劇場公開日 2005年1月22日

「「マーダーケース」は要らない」レイクサイド マーダーケース クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「マーダーケース」は要らない

2017年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

「マーダーケース」とか付けなくても良い内容です。話のメインは殺人ではありません。最初から最後まで『親子とは何か、家族とは何か』です。
冒頭不倫してる所からですが、そこでも気になるのは娘のこと。殺人が起こりますが、気にするのは子供達のこと。その後殺人の真相が少しわかった際にも、その深層心理にあるのは相方のこと。そして全てを受け入れる役所広司。一貫して親としての在り方が問われている内容です。塾講師のトヨエツも親のことに言及してます。柄本明の面接練習での台詞も、親としては聞き捨てならない台詞です。

顛末として、伏線回収がされてない事と事件の真相がハッキリされない事に、この話が低評価される理由があると思います。確かに「サスペンス」として観ると尻切れな内容でラストも思わせぶりですが、殺人のその後の展開とか、「容疑者Xの献身」の伏線だと思うと少しワクワクしてしまう。

配役も良くて、鶴見辰吾と杉田かおるが夫婦役。柄本明はこーゆー怪しい役はピカイチ。役所さんは言わずもがなですが、不倫相手の眞野裕子は初見で、板谷由夏似で美人だなー(しかも乳頭露わで)と思ったが、もう引退してるらしいのは残念。

という事で期待値上げずに観てください。

クリストフ