パッチギ!のレビュー・感想・評価
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歴史は進歩してる!
「歴史の進歩とはなにか?」と問われたときの一つの答えとして、「不条理の苦痛をひとつでも解消していくこと」というのがある。
本人の意志ではどうにもならないことで、不当な扱いを受けていることを「不条理な苦痛」という。例えば、肌の色とか国籍とか出身地とかは、本人の意志ではどうにもならない。そんな不条理な苦痛を解消していく社会を実現していくことが、歴史の進歩と言えるのではないだろうか。
むかし、お世話になった会社の創業者はいわゆる在日2世で生きていれば80歳半ばになっている。その社長とこの映画の公開当時に「パッチギ!」談義となった。
その社長はうれしそうに「あの映画はオレらの青春時代とかぶるんだよ!ホントにあんな感じだった!」
「仲間の〇〇が日本人生徒にやられた、仕返しに行こう!とかやってたもんだよ!笑」
みたいな感じだった。
ただ、その後神妙な面持ちでこんなことも語っていた。
「大学卒業を控えた就職活動では、どうしようもない差別的扱いをうけたよ。どこの面接官もいうんだよ、『きみは確かに優秀な学生だ、ウチで活躍していく姿も想像できる、ただ、申し訳ない、君の出生だとウチでは採用できないんだ』ってな、だからオレは自分で創業することにしたんだよ」
その社長はいわゆる東京六大学といわれる名門大学を首席で卒業していたとのこと。そんな彼でも、出身地という本人の意志ではどうにもならないことで差別的な扱いを受けてきた。
この映画の長老的役柄(笹野さん)の人は、その社長よりもひと回り以上上の年代になる。もっとキツい差別的扱いをされていたことは想像でき、その時の蟠りも同時に想像できる。
ひるがえって、いまこの令和の時代はどうであろうか?完全ではないにしろ「不条理な苦痛」は幾分ではあるが解消されてないだろうか。(むしろ不法者への優遇を問いただそうとする潮流はあるかも)
公開から約20年経ち、この映画をみると日本社会の歴史的な進歩を実感できる。
当時は、まあ普通の熱い青春群像劇であったが、久しぶりに観た「パッチギ!」はとても興味深い映画に感じられた。
人類はいつか分断差別という河を越えて行く!
激しい
若者たちの、怒りのほとばしる様が、なんかすごい。激しい。けんかの最中、やめて〜と周りでオロオロする人達は、きっと後で警察に訴えたりするんだろうな。
よその国から移ってきた人達を、「あいつら」と言って下に見るのは、日本だけではない。言葉や習慣が違うと、摩擦は避けられない。でも、世代が変われば、価値観も変わる。100年経てば、きっと変わっているさ。
オダギリジョーのギターと歌が良かった。出てきた時はちゃんとした坊っちゃん風だったのに、ヒッピーみたいになっていくのがおもしろい。時代を感じるねぇ。 あと、加瀬亮がどこで出ていたか、よくわからなかったけど、もしかして…ビートルズのコピーみたいなバンドのボーカルだった? つるつるピカピカでかわいいー。真木よう子も江口のり子も若い!
イムジン河のメロディが、穏やかにゆるやかに、人々の喜怒哀楽を包む。若者のみずみずしさと、固定観念を変えていくパワーを感じた。
BS松竹東急の放送を鑑賞。
アイゴー!
悪ガキに刺さる映画です・・・笑
歌ったらあかん歌なんてない!
中村ゆりが劇中のどこにいたのか判らなかった。 朝鮮学校の女生徒を演じた24才の江口のりこがとてもかわいかった。 真木よう子もずっと美女だなあ。
動画配信で映画「パッチギ!」を見た。
2004年製作/117分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2005年1月22日
塩谷瞬
高岡蒼佑
沢尻エリカ
真木よう子
江口のりこ
小出恵介
波岡一喜
オダギリジョー
光石研
加瀬亮
キムラ緑子
余貴美子
大友康平
前田吟
笹野高史
中村ゆり
井筒和幸監督
京都に住む日本人の少年(塩谷瞬)と
在日コリアンの少女(沢尻エリカ)との恋を描く青春映画。
音楽監督は加藤和彦。
懐かしいフォークソングが映画内で多く流れる。
朝鮮学校の生徒たちと日本の高校生はいつもケンカしている。
何が理由なのか?
たぶん、はっきりした理由などなく
お互いに意地になっているんじゃないかと思う。
抗争の末についに死人まで出てしまう。
えげつない描写が多いが、
ドラマチックでダイナミックな映画でもあった。
中村ゆりが劇中のどこにいたのか判らなかった。
朝鮮学校の女生徒を演じた24才の江口のりこがとてもかわいかった。
真木よう子もずっと美女だなあ。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
どんな理由があろうとな、歌ったらあかん歌なんて、ある訳ないんだ!
主人公たちより10数年歳下なので、描かれている時代の雰囲気は知識として知っているに過ぎないが、冒頭のグループサウンズをはじめとして、ちょっとオーバーかつユーモラスに描きながら、全体として明るいトーンでまとまっているところが大好きな映画。
久しぶりに鑑賞したが、やっぱりイムジン河が心に響く。
そして沢尻エリカが輝いている。
他にも、スキャンダルで、今は表舞台から姿を消している役者たちが何人も登場しているが、「それはそれ」で、映画の評価とは直結しない。
とにかくケンカに明け暮れ、高校生なのに酒やタバコは当たり前で、器物損壊も日常的という、とても暴力的な映画なのに、なんで嫌な感じがあまりしないのかと思ったら、わかったことが一つある。
それは、いわゆる「冷笑的」な視線がこの映画にはなく、逆に熱苦しいほどの「熱さ」「純粋さ」があふれているからだ。
愚かさも、情熱も、そしてその裏で余り人には見せない家族や友人を思う温かさも、とても愛おしい。
大友康平演じるラジオのディレクターは、放送禁止になった後もイムジン河を流し続けた実在の方をモチーフにしていると思われるが、「どんな理由があろうとな、歌ったらあかん歌なんて、ある訳ないんだ!」というセリフには泣けた。
あと、この映画でも、オダギリジョーが最高すぎる。
何や、これ…?
崔洋一監督同様に、人間の悪行を描くのが良い事とされるのが
井筒和幸監督。
在日朝鮮学校の男子なんかは、ほぼ全員ヤンキーであると、差別を助長
させる作品。 そもそも、日本人学校と朝鮮人学校との闘争なんか
どっちが悪いとかいう物ではなく「因縁」で始まったのだから
どっちもどっちだ…
名画「ウェストサイド物語」でも、人が殺されたから自分達の戦いに正当性が
ある物ではなく、喧嘩両成敗として終わらせるべきだ。
この映画が公開されていた当時、世では「K-1」や「プライド」などの、空前の
格闘技ブームであった為に「男と男が暴力で、ぶつかり合う」のが「良い事」と
勘違いされていた時期だ。
こんな映画が、その年の「邦画のナンバー1」と評価されていたのは…
「何だかな~」な感じだ。
同じ在日朝鮮人を扱った映画では、窪塚洋介主演・行定勲監督の「GO」の
方を、オススメする。
最後に沢尻エリカの話をするが、彼女は主演女優と呼ばれるほど
この映画には出ていない。 この映画のヒロインと沢尻エリカ本人の
ギャップは…もう、言わずもがなですよね…
面白かったけど絶対に関わりたくない人達
恋に国境なんてない。いいテーマなんだが、過ぎた自虐史観がちょっと邪...
口は実力ほどに物を言う・・・
勘違いと思い込み
うーん違和感を感じる
音楽がいい
ちょうど去年の今頃?観ました。
確かに喧嘩のシーンは多いけど、そんなに気にならなかったな。漫才ギャングほど気になんなかった。
塩谷瞬くんとか沢尻エリカとか、見らんなくなった人が多いな、、 こないだ、深夜番組に料理研究家の方が出てて、それで塩谷瞬くんとこの映画のことを思い出したのよね。
瞬くんとエリカがイムジン河?を、ギターとフルートだっけ?で合奏するシーンは泣いたなー。エリカ達がやってる仲間の送別会に、正装してもじもじした瞬くんが現れてね。
高岡蒼甫とかの発音がけっこう適当っていうか、あれだったら韓国人キャスティングでけへんかったんかな、という気もするが、あくまで日本人キャストに意味があったのかしらね。
なにげにケンコバさん(若い)が抗争相手の高校生役で出てて、笑いました。
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