レイクサイド マーダーケースのレビュー・感想・評価
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作品自体がミステリー
原作未読だが、原作もこんな話なのでしょうか。
犯人は子供。
「子供に動機なんて求めない方がいいですよ。」
マジか!?狂ってる。
「親は子供の幸せのためなら手を汚しますよ。」
もちろん分からないでもない。
だからって全員で隠蔽!?狂ってる。
夫としてはダメ夫だが、人間的には“まとも”と
思っていた役所広司だが、
最終的には全部受け入れお受験の練習。狂ってる。
登場人物全員異常者。
サイコ映画だ。
お笑いではなぜツッコミが存在するか。
ツッコミ(正常)がいるからボケ(異常)が際立ち
そこにギャップが生まれる。
登場人物全員が異常者のこの映画は、
見ているコチラ側がまともな感覚を保っていないと、
「娘さんお受験うまくいって、家庭円満でよかったね」
なんていう感想を持ってしまいそうだ。
出ている役者が全員上手なのも
逆にたちが悪い。(いい意味で。)
「マーダーケース」は要らない
「マーダーケース」とか付けなくても良い内容です。話のメインは殺人ではありません。最初から最後まで『親子とは何か、家族とは何か』です。
冒頭不倫してる所からですが、そこでも気になるのは娘のこと。殺人が起こりますが、気にするのは子供達のこと。その後殺人の真相が少しわかった際にも、その深層心理にあるのは相方のこと。そして全てを受け入れる役所広司。一貫して親としての在り方が問われている内容です。塾講師のトヨエツも親のことに言及してます。柄本明の面接練習での台詞も、親としては聞き捨てならない台詞です。
顛末として、伏線回収がされてない事と事件の真相がハッキリされない事に、この話が低評価される理由があると思います。確かに「サスペンス」として観ると尻切れな内容でラストも思わせぶりですが、殺人のその後の展開とか、「容疑者Xの献身」の伏線だと思うと少しワクワクしてしまう。
配役も良くて、鶴見辰吾と杉田かおるが夫婦役。柄本明はこーゆー怪しい役はピカイチ。役所さんは言わずもがなですが、不倫相手の眞野裕子は初見で、板谷由夏似で美人だなー(しかも乳頭露わで)と思ったが、もう引退してるらしいのは残念。
という事で期待値上げずに観てください。
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