アウトサイダー(1983)のレビュー・感想・評価
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思春期の衝動性をStay Goldが包み込む80年代映画
60年代のオクラホマ州を舞台に、少年たちの抗争、恋愛、生きる価値などを描いた作品。。。と書くとそれっぽいのですが、観ていると何を伝えたいのかよくわからない作品。
見終わって印象に残っているのはスティービーワンダーの透明感ある声とマットディロンの横顔。あー、この映画のポスターが兄の部屋に貼ってあった記憶がある。当時この作品を見て思い入れがあると、今観ても感動があるのかもしれないが、同時代に観なかった私にはいまいち響いてこない作品でした。
アウトサイダーとは?
巨匠、コッポラの若さの暴走をテーマにした作品。
山手とスラムとの抗争、家族愛、友情の3つを軸にストーリー展開されるが、何がアウトサイダーなのか、イマイチ伝わらなかった。
カタルシスは仲間、ヒエラルキーより家族愛なのだろうけど、それでよかったのか。
なんとも言えない作品。しかしながら暴走する何かは感じる。それはマイケルジャクソンのBADの元ネタになってたであろう、集団の美しさなのか?
【”ステイ・ゴールド”悪の中、善性を失わない青年達の姿を描く。40年前の作品だが、現代で活躍する俳優多数出演作。喧嘩の前に人としてやることは沢山有るだろう!と言うメッセージが伝わって来る作品。】
■1960年代、オクラハマ州タルサ。
貧しい“グリース”たちが住むイースト・サイドと金持ちの“ソッシュ”たちが住むウエスト・サイドは激しく対立していた。
ある夜、グリースのポニーボーイとジョニーは、酒に酔ったソッシュたちに絡まれてしまい、ボブを刺殺してしまうが・・。
◆感想
・初鑑賞作品であるが、ストーリー展開よりもどうしても出演俳優の若き姿に、惹かれてしまう。
- マット・ディロン、ダイアン・レイン(今と変わらないじゃない!ビックリ!)、トム・ウェイツ、チョイ役でトム・クルーズ、そして、ソフィア・コッポラ・・。-
・彼らが演じた、思春期の胸中を丁寧に描いた作品である。
<物語としては、フツーの物語であるが、不良であった青年が、善性を発揮して燃える教会から子供達を救う姿。
そして、瀕死の青年が言った言葉”世界は、素晴らしい・・”
”そうだよ、喧嘩する前に、人としてやることは沢山有るだろう!”と言う肯定的メッセージが時を越えて伝わって来る作品である。>
青春不良映画の金字塔
ノスタルジックなハリウッド黄金期を思い起こす様相に「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」を撮った巨匠コッポラが、プレッシャーもなく実験的に軽いノリで、若手監督のデビュー作が如くベタ過ぎる内容や演出で撮った感は否めない本作。
原作のS・E・ヒントンは十代で本作含めた「ランブルフィッシュ」も書いて「BAD 傷だらけの疾走」もある訳で、柱の陰で不良たちの生態を観察していたのか?って位に地味な印象を勝手に!?
レタードなカーディガンと白いパンツにムスタング、そんなヤワなスタイルの山手育ち"ソッシュ"には十代で二十代で三十代と何回観ても親近感すら持てない、脂でベッタベッタなリーゼントにジーンズのボロボロな"グリース"にいつまでも憧れを抱く。
若手人気俳優を集め、生き残った大スターなT・クルーズはシカトで、やはり"ダラス"なM・ディロンに不良の象徴を"ツー・ビッツ"なエミリオ・エステヴェスのお茶目なキャラが最高!!
古き良き時代、オールディーズな雰囲気とロックンロール、アメリカの青春不良映画は「アメリカン・グラフィティ」から始まり?80年代にロカビリーな伝記モノ含めて数ある中どれも素晴らしいが、個人的に中学生の頃から変わらずNo. 1で有り続ける本作を一生大事にしたい。
久々に再鑑賞しました。
原作は十代の頃に読んだのですが、共感出来る部分が多く胸が熱くなった記憶があります。
で、映画の方ですが、こちらも原作の雰囲気を壊さず、ストーリーもほぼそのまま、今観ると脇役まで豪華なキャストで固めた良作だと思います。
ストーリーは単純ですが、十代のナイーブさが上手く表現されている作品だと思います。
しかし何よりも印象に残ったのは、やっぱり主題歌の“Stay Gold ”ですね。
胸に沁みる名曲ですよね。
グループの対立
刑務所帰りのダラス(ディロン)のドライブ・イン・シアターの登場シーンでは、単なるナンパな不良だと思わせておいて、なかなかの好青年という雰囲気。火事場で子供たちを救ってヒーローとなったけど、ソッシュを叩くという気持ちが変わらない仲間と、弟思いの兄貴(パトリック・スウェッジやトム・クルーズ)たちが和ませてくれる。二つのグループの抗争といった点では『ロミオとジュリエット』や『ウエストサイド物語』を思わせるのだが、『風とともに去りぬ』に共感を得ているようなのだ。
ノースサイドとウエストサイド。どちらの窓からも黄金の夕陽を観ることができる。青春時代に輝くのは一瞬だ。大火傷で瀕死のジョニーが“Stay gold”とポニーにつぶやくシーンが印象的だった。戦いは無意味だ。勝ったとしても、それで何が変わるんだ。かつては自殺願望もあったジョニーだけど、
若手スター大集合といった感じの映画だけど、誰にも人が生きる自由を奪う権利などないといったことがじわりと伝わってくる・・・スティーヴィー・ワンダーのステイ・ゴールドも心地よい。
子どもは、みな黄金だってことだ。
映画「アウトサイダー」
(フランシス・フォード・コッポラ監督)から。
ある方の自己紹介に、好きな映画「アウトサイダー」とあり、
興味を持って観始めた。
私が映画を選ぶきっかけの一つに、尊敬する人や気になる人が
お勧めしている作品を選択することがよくある。
小さい頃からの夢を追いかけ、地道な努力の結果、手にした人が
どんな映画作品に興味があるか、知りたいからだ。
作品解説には、こうある。
「どこにも行き場のない少年たちの姿、行動を描くドラマ」。
確かにストーリーとしては間違いないけれど、きっと、
彼の琴線に触れた部分があるに違いない、と探すことも楽しい。
今回は、物語の最後のフレーズに集約されていた気がする。
「子どもは、みな黄金だってことだ。
子どもの目には、すべては夜明けのように新しい。
夕焼けをながめる心が黄金だ。その心をもちつづけて。
ダラスにも、夕焼けを見せてやれ。この世は素晴らしい」
小さい頃の夢を実現した人って、今でも子どもの心をもっている。
そして、その黄金の輝きを失っていない気がする。
80年前半青春
同年代の映画でしたが、遅ればせながら30年以上遅れて観賞。
物語以上に、現在の俳優がどうなってるかが気になりました。
トムクルーズは、おもいっきり脇役
レイフギャレットがどの役か、探しました。タイムスリップして、30年後の未来に居るみたいで、これは青春映画だが、それ以上のものを感じましたよ。
少年たちは止まらない
僕の感じる不良たちの友情の良さが詰まっていた。
外に対して牙を剥き出し、女の子には格好付けて自分をデカく見せるけど、
仲間には心底優しく、絶対裏切らない、抱えてる心の闇も打ち明けられ、寄り添う。
今の不良作品は、誰が一番強いか、誰が格好良いか。ただそれだけで人間味がなくファンタジーのようだけど、
今作の不良たちは確かに生きてて、僕の青春時代の友人にもこういうヤツいたな、友達といる時一人じゃないと感じれて強くなれた気がしたなと懐かしく思えた。
ポニーボーイとジョニー、マットディロンの関係も良かったけど、お兄ちゃんとの関係性も良かった。
マットディロンの破滅的な性格は青春特有の繊細さの現れのようで悲しかった。彼を正しい道に導いてくれる年上がいたら、彼は大成してたはず…とただただ辛かった。
スティービーワンダーの「STAYGOLD」が沁み行った。
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