レイクサイド マーダーケースのレビュー・感想・評価
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原作と比べてみて。
原作を読んでから映画化された作品を見る。
このパターン、なかなか失望させられることが多いです。
まず、小説を大きな違いは家族が1組少ない。
まぁそもそも原作と映画を比べてはいけないのかもしれないが「いきなりの違和感」そんな感覚の中観ました。
「どう話を成立させるんだろうー」と思っていたが思ったより苦なく成立してましたね。
ってことは小説でもあんまりいらない人物だったんだろうか・・・
主人公の並木俊介は役所広司が演じています。
小説で描かれていたイメージとはちょっと違ってましたね。
でも色々な映画の主役をやるってことはその役の色をちゃんと表現できるってことなんだろうなぁ。
日本では数少ない映画俳優って感じ。
物語は2時間ちょっとでは表現できていない印象がありました。
なんか急展開なイメージが強いですねぇ。
でも豊川悦司は似合ってる。あのミステリアスな役にはまってる!
一番のベストキャストかもしれない。(あと柄本明も怖い)
映画の雰囲気自体も暗く、トーンが低い。
しかしながら、その緊迫感はありますよ。
薄気味悪い感じで映画が進んでいきます。
でもすっきりしないところアリ。
「あれって結局どうなったの?」ってのが3箇所ほど。
それが謎を深めているのかもしれない・・・。
犯人は小説同様「そうだったかぁ」とちょっとしたサプライズ!
キャストは10名ほど。
この人数であれば舞台とかでもできるような内容ですね。
2時間サスペンスってカンジだが観てみるのも良いかと思います。
作品自体がミステリー
原作未読だが、原作もこんな話なのでしょうか。
犯人は子供。
「子供に動機なんて求めない方がいいですよ。」
マジか!?狂ってる。
「親は子供の幸せのためなら手を汚しますよ。」
もちろん分からないでもない。
だからって全員で隠蔽!?狂ってる。
夫としてはダメ夫だが、人間的には“まとも”と
思っていた役所広司だが、
最終的には全部受け入れお受験の練習。狂ってる。
登場人物全員異常者。
サイコ映画だ。
お笑いではなぜツッコミが存在するか。
ツッコミ(正常)がいるからボケ(異常)が際立ち
そこにギャップが生まれる。
登場人物全員が異常者のこの映画は、
見ているコチラ側がまともな感覚を保っていないと、
「娘さんお受験うまくいって、家庭円満でよかったね」
なんていう感想を持ってしまいそうだ。
出ている役者が全員上手なのも
逆にたちが悪い。(いい意味で。)
「マーダーケース」は要らない
「マーダーケース」とか付けなくても良い内容です。話のメインは殺人ではありません。最初から最後まで『親子とは何か、家族とは何か』です。
冒頭不倫してる所からですが、そこでも気になるのは娘のこと。殺人が起こりますが、気にするのは子供達のこと。その後殺人の真相が少しわかった際にも、その深層心理にあるのは相方のこと。そして全てを受け入れる役所広司。一貫して親としての在り方が問われている内容です。塾講師のトヨエツも親のことに言及してます。柄本明の面接練習での台詞も、親としては聞き捨てならない台詞です。
顛末として、伏線回収がされてない事と事件の真相がハッキリされない事に、この話が低評価される理由があると思います。確かに「サスペンス」として観ると尻切れな内容でラストも思わせぶりですが、殺人のその後の展開とか、「容疑者Xの献身」の伏線だと思うと少しワクワクしてしまう。
配役も良くて、鶴見辰吾と杉田かおるが夫婦役。柄本明はこーゆー怪しい役はピカイチ。役所さんは言わずもがなですが、不倫相手の眞野裕子は初見で、板谷由夏似で美人だなー(しかも乳頭露わで)と思ったが、もう引退してるらしいのは残念。
という事で期待値上げずに観てください。
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