「青春不良映画の金字塔」アウトサイダー(1983) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
青春不良映画の金字塔
ノスタルジックなハリウッド黄金期を思い起こす様相に「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」を撮った巨匠コッポラが、プレッシャーもなく実験的に軽いノリで、若手監督のデビュー作が如くベタ過ぎる内容や演出で撮った感は否めない本作。
原作のS・E・ヒントンは十代で本作含めた「ランブルフィッシュ」も書いて「BAD 傷だらけの疾走」もある訳で、柱の陰で不良たちの生態を観察していたのか?って位に地味な印象を勝手に!?
レタードなカーディガンと白いパンツにムスタング、そんなヤワなスタイルの山手育ち"ソッシュ"には十代で二十代で三十代と何回観ても親近感すら持てない、脂でベッタベッタなリーゼントにジーンズのボロボロな"グリース"にいつまでも憧れを抱く。
若手人気俳優を集め、生き残った大スターなT・クルーズはシカトで、やはり"ダラス"なM・ディロンに不良の象徴を"ツー・ビッツ"なエミリオ・エステヴェスのお茶目なキャラが最高!!
古き良き時代、オールディーズな雰囲気とロックンロール、アメリカの青春不良映画は「アメリカン・グラフィティ」から始まり?80年代にロカビリーな伝記モノ含めて数ある中どれも素晴らしいが、個人的に中学生の頃から変わらずNo. 1で有り続ける本作を一生大事にしたい。
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