赤い影のレビュー・感想・評価
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Englishman in Venezia
水の都の華やかさとは無縁の陰鬱なベネチアの描写、すべての登場人物が怪しくみえてくる不気味さ、
「いま誰の視点で語られているのか」を絶妙に分かりにくくした演出もとにかく不安を煽ります。
大仰なラストシーンはイタリアンホラーのような趣で好みでした。
美し水の都、ベネチアのイメージを よくも不吉な、 嫌なイメージにし...
美し水の都、ベネチアのイメージを
よくも不吉な、
嫌なイメージにしてくれたものだ。
この映画だけでベネチアを見ると、
観光に行くのが嫌になるw
赤いレインコートの少女を追って、
最後追いついた時の衝撃、
なんともいえぬ味わい。
映画をジャンル分けする時、
これはオカルトになるのか、
サスペンスになるのかどっちだろう。
原題の『Don't Look Now』の“look”が何を意味していたかラストでわかる構成の妙。 🟥尚、上のスタッフ/キャスト欄の「ジュリー・クリスティ」の写真、別人です。
①ずっと観たかった『赤い影』やっと観れました。②赤い合羽か頭巾(これが正に“red”herring)を来た幼女のイメージ、雨=池=運河=水の都ヴェニスと繋がる水のイメージ、割れるガラスのイメージ、(ヴェニスの)迷路と映画全体を覆う謎めいた雰囲気と、幾つものイメージが絡み合う。ベットで睦みあう二人と服を着る二人を交互に映すシーン。少しも官能的ではない音楽(!)に乗って、名優二人の名演による情熱的ではないが官能的なセックスシーン。敵なのか味方なのか分からない二人の老姉妹。これらが重なりあって不思議な映画空間を作っている。③霊感を持つ盲目の老女から“gift(力)”があると言われたドナルド・サザーランドが持っていたのは、予知能力であり、実は冒頭で予知(look)したのは自分の死であった、という事がラストで分かる巧みな構成(運河で喪服を来たジュリー・クリスティが乗ったボートとすれ違うところで少し私も予知出来た)。④傑作とまでは言えないまでも(演出もやや勿体ぶってるし)、全編に漂う不穏な空気感が何とも言えないムードを醸し出している佳作。
ドゥワーフ??
物語序盤から赤を基調とした色が目立ち、レストランのテーブルに崩れ落ちる場面の迫力と印象的な濡れ場、落下ギリギリの危機迫るドナルド・サザーランドはスタント無しか!?
娘の死を引きずりながらも夫婦関係は良好に思える、怪しい老姉妹が関わり突如として起きる殺人事件と妻の失踪、二度目の殺人事件で引き上げられる女性が奥さんかと勘繰ったり、時間軸のブレかと不思議な感覚からの予知能力、娘はエナメル素材の赤色から謎のダッフルコート、最後は血塗れでの赤。
ドナルド・サザーランドはスカコアのVOODOOGLOWSKULLSのボーカルに激似な声、自で歌えそう、しかしニコラス・ローグは多ジャンルに渡り奇妙な映画を作るもんだ。
謎の答えがラストに集約
・娘を水難事故で亡くした父親が自分の葬儀船を目撃したため迷路に迷いこむ
・原題は「Don't Look Now」答えはここにはない
・真っ赤なレインコートの少女、割れるガラス、教会ににじむ赤い血、光る水面、霊的な予言を与える盲目の老姉妹、などのイメージの連続
・映画史上最も暖かな愛に包まれたラブシーンが心に残った
・ベニスの人がいない運河の街並みと鳥の群れ
・ラストの赤いレインコートの老婆に刃物で首を斬られるシーンの衝撃がでかい
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