など、気味の悪さで言うと他の残酷ホラーの追随を許さない、ブッチギリにホラー映画史上最低最悪の傑作ですね‼️物語としては、旅行中の若者たちがテキサスの片田舎で殺人鬼に襲われる、ただそれだけ‼️そのマスク、そのネクタイ、そのエプロン。殺人鬼レザーフェイスの悪夢とも言える、そのファッション‼️通常、殺人鬼の心理を追う事で、この手の作品の恐怖度は増すのですが、今作はそういう描写は一切ナシ‼️次々と殺される犠牲者一人一人に主観が移っていき、殺人鬼は何者なのか?なぜ殺すのか?まったく分からないまま、とてつもない不条理な恐怖感に襲われる‼️しかもハンマーの一撃で頭を砕かれ、屠殺用フックに生きたまま吊られ、チェーンソーで切り裂かれる殺戮描写も、引き気味の構図、荒っぽい画面、手持ちカメラ撮影や薄暗い照明で淡々と、まるでドキュメンタリーのように描かれるため、観ているこちらも犠牲者の痛みが感じられる最悪ぶり‼️90分間、退屈させず面白くはあるけど、観ているだけで心身ともに疲れ果ててしまう‼️再見には勇気がいる映画ですね‼️
テキサスの衝撃
初めてこれを見たときは本当にとんでもない衝撃でした。
この映画のトビー・フーパーの演出はとにかく神掛かってますが、
特に大好きなのはやっぱり冒頭部分です。
灼熱の太陽の拡大絵巻からはじまり、カメラのフラッシュと不気味な効果音、アルマジロの死骸、
これだけでヒリヒリとした剥き出しのテキサス感が伝わり一気に作品に引き込まれます。
「恐怖と笑いは紙一重」を体現したような絶妙なバランスもリアルです。
夜明けと共に終わるラストシーンも最高。
叫びまくる主人公。
松竹シネマPLUSシアターのYouTubeにて期間限定公開。
タイトルを聞いたことはありつつも観たことがなかったため、観賞。
初っ端、墓荒らしが取り出した遺体のドアップにビビる。とてもビビる。
サリー(妹)の乳首が服越しにも分かるくらい立っていることがものすごく気になりつつ…。
こういうファッションが過去にあったらしいけど、この時代は丁度そうだったんだろうか?
基本的にフランクリンの言動全てがいちいち癪に障るというか…。
食肉加工場の話を「もうしないで」と言われてもし続ける・ヒッチハイカーがそこで働いていたと気付くとその会話を更に続ける・怪しい雰囲気が出てきたヒッチハイカーの前で折り畳みナイフを出して指を弄ろうとし(癖?)、ヒッチハイカーにナイフを奪われる・サリーと一緒に友人たちを探しに行くシーンでの言葉(まぁここはサリーも言い方がきつかったけど)。
フランクリンにカメラが合っていることが多かったため、主人公かなと思っていたら中盤で死にましたね…。まさかサリーが最後とは。
フックで背中を吊るすシーン、DbDで観たやつだ!と少し興奮。
レザフェ、見た目も行動も怖いんだけど、こう…少し太めというのもあってか後姿がコミカルなんだよね。ぽてぽて走っている姿にくすりと笑みが出てしまったり。
サリーがガソスタ主人に箒で叩かれるシーン、武器を失ったためか絶叫しながら自分の頭を庇っていたけど錯乱状態とはいえ違和感が…。相手は箒だしもう少し抵抗できそうなものだったけど。
ガソスタの装飾がレザフェ宅の装飾と同じということに気付いたところ、良かったな。
ガソスタが父、ヒッチハイカーが兄、レザフェが弟?それとも三兄弟かな?
ヒッチハイカーの言葉遣い等的に長男かな。
ミイラ状態の祖父がサリーの指の血を吸うシーン、がっつり吸ってる音だし祖父動いてるし…。そしてランプが人の皮だし椅子の手置きが人の腕だし…。
捕まってからのサリー、ずっと叫んでるんだよね。そしてそれを楽しむようにヒッチハイカーとレザフェも叫ぶので…うっるさい(笑)。普通の台詞も聞き取り辛いくらい。
ミイラ祖父にサリーを仕留めさせようともた…もた…してサリーに逃げられるのはお笑いシーンかな?
そしてボロボロなサリーに追いつくけどきちんと捕まえる前に通りすがりの車×2にサリーが助けられる…ってちょっと!
なんという強運!
ヒッチハイカーを(轢くつもりはなかったけど)轢いてしまってサリーと共にちょっとだけ逃げた、トラック運転手は無事逃げられたのかだけが心配。
後半が叫ぶシーンだらけだったのがマイナスポイントかな…。サリー役の喉、お疲れ様でした。
今年はこの映画公開50周年記念らしい。 期間限定で日本語版が無料で見ることができる。 ホラー映画は好きではないが、 ちょっと見てみるか。
Youtubeで映画「悪魔のいけにえ」を見た。
1974年製作/83分/R15+/アメリカ
配給:松竹メディア事業部
その他の公開日:1975年2月1日(日本初公開)
今年は映画公開50周年記念らしい。
期間限定でYoutubeで日本語版が無料で見ることができる。
ホラー映画は好きではないが、
ちょっと見てみるか。
原題はThe Texas Chain Saw Massacre。
「テキサスの電動のこぎりの大殺りく」
米国のウィスコンシン州で実際に起こった殺人事件をもとに、
旅行中の若者たちがテキサスの田舎で恐ろしい目に遭う様子を描く。
5人の若者はヒッチハイクをしていた男を車に乗せる。
男はナイフで自分の手を傷つけるといった異常な行動をした。
怖くなった5人は男を車から追い出す。
そして一軒の家を見つけた5人はその家に立ち寄った。
開映から35分後に恐ろしいことが起きる。
そしてその後も次々と信じられないことが・・・・
オレがあんな恐ろしい男に追われたら、
腰を抜かして動けなくなると思う。
やっぱりホラーな映画はあまり見たくない。
この映画の恐怖度数は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
0085 元祖フリークスもの
1975年公開
ここだけの話、怖いからずーっと観てないねん。
40周年版でしか観られへんかってん。
そらね演出はそうやけど
力業でグイグイ引っ張る。
顔が見えんから表情わからん。
せっかく逃げたのにまた戻されて。
夜のシーンもガンガン責められるようだったが、
朝日とともにチェーンソー振り回された日にゃあ。
もうテキサスには行かんとこ(と思った映画は
多かったが)
70点
センスがいい名作
原点かつ最恐
今、半笑いでこのレビューを書き始めましたが、これは百回ぐらい鑑賞してようやくたどり着ける境地であり、初見だと死ぬほど怖いです。
私の文章でネタバレしてしまうのはもったいないので、未見かつホラーがお好きであれば、まずは鑑賞をオススメします。
※※※※
お昼は誰も死なないという、ホラーの安全地帯をぶち壊した映画です。
時間に関係なく、目が合えば追ってきますし、捕まれば高確率で死にます。
若者5人からすると、殺人鬼一家のお留守番がレザーフェイスというのも、実に間が悪かったと思います。(もしかしたら、ニートでいつも自宅にいるのかもしれませんが)
ただ、レザーフェイスの立場に立てば、留守番をしていたら次々と知らない人が入ってくるわけで、頑張って殺しながらも『なんなんだよぉ~』と慌てる様子は、どこか可愛いです。
殺人鬼一家の正体にしても、意外に賑やかで、ちょっとはケンカもするけど基本はハッピー。若者5人が訪れた日以外の日常を想像できる余白が、ちゃんと用意されています。
そして、このクセ強家族が揃う夕食の場面からは、画面から摂取できる狂気がカンストして面白くなってきます。久々の獲物に有頂天になる3人はなんとも嬉しそうで、思わずほっこりしそうになりますが、若者側の生き残りであるサリーがお誕生日席に座らされているのは、久々のお客さんだからではなく、これから屠られる『ごちそう』だからという、怖い要素もちゃんとあります。
最後は、殺人鬼一家と過ごした夕食の時間が恋しくなるぐらいに、ハードコアなホラーに逆戻りしますが、サリーとレザーフェイスがいよいよ対決するのかと思いきや、何も起きません。
いやマジで、逃げるだけで精一杯です。
結局、地道にスコアを決めてきたレザーフェイスのひとり勝ち。画面がブラックアウトする瞬間に恐怖の頂点を据えてくるのも、凄い演出です。
世界のどこかには、知らずに足を止めたら高確率で命を落とす道がある。
強烈な余韻を残す、名作です。
未だに色褪せない恐怖
この作品は私が生まれるずっとずっと前の作品だ。それなのにこのテキサスの恐怖は未だに色褪せず、私に襲いかかった。海外でよくあるびっくり系の恐怖演出よりもジャパニーズホラーのような不気味さ、不快さが魅力的だった。
今見ても凄いホラー映画。公開当時はどれだけ衝撃を与えたことか
全てが狂気に満ちたスプラッターホラー。
なぜこんな映画が世に誕生してしまったのか。
高らかな笑い声と響き渡る悲鳴。
気持ち悪さを奏でる音と絶望の世界感。
挙句の果てにはチェーンソーを振り回し踊る男。
これは人間の歪んだ部分から生まれた、ホラー界の伝説的作品。
この作品に近年のような直接的にグロテスクを見せるシーンはほとんどありません。
しかしねじ曲がった思想の脚本。
不気味さと不快感を前面に押し出し、全ての感覚を恐怖へと繋げてしまい見る者の生気を奪い取る演出。
一体これを作った制作陣は観客に何も求めたかったのか。
それでもこの映画が名作と評価され語り継がれるという事は、人の心の奥底には少なからず血と恐怖を求める何かが存在するという事なのでしょう。
全89件中、1~20件目を表示