パッチギ!のレビュー・感想・評価
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音楽がいい
ちょうど去年の今頃?観ました。
確かに喧嘩のシーンは多いけど、そんなに気にならなかったな。漫才ギャングほど気になんなかった。
塩谷瞬くんとか沢尻エリカとか、見らんなくなった人が多いな、、 こないだ、深夜番組に料理研究家の方が出てて、それで塩谷瞬くんとこの映画のことを思い出したのよね。
瞬くんとエリカがイムジン河?を、ギターとフルートだっけ?で合奏するシーンは泣いたなー。エリカ達がやってる仲間の送別会に、正装してもじもじした瞬くんが現れてね。
高岡蒼甫とかの発音がけっこう適当っていうか、あれだったら韓国人キャスティングでけへんかったんかな、という気もするが、あくまで日本人キャストに意味があったのかしらね。
なにげにケンコバさん(若い)が抗争相手の高校生役で出てて、笑いました。
【”恨の文化を乗り越えて・・・” ”「イムジン河」を一緒に歌って、もう喧嘩はやめようよ。”】
■内容は、人口に膾炙しているので、久しぶりに鑑賞した感想を簡潔に述べる。
・1968年、京都と言う舞台設定が、絶妙である。
・反権力の気風の高い古都を舞台に、京都府立東高校と、京都朝鮮高校は、日頃から衝突を繰り返しているが、ある東学校の男子生徒が、朝鮮高校の女子に恋をしてしまい・・。
それが、きっかけで両校のいがみ合っていた一部の高校生たちの関係は好転していく過程の描き方。又、依然として、いがみ合う高校生達の姿との対比。
・朝鮮高校の男子生徒が亡くなった通夜の晩に、朝鮮人の老人が語る”日本人に対する恨み・・。”
・米ソの冷戦を微妙に絡ませたり、”線を引きまくっている・・”と言う、当時の、そして現代でも通用してしまう、国際関係を暗喩したセリフ。
<だが、そのような様々な対立を、東学校の男子生徒が”KCB京都”で、アコースティックギターで歌う「イムジン河」の美しきメロディと歌詞が吹き飛ばす作品である。>
侵略戦争の負の遺産はここにも
とにかくこの監督は、学生に殴り合いのケンカをさせないと気が済まない...
とにかくこの監督は、学生に殴り合いのケンカをさせないと気が済まないらしいね笑
あと、過度の「顔芸」で笑いを取ろうとする演出は、なんとかならんのか。
話が進んでんのか停滞してんのか、なんとなくゴチャゴチャ~っと
いろんなエピソードを入れていって、まぁそれはそれで楽しめるんだけど、
ギャグ演出かとおもったら急にシリアスな展開になって、あー、そろそろ終わらせる方向なんだな、ってわかった。
解説のつもりで入れたであろう、立飲み屋での国際情勢の会話や、
橋の上での「日本が分断されたらどうする?」みたいな会話になると
急に、昔学校で観させられた教育映画っぽくなるねぇ。
んでさー、ちょっとここからがよくわからんかったんだけど、
葬式に行った主人公が、在日の人に「お前は何にも知らない!!帰れ!」って怒られるやん。
いや、確かに苦労はあっただろうし、つらいこともたくさんあったと思う。それはわかる。
なぜ友達の葬式に来た高校生に、そんなにつらくあたるのか。
いや、確かに歴史を知らなかったかもしれないよ、彼は。でも急に「帰れ!」はないでしょう。
円山公園でたのしくみんなで宴会してたやん。急にキレた理由がわからん。
んで、ここで沢尻エリカが止めに入るのかと思ったの。
「半島が分断された上に、この関係まで分断するのはやめて!!」とか言って。
止めないの。泣いてるだけ。主人公も泣いて言われたとおりに帰っちゃうの。
これはダメでしょ。分断じゃん。なにも分かり合えてないよ。
で、このあと主人公は泣きながら大事なギターをブッこわして、あっちとこっちのコミュニティをわけている鴨川に放り込むんだけど、なんで?
もう、エリカとは終わりだー!ってこと?
でもすぐにラジオで歌うやん。ギター借りて。
で、なんかそれ聴かされて葬式会場のみんな納得、ってなに?
まるで「魔法の歌」みたいな雑な扱いで、それうってどうなんだろうか。
そういや、円山公園でもみんな泣いてたな。伏線にしては弱いな。
だいたい、殴り合いのシーンが多すぎるのに(どうでもいいビー玉が出てくるシーンとかいらんやろ)、このラストあたりの展開が早いから、なーんにも伝わらへんのよ。
なんかねーこの映画、この題材で一番つたえないといけない大事なことが
ゴッソリ抜け落ちてる、って感じ。
映画としては良く出来ている しかし洗脳されないように、無批判に観ないように注意すべきだ 突き詰めて考えるきっかけにするべきだ
映画としては良く出来ている
面白く、クライマックスに向けて盛り上がっていく作劇や演出も上手い
井筒監督の実力の程は良くわかった
伝えたいメッセージも明確で、在日朝鮮人と日本人の融和をテーマにしていることは素晴らしいと思う
だが、その伝えたいメッセージとは何か
無批判に一方的に在日朝鮮人の主張をそのまま垂れ流して、日本人のみに過剰な罪の意識を植え付けようとしているとしか見えない
プロガパンダ映画とどこが違うのか
映画として良く出来ているだけに、余計に始末に悪いのだ
その意味では劇中の重要なモチーフになっているイムジン河の歌に似ているかも知れない
その歌と同じような存在になろうとした映画なのだろう
それは成功している
しかしその中身はどうだ
その歌が当時放送禁止になったのは、確かにやり過ぎだと思う
イムジン河は純粋に民族分断の悲しみを嘆き悲しむ歌に過ぎない
ところが本作は違う
在日朝鮮人と日本人との融和がテーマだと一見見える
しかし本作を良く観れば違う
分断を煽っているのだ
在日朝鮮人と日本人との対立をけしかけていると言ってもいい
ロミオとジュリエット風の二人の恋の行方はカモフラージュに過ぎない
だから余計に悪質なのだ
冒頭の朝鮮学校でのミサイルの話題はどうだ
今では北朝鮮自身が核武装しICBMを作ろうといして実験を繰り返しているではないか
劇中で帰国船といっているのは万景峰号のことだ
万景峰号には日本人拉致にも関わっているとか、麻薬などの密輸にも関わっているとの噂が絶えなかったのだ
それもあり本作公開の2年後のミサイル実験、地下核爆発実験を受けて日本への入港禁止になったままになっている
もし彼がその船で帰っていたとしたら、もし万景峰号の入港禁止前にあの終盤に写る電車の中の在日朝鮮人の家族が北朝鮮に帰国していたらどんな困窮を極めているのか今では容易に想像できる
しかし彼らの故郷はあくまで北朝鮮であり、韓国なのだ
しかし劇中にあるように在日3世が誕生し、日本で生まれ日本で育っていく
しかも日本人としてでなく朝鮮人として日本人と融和せずに
今や在日4世の時代だ、5世だって生まれているだろう
拡大再生産されていくのだ
韓国からの密航者も描かれる
彼もまた同じ様に日本に住み続け、強制連行された子孫だと言うのかも知れない
数十万の強制連行など今ではとっくに嘘だわかっている
一方的な在日朝鮮人の主張、それも北朝鮮の主張をそのまま日本人に向けて、日本人に罪の意識を過剰に植え付けて支配下に置こうとしている
分断や朝鮮戦争ですら日本人の責任にしているのだ
そのような映画だ
在日朝鮮人と日本人との融和をテーマとしているようで、対立を煽っているのだ
卑怯な映画だ
本作公開から15年以上経った
果たして在日朝鮮人と日本人の対立は先鋭化して行くばかりなのだ
だから本作を観れば良い?
余計に火に油を注ぐだけだろうとわかるはずだ
それがこの映画の正体だ
米国で黒人男性への警察の暴行死への抗議活動が、暴動にまで先鋭化している
怒りはわかる、差別には憤りを感じる
しかし暴動を煽っているのは裏返しのヘイトだ
ヘイトはヘイトをよぶ
本作終盤の鴨川での大集団での乱闘のように
本作はヘイトを煽り固定化する映画だ
本作のラストシーンは二人の車デートで終わる
しかし、その車はすぐエンストして進まないのだ
なんというオチだ!
映画としては良く出来ている
しかし洗脳されないように、無批判に観ないように注意すべきだ
一体彼らの故郷はどこなのだ?
そこに帰らないのは何故なのか?
朝鮮人のまま日本に住み続けるのはなぜなのか?
それが当たり前なのはなぜなのか?
なぜ日本で子どもを生み育てるのか?
彼らが帰らないことまで日本人の責任なのか?
21世紀に生まれた日本人まで糾弾されるのか?
なぜ戦後80年も経つのになぜ解決されないのか?
これらを突き詰めて考えるきっかけにすべきだ
いよいよ北朝鮮の最後の日も近い
在日朝鮮人の存在自体も激変するだろう
よく描いていると思うよ、うん。
バイオレンス云々… 時代背景を理解して書かれたレビューがどれだけあるだろうかと疑問に思う。
韓国人だの日本人だの関係なく、若者が他校の学生と拳でぶつかり合った過去は事実としてあったし、そういう話を大人たちから沢山聞いた。かつては不良漫画も大いに流行ったくらいだ、日本人も決して穏和なだけの過去を持っているわけではない。
若さゆえのあんなことやこんなこと、国籍やバックグラウンドに関係なく共感できる要素が随所に描かれていて、そこに「在日」というスパイスが加わることによって、青春時代に経験するほろ苦さや切なさなど複雑な感情が際立つ。
今ではあり得ないような事(バスひっくり返しちゃうとか)も、一見大袈裟と感じるかもしれないが、当時の若者にとってはこれくらいは発想の範疇にあって、そのエネルギッシュさに嫉妬さえ覚える。ヤベェよ、と思う反面、いい時代だなとも思う。感情を抑えることばかりが美徳になりつつある時代にこういう映画を観ると、若い頃にそこそこ無茶して発散して人に迷惑かけて、どうにもならないことにやり切れない思いを抱えたりして、こうやって大人になっていくんだなぁとしみじみ。
それにしても役者陣が皆んな本当によく演じたと思う。特に沢尻エリカは本物かと思うほどのハマり役。いやぁビックリ。この映画観て彼女に期待しただけに、その後「別に」発言や薬物事件で取り沙汰される人になってしまったのが本当に残念でならない。
差別を乗り越えて
違和感一杯感じましたけど
差別してしまう自分。そんな人に向けた映画
差別、暴力、愛、青春。
横山ホットブラザーズ
「横山ホットブラザーズはこの時期にはもう活躍していたんだなぁ」と妙なところに感心しつつも、見事な青春映画に仕上がったと感じましたよ!
発売中止という措置を取られた「イムジン河」を二人の恋愛のメインに置いた、“ロミオとジュリエット”風に対立していた高校生の物語。単にヤクザな世界を描いてきた今までの井筒作品とは異なり、日本と朝鮮の歴史にも深く切りこんだ社会派作風にも思える。昨年観た佐々部監督の『チルソクの夏』は韓国と日本の関係を明らかにしていたが、この『パッチギ!』は南北朝鮮を同じ民族として捉えている。実際、我々日本人が朝鮮を考えるときに、北か南かなどとこだわりすぎていたのであろうか、祖国統一を願う彼らにとっては北も南も同じ民族だと考えていたのだと痛感した(今は知らないが・・・)。そのほか、通夜の席上、悲しみと怒りを露にしたおじいさんの台詞によって、生駒トンネル・淀川の強制労働など知らなかった事実を教えられました。
全体的にはケンカや下ネタのオンパレードであるが、朝鮮アレルギーのある人じゃなければ爽やかに映る不思議な感覚になりました。一部の人たちは「左翼映画だ」とかのオバカな発言をしているようですが、単に60年代の時代を懐かしんで熱くなれる映画だと思います。ラストまで2本のストーリーが絡み合って展開するクライマックスは感動しました。
※クライマックスで思い出したのは「はしだのりひことクライマックス」。フォーククルセイダーズに関しても「帰って来たヨッパライ」やはしだのりひこしか記憶にありません。
悲しくてやりきれない
過激な暴力シーンや性的なシーンは個人的に好まないので大変不快でしたが、
それを超える感慨深さがあります。
ここが国境だったらという話をしていた川をズブズブ渡ってキョンジャの元に行くシーンには感動しました。
でも現実はそんなに甘くはなく。
朝鮮人になれる?
という台詞にはドキッとさせられました。
やりきれないシーンがいくつもありました。
また観たいと思います。
主人公のおいてけぼり感が悲しいです
朝鮮の人たちと仲良くしようとしても、どこか想いを共有できない感じが、日本と朝鮮の微妙な関係を表していて良かったです。
「又従兄弟の契り」とか「帰れー!」とか言われたら悲しいですわ。
包茎手術のくだりとかはよく分かりませんでしたが。
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