劇場公開日 2005年2月19日

「ホラー、サスペンス、コメディ、純愛等々、撮りたいジャンルを一度に全部盛り込んじゃえ!と『踊る大捜査線』の脚本家が監督になって大暴れした作品だ。」MAKOTO kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ホラー、サスペンス、コメディ、純愛等々、撮りたいジャンルを一度に全部盛り込んじゃえ!と『踊る大捜査線』の脚本家が監督になって大暴れした作品だ。

2020年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 監察医である白川真言に霊が見えてしまい、そのおかげで数々の難事件を解決するのだが、彼の死んだ妻が男と付き合っていたことを知ってしまってからは、さぁ大変、真実を見つけると彼女の霊は消え去ってしまうから悩んでしまった・・・

 途中で退席してしまいたくなるほどいい加減な脚本。大学の研究室に所属する監察医が事件性が確認される前に警察と現場に向かったり、現場の死体を見ただけで自殺か他殺かを判断したりとムチャな設定が多すぎる。霊が見えることを全員が納得する病院や警察は大目に見ても、幽霊を抱きしめたりするのはやめてほしかった。

 児童虐待を疑って調査した結果、実は母親を恋しがったために転落事故死した幼女のエピソードにホロリとくるものの、もう一方の事件は笑わせてくれた。それは、女を取り合って殺してしまった犯人は逃げ、犯人と思われるからすぐに自殺したボンボンのエピソードだ。その話を聞かされた武田鉄也の態度も大爆笑できる(笑っちゃいけないのに・・・)。所々、翔兄貴とベッキー、室井滋のコンビのコミカルなシーンのおかげでキレることなく鑑賞できたのが救いだったのかもしれない。

 出演者をよく見てみると、ほとんどが歌手、元歌手、CDを出したことがあるタレントばかりのキャスティングだ!しかも、歌手が本業ではない人コメディ・ソングというパターンが多いのだろうか。それなら、2時間サスペンス『監察医 室生亜季子』のパロディも採り入れて、左とん平をキャスティングしてほしかった。彼には「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」という名曲があるのですよ!大好き・・・

【2008年2月映画館にて】

名誉のために、この後の『踊る』シリーズや他の作品は、君塚さんの良さが発揮されてます。

kossy