劇場公開日 1996年2月10日

「差別があって当たり前の時代背景の娯楽作品」青いドレスの女 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5差別があって当たり前の時代背景の娯楽作品

2013年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 事件に加えてこの時代の社会と黒人たちを描いた娯楽作品。1948年が舞台ということで黒人差別が普通に出てくるのだが、それにたいして特に差別撤廃を叫んだりするわけでもなくて普通にそれがあって当然という社会の中で人が生活している。だからといって別に差別撤廃を声高に叫んだりどろどろとした雰囲気があるのではなくて、差別も陰謀も裏切りも殺人もさらっと物語に取り込まれている。だからのめり込むのではなくてちょっと距離を置いてこの時代の雰囲気と事件の展開を楽しむことが出来た。主人公を演じたデンゼル・ワシントン、彼の悪友マウス、謎の女を演じたジェニファー・ビールス、ギャングに政治家と登場人物も個性的で描き分けされていたのも気に入った。

コメントする
Cape God