アウトサイダー(1983)のレビュー・感想・評価
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ブラット・パック世代、アッセンブル‼️
マット・ディロン、C・トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオ、パトリック・スウェイジ、ロブ・ロウ、エミリオ・エステベス、ダイアン・レイン、そしてトム・クルーズら、後の大スターたちが若き日に大挙出演し、名匠フランシス・F・コッポラが監督した不良たちの抗争を描く青春映画‼️もうこれだけで映画史に残る‼️でもこの中で一番の出世頭が、一番下っ端役のトム・クルーズだなんて、誰が想像したでしょう⁉️
喧嘩に勝っても得るものが無い
観ていて爽快な青春映画であると同時に、争いの虚しさについても考えさせてくれる映画。 敵対するグループとの喧嘩に勝利するのはさぞ爽快で、してやったという気になるだろう。しかしそれが自分の人生を成功に導くことは無い。冷静に考えてみて、喧嘩に勝っても負けても得るものが無い。大怪我もするし最悪死ぬこともある。その時間を勉強やスポーツといった、自分の成長につながる行為に費やした方がよっぽど有益なはずだ。それでも周囲との人間関係の構築や、自分の身を守るためにグループに加わって戦わざるを得なくなる。その結果残るものは何も無い。国家間の戦争も似ている。大勢の人間が死ぬほど価値のある行為では無いのに、様々な要因で起こってしまい、戦わざるを得なくなる。なんて虚しい時間なんだろう。 今作はスティービー・ワンダーの主題歌もしみじみとしていてストーリーに合っており良かった。
昭和のイケメン・パラダイス!w
インサイドヘッド、主人公ライリーちゃんのお母さん役のダイアンレインの40年前の作品!今だに美しい奇跡のアラカン!もうちょっと出てほしかった… 80年代初期は音楽もうるさい親に反抗するロックやポップスで溢れてました。今の何でもかんでも子供の意思を尊重する物分かりのいい親なんて、見たことなかったですねぇwww そのくらい、世界中の思春期は大人に隠れて悪いことしたかったことを思い出させる、エモさ全開の作品でした。そういえばヤクザ映画とかも色々あって、映画館を出ると肩で風を切るような不良ぶった、キホン善良な小市民たちでいっぱいでしたね。 昔は確かに楽しかったし、希望に満ち溢れてたし、みんな元気だったし、友達と悪巧みを語り合うのも面白かったけど、タバコも吸わない、バイクに乗らない今の真面目な若い子たちも立派です。拳銃なんか簡単に手に入らない安全な日本はしみじみいい国だと思います。…ちなみにカナダ人も拳銃なんか持ってませんよ!www ケンカのシーンは相手にパンチが当たってなかったりして、なかなか心が温まりましたね❤️w 確かに昭和はヤクザとか暴走族とかチンピラとか、今のトーヨコキッズとは違うタイプの、わかりやすい不良がいっぱいいたなぁ。まあ、私もかなり外国人の顔に慣れたとはいえ、やっぱりこれだけイケメンが集まるとキュンキュンしますwww それにしても、我らがトム様にもこんな時代があったんだ…。信じられないくらい、頭の悪そうな役、しかも一瞬しか映らなくて残念でした😢。 セリフに関しては、ain't というBe動詞がずっと多用されていて、当時の流行りだったのかなと思いました。あまりわかりにくいスラングはないけど、口先だけでモゴモゴ話すので、全体的にかなり聞き取りにくい英語でしたー😅w もちろん今でも使われていますが、カナダは基本移民が多いから、あんまりわかりにくい英語を話す人は周りにいません。ま、私の周りは基本的に真面目な働き者が多いからでしょうが、子供たちによるとFワードやSワードは使うなと、こちらの学校で教わってるそうです。 マットディロンも永遠にカッコいい✨。ルッキズムには色々意見はありますが、こんなふうに美しく年をとりたいものです。😩…
ファッションのお手本でした。
最初に見たのは多分地上波で、その後、数年後にVHSテープにダビングして、擦り切れるくらい見た映画。 この映画はまず、脚本が素晴らしく、コッポラ監督の演出も素晴らしく、そして、この時は若手と称されている、その後のスターがたくさん出演して、役に合った演技がとても見応えあります。 アメカジの王道の大学生達と対象的にワイルドでかっこよくジーンズをはきこなす、あのスター達に憧れて、よく真似してました。
スターチャンネルの吹替(フジテレビ版)で観ました。 なんと言っても...
スターチャンネルの吹替(フジテレビ版)で観ました。 なんと言っても後に大活躍スターが脇役で出演するのがレアで「若っ」と思いました。 「ゴースト」で大ブレイクのパトリックスウェイジ、ダイアンレイン、そして「トップガン」で大活躍するトムクルーズも数分だけでも初々しい演技です! そして吹き替えキャスト陣に岡本健一(後の男闘呼組)、杉本哲太も出てたが意外にも声も合ってたので凄いなと思いました。
思春期の衝動性をStay Goldが包み込む80年代映画
60年代のオクラホマ州を舞台に、少年たちの抗争、恋愛、生きる価値などを描いた作品。。。と書くとそれっぽいのですが、観ていると何を伝えたいのかよくわからない作品。 見終わって印象に残っているのはスティービーワンダーの透明感ある声とマットディロンの横顔。あー、この映画のポスターが兄の部屋に貼ってあった記憶がある。当時この作品を見て思い入れがあると、今観ても感動があるのかもしれないが、同時代に観なかった私にはいまいち響いてこない作品でした。
アウトサイダーとは?
巨匠、コッポラの若さの暴走をテーマにした作品。 山手とスラムとの抗争、家族愛、友情の3つを軸にストーリー展開されるが、何がアウトサイダーなのか、イマイチ伝わらなかった。 カタルシスは仲間、ヒエラルキーより家族愛なのだろうけど、それでよかったのか。 なんとも言えない作品。しかしながら暴走する何かは感じる。それはマイケルジャクソンのBADの元ネタになってたであろう、集団の美しさなのか?
【”ステイ・ゴールド”悪の中、善性を失わない青年達の姿を描く。40年前の作品だが、現代で活躍する俳優多数出演作。喧嘩の前に人としてやることは沢山有るだろう!と言うメッセージが伝わって来る作品。】
■1960年代、オクラハマ州タルサ。 貧しい“グリース”たちが住むイースト・サイドと金持ちの“ソッシュ”たちが住むウエスト・サイドは激しく対立していた。 ある夜、グリースのポニーボーイとジョニーは、酒に酔ったソッシュたちに絡まれてしまい、ボブを刺殺してしまうが・・。 ◆感想 ・初鑑賞作品であるが、ストーリー展開よりもどうしても出演俳優の若き姿に、惹かれてしまう。 - マット・ディロン、ダイアン・レイン(今と変わらないじゃない!ビックリ!)、トム・ウェイツ、チョイ役でトム・クルーズ、そして、ソフィア・コッポラ・・。- ・彼らが演じた、思春期の胸中を丁寧に描いた作品である。 <物語としては、フツーの物語であるが、不良であった青年が、善性を発揮して燃える教会から子供達を救う姿。 そして、瀕死の青年が言った言葉”世界は、素晴らしい・・” ”そうだよ、喧嘩する前に、人としてやることは沢山有るだろう!”と言う肯定的メッセージが時を越えて伝わって来る作品である。>
青春不良映画の金字塔
ノスタルジックなハリウッド黄金期を思い起こす様相に「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」を撮った巨匠コッポラが、プレッシャーもなく実験的に軽いノリで、若手監督のデビュー作が如くベタ過ぎる内容や演出で撮った感は否めない本作。 原作のS・E・ヒントンは十代で本作含めた「ランブルフィッシュ」も書いて「BAD 傷だらけの疾走」もある訳で、柱の陰で不良たちの生態を観察していたのか?って位に地味な印象を勝手に!? レタードなカーディガンと白いパンツにムスタング、そんなヤワなスタイルの山手育ち"ソッシュ"には十代で二十代で三十代と何回観ても親近感すら持てない、脂でベッタベッタなリーゼントにジーンズのボロボロな"グリース"にいつまでも憧れを抱く。 若手人気俳優を集め、生き残った大スターなT・クルーズはシカトで、やはり"ダラス"なM・ディロンに不良の象徴を"ツー・ビッツ"なエミリオ・エステヴェスのお茶目なキャラが最高!! 古き良き時代、オールディーズな雰囲気とロックンロール、アメリカの青春不良映画は「アメリカン・グラフィティ」から始まり?80年代にロカビリーな伝記モノ含めて数ある中どれも素晴らしいが、個人的に中学生の頃から変わらずNo. 1で有り続ける本作を一生大事にしたい。
久々に再鑑賞しました。
原作は十代の頃に読んだのですが、共感出来る部分が多く胸が熱くなった記憶があります。 で、映画の方ですが、こちらも原作の雰囲気を壊さず、ストーリーもほぼそのまま、今観ると脇役まで豪華なキャストで固めた良作だと思います。 ストーリーは単純ですが、十代のナイーブさが上手く表現されている作品だと思います。 しかし何よりも印象に残ったのは、やっぱり主題歌の“Stay Gold ”ですね。 胸に沁みる名曲ですよね。
グループの対立
刑務所帰りのダラス(ディロン)のドライブ・イン・シアターの登場シーンでは、単なるナンパな不良だと思わせておいて、なかなかの好青年という雰囲気。火事場で子供たちを救ってヒーローとなったけど、ソッシュを叩くという気持ちが変わらない仲間と、弟思いの兄貴(パトリック・スウェッジやトム・クルーズ)たちが和ませてくれる。二つのグループの抗争といった点では『ロミオとジュリエット』や『ウエストサイド物語』を思わせるのだが、『風とともに去りぬ』に共感を得ているようなのだ。 ノースサイドとウエストサイド。どちらの窓からも黄金の夕陽を観ることができる。青春時代に輝くのは一瞬だ。大火傷で瀕死のジョニーが“Stay gold”とポニーにつぶやくシーンが印象的だった。戦いは無意味だ。勝ったとしても、それで何が変わるんだ。かつては自殺願望もあったジョニーだけど、 若手スター大集合といった感じの映画だけど、誰にも人が生きる自由を奪う権利などないといったことがじわりと伝わってくる・・・スティーヴィー・ワンダーのステイ・ゴールドも心地よい。
80年前半青春
同年代の映画でしたが、遅ればせながら30年以上遅れて観賞。 物語以上に、現在の俳優がどうなってるかが気になりました。 トムクルーズは、おもいっきり脇役 レイフギャレットがどの役か、探しました。タイムスリップして、30年後の未来に居るみたいで、これは青春映画だが、それ以上のものを感じましたよ。
少年たちは止まらない
僕の感じる不良たちの友情の良さが詰まっていた。 外に対して牙を剥き出し、女の子には格好付けて自分をデカく見せるけど、 仲間には心底優しく、絶対裏切らない、抱えてる心の闇も打ち明けられ、寄り添う。 今の不良作品は、誰が一番強いか、誰が格好良いか。ただそれだけで人間味がなくファンタジーのようだけど、 今作の不良たちは確かに生きてて、僕の青春時代の友人にもこういうヤツいたな、友達といる時一人じゃないと感じれて強くなれた気がしたなと懐かしく思えた。 ポニーボーイとジョニー、マットディロンの関係も良かったけど、お兄ちゃんとの関係性も良かった。 マットディロンの破滅的な性格は青春特有の繊細さの現れのようで悲しかった。彼を正しい道に導いてくれる年上がいたら、彼は大成してたはず…とただただ辛かった。 スティービーワンダーの「STAYGOLD」が沁み行った。
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