悪魔のいけにえのレビュー・感想・評価
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寿命一年ぐらい縮んだ。
こわい。
チェーンソーもった男がいきなり現れたり、家の不気味さがこわいのはそうだけど、一番こわいのは人間の本性とか狂気性よな。
ヒッチハイカーの予見不可能な行動は「こわい」として描かれ、ホラーの一要素として機能される。合理的で理性的な主体が求められるからこそ、このような行動をする者を精神異常者/障害者とラベリングして社会的に排除するんよな。ただそのこととヒッチハイカーの加害が免責されることは別である。
あとコックがサリーを連行するシーン。コックが手を縛られ袋に入れられたサリーを棍棒で小突く。そのときのコックの快感を得ている表情が人間の本性を指示している。暴力と快楽は逆説的に接近する。
ホラー映画の原点的な作品だと思うし、BGMを用いないドキュメンタリー的演出も堪能することができたので観れてよかったと思います。
色々な作品の元ネタ。
大体のB級ホラーはこの作品を模倣した物なんだろうと思える作品だった、そして面白かった。
めちゃくちゃ気持ち悪かったバイオハザード7の食卓囲んでるシーンもこの作品のオマージュなんだろう。
THE B級
半分意味のない会話して半分女が叫んでいるだけの映画ですが、カニバルくんがチェーンソー持って走る姿がうっきうきでかわいかった所が見所でした。
チェーンソー持って楽しく走らせたらこいつしかいない
0085 元祖フリークスもの
1975年公開
ここだけの話、怖いからずーっと観てないねん。
40周年版でしか観られへんかってん。
そらね演出はそうやけど
力業でグイグイ引っ張る。
顔が見えんから表情わからん。
せっかく逃げたのにまた戻されて。
夜のシーンもガンガン責められるようだったが、
朝日とともにチェーンソー振り回された日にゃあ。
もうテキサスには行かんとこ(と思った映画は
多かったが)
70点
センスがいい名作
huluで『(字)悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』(本編83分)を視聴。
1973年が舞台なので、パンタロンやワゴン車がノスタルジー。
登場人物は少なく、カメラワークから鑑みて低予算映画かな。
構図、アングルなどセンスの良さを感じる。
なんとか逃げ切って終わるので、あとは警察が犯人たちを逮捕してくれたらいいなあ。
惨劇の原因を追究して自分の人生に活かしたい。
原点かつ最恐
今、半笑いでこのレビューを書き始めましたが、これは百回ぐらい鑑賞してようやくたどり着ける境地であり、初見だと死ぬほど怖いです。
私の文章でネタバレしてしまうのはもったいないので、未見かつホラーがお好きであれば、まずは鑑賞をオススメします。
※※※※
お昼は誰も死なないという、ホラーの安全地帯をぶち壊した映画です。
時間に関係なく、目が合えば追ってきますし、捕まれば高確率で死にます。
若者5人からすると、殺人鬼一家のお留守番がレザーフェイスというのも、実に間が悪かったと思います。(もしかしたら、ニートでいつも自宅にいるのかもしれませんが)
ただ、レザーフェイスの立場に立てば、留守番をしていたら次々と知らない人が入ってくるわけで、頑張って殺しながらも『なんなんだよぉ~』と慌てる様子は、どこか可愛いです。
殺人鬼一家の正体にしても、意外に賑やかで、ちょっとはケンカもするけど基本はハッピー。若者5人が訪れた日以外の日常を想像できる余白が、ちゃんと用意されています。
そして、このクセ強家族が揃う夕食の場面からは、画面から摂取できる狂気がカンストして面白くなってきます。久々の獲物に有頂天になる3人はなんとも嬉しそうで、思わずほっこりしそうになりますが、若者側の生き残りであるサリーがお誕生日席に座らされているのは、久々のお客さんだからではなく、これから屠られる『ごちそう』だからという、怖い要素もちゃんとあります。
最後は、殺人鬼一家と過ごした夕食の時間が恋しくなるぐらいに、ハードコアなホラーに逆戻りしますが、サリーとレザーフェイスがいよいよ対決するのかと思いきや、何も起きません。
いやマジで、逃げるだけで精一杯です。
結局、地道にスコアを決めてきたレザーフェイスのひとり勝ち。画面がブラックアウトする瞬間に恐怖の頂点を据えてくるのも、凄い演出です。
世界のどこかには、知らずに足を止めたら高確率で命を落とす道がある。
強烈な余韻を残す、名作です。
【平山夢明さん著『恐怖の構造』で扱っていたホラー映画を観てみる】 ...
【平山夢明さん著『恐怖の構造』で扱っていたホラー映画を観てみる】
めっちゃビビリな私が、自分の恐怖観を探るために見てみた3本目。
流れるニュースにこそ監督の問題提起を感じる。
グロい部分を映さずに、何が行われてるのか解からせる手法は好き。
逃げられない状況ほんと無理なので、指先を吸われるトコは凄くイヤ。ただ気絶は唐突かも。もうちょっと表現し方ありそう(^^;)
反面、あの一家がバカな愉快犯だったのと、レザーフェイスの襲い方がほぼ”追いかけてくる”だけだったから、私はあんまり怖く感じなかった。
コイツと決めて殺しにくる意志や、確実に仕留めるための知恵をギラつかせた方が怖い。激突やジョーズみたく。
あとヒロインの恐怖表現が絶叫だけで冷めた。幼児化するとか歌うとか、ヘンに壊れた方が怖い(筒井康隆手法)。
悪意や嫌がらせに敏感だからなー私。なるほど(._.)φ
未だに色褪せない恐怖
この作品は私が生まれるずっとずっと前の作品だ。それなのにこのテキサスの恐怖は未だに色褪せず、私に襲いかかった。海外でよくあるびっくり系の恐怖演出よりもジャパニーズホラーのような不気味さ、不快さが魅力的だった。
今見ても凄いホラー映画。公開当時はどれだけ衝撃を与えたことか
全てが狂気に満ちたスプラッターホラー。
なぜこんな映画が世に誕生してしまったのか。
高らかな笑い声と響き渡る悲鳴。
気持ち悪さを奏でる音と絶望の世界感。
挙句の果てにはチェーンソーを振り回し踊る男。
これは人間の歪んだ部分から生まれた、ホラー界の伝説的作品。
この作品に近年のような直接的にグロテスクを見せるシーンはほとんどありません。
しかしねじ曲がった思想の脚本。
不気味さと不快感を前面に押し出し、全ての感覚を恐怖へと繋げてしまい見る者の生気を奪い取る演出。
一体これを作った制作陣は観客に何も求めたかったのか。
それでもこの映画が名作と評価され語り継がれるという事は、人の心の奥底には少なからず血と恐怖を求める何かが存在するという事なのでしょう。
不快ホラーの原点にして芸術的作品
知能が低く少し間抜けキャラではありますが、チェーンソウ持ってどこまでもどこまでも、これでもかと言うくらいしつこく追いかけてくる怪物。トラウマ必死の伝説的なホラーのキャラが誕生した瞬間でしょう。
そして一家全員が狂っているのだからたちが悪い。まさに映画の見所の一つでもある、一家での"人肉晩餐シーン"は衝撃としか言いようがないくらい異様な光景が繰り広げられます。後に多くの映画に多大に影響を与えた問題シーンですが、まさに圧倒的な不快シーンでした。
ただし本作は単なる不快ホラーではないところが見どころでした。人間や動物の骨が散乱する異様な家の雰囲気、機械的で耳障りな音楽、そして恐怖を倍にするような見事なカメラワークは非常に見事でした。
実はこの映画、直接的なグロいシーンなんてほぼ無いのですよね。でも映画から感じられる緊張感と不快感により精神的ダメージが来る映画です。低予算でそしてCGもない時代に小物や効果音さらにはカメラワークだけ怖がらせた技術は本当に素晴らしいの一言です。
意味不明のすっきりしないエンディングが妙に、印象たっぷりに残ってしまう効果により、観終わった後は疲労感ばかりが残りました。
本当に50年前!?すげえ映画だよ
個人的ホラー映画ランキングをぶち抜いてって堂々の一位になったかもしれない。
皆さんもタイトルだけはどこかで聞いたことがあるであろう本作。もう50年近くも前の作品で、90年代のジェイソンやフレディでもキツかった僕としては期待値は更に低めだった。U-NEXTでの配信が終わる前に観ておこうという程度のモチベーションだった。
そして蓋を開けてみると・・・・まるで70年代のましてやホラーとは思えないほどのテンポの良さと分かり易さ、そして絵面の見やすさにまずは驚嘆した!!『え、これ2000年代とかに撮影されたリメイク版じゃないのよね?』と思うほど、50年前の作品とは思えない現代でも見やすい内容にまずは驚かされた。
5人で小旅行的なドライブでもしている如何にも中西部のアメリカンという感じの若い男女達。それぞれ見た目からしてキャラクターが伝わってくるシンプルさで、とても俺の想像していたホラーとは違う雰囲気。意外とこのデブが主人公か~と思わせといて、まさかあっさり死ぬとはね。
それと昔のホラーあるあるなのが、冒頭で車いすがひっくり返るシーンみたいな、ああいう化け物や超常現象とは”全く関係の無い所で”その後を予感させるような酷い目に遭ったりする演出。これが良いんだよなあ笑。今は全くレザーフェイスとか関係無いけど、なんか今日は悪い日な気がする。そんな予感。ジワジワきちゃうねえ。
話を戻して、この味方サイドとなる若い男女5人組も全員のキャラが立っていてそこから惹かれた。デブだけど勇敢そうなデブ。頼りになりそうなイケ男。股の緩そうな女。メガネのインテリチックな男。そして最後まで生き残る彼女も、ヒステリックながら勇敢さの有る主人公気質な女だった。
それと相見えるは、もうThe挙動不審男という感じのジャンキーな痩せ男に、70年代らしい南部系の親父さん(しかもちゃんと親子同士似てる)、そしてお待ちかねのレザーフェイス。
もうね、やっぱりホラーって安っぽさと昔の雰囲気こそ正義ですよ!あの汚さはセットじゃ出せない。ジャンキー男なんて男の俺でも画面越しに嫌悪感を抱くような気持ちの悪さで、次に何をしでかすか分からない男と同じ車に閉じ込められたヒヤヒヤ感が最高(褒め言葉)だった。
そのジャンキーとレザーフェイスの親父さんも一皮むけるとヤバい顔を隠してました的な変質者的怖さが素晴らしいし、あのやべえ息子二人を従えてるなんかよく分からない偉さにちょっと惚れ惚れもしたり笑。
そして、レザーフェイスは全てが最高。それほどマスクで隠れても無くて向こうの顔がチラついてるし、首から下はただのデブ白人って感じで、でもそんなただのデブ白人がキモいマスク被って唸るだけでこんなに不気味なんだ!!っていうバランスが、もうヨダレ出ちゃいそう。
歯も汚いし汗臭そうだし、ホラーの真髄ってやっぱり生理的嫌悪感なんだなあと染み染み感じられた。CGが怖くないのはコレが無いからだよ。『うわぁ~触りたくね~~~』っていう嫌さが画面越しにも漂ってくるかのような、アレこそがホラー映画のあるべきテイストなのだと感じられた。
そんなレザーフェイス達も何か凄い殺人装置が有るとか大舞台になっている訳では無く、普通にチェーンソーやハンマーでぶち殺してくる。昔の撮影技術も有るが、だからこそシンプルでありのままの殺害方法がネチっこくてリアルで気持ち悪い感じでより相乗効果になっていたと思う。昨今のは画面も何も綺麗すぎるんだよ!
それと最後のオチなのだが、レザーフェイス達が道路まで追いかけてきて通りかかる一般人の目も気にせずに朝日をバックに暴れてるところとかもう最高。普通もっと現代で作ったら親父さんが止めたりだとか監視してて『ヤバい事になったぞ‥』みたいなワンカットが入りそうなモノなのだが、もうジャンキーとレザーフェイスが人の目なんてお構い無しで突っ込んでくるが故に、よりアイツらの異常さと執念と何よりこっちの価値観で生きていないのが伝わってくる迫力に圧倒される。拡大解釈かもしれないが不気味だった。
計画的な殺人でもなく、バックに何かが居るわけでもなく、吸血鬼であるとかそういうオカルトでも無い。”ただただ異常な親子が”その殺人衝動のままにぶっ殺しまくって明くる日には普通の生活を送っている。そんなヤバい家がトラックも通るような道路沿いに有る。
このバランスがもうね、最高。
【”熱帯夜には、ヤッパリホラー映画だね!”とスラッシャー・ホラーのルーツと言われる今作を観たら・・。ウワワ。チェーンソーは木を切るモノなんだよ!監督、音楽、脚本を総て手掛けたトビー・フーバーの怪作。】
ー 今作は、資料を観ると1975年公開とある。最初に見た人は、魂消ただろうなあ・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・序盤から、不穏な空気が尋常ではない。ジェリー達、5人の男女は、1973年の夏にテキサス州の墓荒らしが多発する田舎を、ボロイ、バンで旅行をしている。
カー・ラジオから流れてくるのは、不穏なニュースのみ・・。
ー ジワリジワリ系かな?と思っていたら・・。-
・彼らは、途中、明らかにオカシイ、ポラロイドカメラを持った男を乗せてしまうが・・。
その男は、イキナリ笑いながら自分の掌を切り、更にジェリーの兄、フランクリンに切りかかる。
ー ジェリー達、5人の男女は、車から男を放り出すが・・。この時点で、彼らは生贄への道を突っ走っていた事が、後半分かるのである。-
・燃料が切れそうな彼らは、不安を抱えつつ、ジェリーの実家跡に辿り着くが・・。
ー 燃料を貰いに行った、カークとパムが帰って来ない。二人は、人の皮を被った太った男に拉致されて・・。ウワワワ。太っている割には動きが速いのが、怖い。何を考えているのか、分からないのも怖い。家の中の様子(美術)も怖い・・。-
・二人を探しに行ったジェリーの恋人、サリーも瞬殺され・・。
■イキナリ、チェーンソーを持って襲い掛かる男。
ー その後、ポラロイド男の弟で、レザーフェイスと呼ばれている事が分かる。この辺りからの不条理極まりない展開が凄い。本当に40年以上も前の作品か?-
・残った、車椅子のフランクリンも男のチェーンソーでヤラレ(チェーンソーの音がモノ凄く嫌である。)最後に残った、ジェリーは逃げ回り、”ある家”に飛び込み、助けを求めるが・・。
<異常な父と兄弟と”椅子に縛り付けられた状態”のジェリーが、食卓を囲むシーン。
そして、連れて来られたミイラの様な祖父にジェリーが血を吸われるシーンは、異様に気持ちが悪い。
ラスト、ジェリーが家を飛び出して逃げる後をポラロイド男の弟で、レザーフェイスが追いかけるシーンも、何が何だか分からないが怖い。
当時、この作品を映画館で観た人は、魂消ただろうなあ、と思った作品である。
監督、音楽、脚本、制作を総て手掛けたトビー・フーバーの後世のスラッシャー・ホラーに影響を与えた、怪作である。>
キャーキャーキャー
恐怖!逃げる!叫ぶ!喚く!
全て完璧だった。
観てるこちら側にも恐怖感伝わる。
若者出演ホラーでこれが自然に出来ない人多い。(不満)
電動ノコギリ使うならせめてノコギリの刃に血を付けて欲しかった(細かっ)
悪夢
「人生なんて悪い夢を見ているようなものだー」と、若い頃、なにかの本で読んだセリフを今でも覚えている。 当時はキザな言い回しぐらいにしか思っていなかったが、自分が様々な現実に対峙しながら歳をとってくると、いやはや、これは事実なのだと思い改めた。
確かに、現実は悪夢なのだ。
極めて稀な事例ではあるが、例えば、一人で山登りをしているときにヒグマに捕食されてしまうような運命。 一縷の望みにすがろうとも、ヒグマに遠慮や躊躇はない。 断末魔の叫びに反応することもなく、生きたまま足や腹を喰い千切り、食べ続けられる。 受け入れ難い非日常であっても、これが「死」のひとつのあり様であり、人間が直面し得る現実であることは事実なのだ。
我々には、運命を避ける権利も力も無い。
トビ―フーパ―がフィルムに焼き付けたかったのは、まさにそういった現実の一側面なのではないだろうか。 フィクションではあるが、実際の事件を元にしているこの作品には、「死を恐れる人間だけが体験し得る現実の恐怖と絶望」が写し出されている。
恐ろしいシーンなのに、どこか滑稽にも見える。 それは、運命の前で全く無力でしかない人間の姿が、見事に描写されているからだろう。
若い頃に観たときも思ったが、女優の恐怖に叫ぶ演技が尋常ではない。 あれは演技なのか。 一体、どうやって演出したのだろうか。
ホラー映画の頂点に君臨するだけではなく、映画史に残る傑作だと思っている。
奇跡の様な作品
僕の中で(あくまで個人的な趣向ではあります)三大ホラー映画、そのトップにある作品です。
トビーフーパー最高傑作ではないでしょうか。
40周年記念版で久々に観ましたが、やっぱりとんでもなくすごい。
捕獲される時の狂気。取り分けレザーフェイスの挙動一つ一つがとんでもなく怖い。
BGMという要素がなく、それがよりドキュメンタリー的な部分に強烈に効いています。
演技を超えた表情を切り取っていて、全編を通してヒリヒリとしている。
素晴らしいとしか表現のしようがない作品。
本当、奇跡の様な作品です。
きゃわEィィィィィ!
デッドバイデイライトをプレイ中気になったので鑑賞。
面白かったです。この時代のホラー映画は今の時代のように効果音などで驚かさせるだけでなく、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンといったようで初登場シーンで扉をガラッと開けて登場するのは怖いだけでなく人間らしさもあり愛らしく、見ていて楽しかったです。
そうは言ったものの、もちろん怖いシーンはちゃんと怖い。一言も発さずにチェンソーを振り回しながら追いかけられるシーンなんかは不気味すぎますね。
登場人物もちゃんとホラー映画らしく、ほとんど嫌な奴で構成されているパーティなので死なれても後腐れがありませんのでむしろ死亡シーンをコメディとして見ることもできます。後半のおじいちゃんがハンマーを何度も落としちゃうシーンは笑いました。
70分とかなり短いですがちゃんとケジメもつけておりホラー映画、スプラッタ映画として大変面白い作品でした。是非ご覧ください。
ラスト...エモいよね。
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